2010年4月の山行記です

 今日はヒカゲツツジとイワウチワが咲く坪山に行きました。
 今回は一週間ほど前、ゲストブックに吉田さんの「坪山に行って花が見たい」との投稿が発端でした。
 ちょうど九州転勤から東京に戻った平安さんの奥様からご挨拶の電話があったのでおかーさんが誘って一緒に行くことになりました。いつも2名と2匹の山歩きだけど、今回はゲストが2名いて楽しみです。
坪山 1,103m 2010年4月26日(月)
天気:晴れ
  到着時間 出発時間 歩行時間 休憩・滞在時間 所要時間
 八ツ田駐車スペース(550m  8:40  8:55        
 八ツ田登山口(トイレ)  9:00  9:05 0:05 0:05 0:05
 東西ルート分岐  9:15  9:15 0:10   0:20
 第1ベンチ  9:45 9:45 0:30   0:50
 第2ベンチ 10:05 10:15 0:20 0:10 1:10
 坪山 11:00 12:05 0:45 1:05 2:05
 東西ルート分岐 13:20 13:20 1:15   4:25
 八ツ田登山口 13:30 13:35 0:10 0:05 4:35
 駐車スペース 13:40   0:05   4:45
 合計時間 3時間20分 1時間25分 4時間45分
青空の下出発!この先で八田橋を渡ります。マウスで八ツ田橋へ

 待ち合わせは立川駅北口の伊勢丹前で7時に集合とした。
 駅前にしたかったのだけど、駅前がどうなっているのか分からないのと平日の朝7時に車を停めていられるか分からなかったので申し訳ないけど駅から少し離れたところになってしまった。ここは道路が広いので停めても安心できる。

 意外と道路が空いていて、家を6時に出たのだが、コンビニに寄って行ったのに、集合時間の30分前ごろには着いてしまった。時間があるので、おかーさんがヨーゼフとクーを散歩させて、私は車のそばにいた。

 56分着の電車で着くと平安さんからおかーさんにメールが入っていたのでその時間におかーさんが駅へ行った。
東西ルートの分岐

 久し振りのご対面でヨーゼフとクーも平安さんにご挨拶していると、ほどなく吉田さんも到着した。

 全員?揃ったところで出発。
 八王子ICから中央高速にのる。藤野PAで休憩し、上野原ICを8時5分ごろに出た。ここからは約20キロ。
 一度国道20号線に出て、市街地を西に少し行きY字路で右へ県道33号線を北へ。桐原で鶴川を渡ったところで左へ県道18号線を、あとは鶴川に沿って小菅方面へ進む。

 左に「びりゅう館」を過ぎ、案山子たちの歓迎を受けて右に一宮神社(この前で野菜市をやってる時もある)を過ぎるともう八ツ田だ。
山に入ってすぐ丸木橋を渡る。(マウスで怖々のおかーさん)

 川沿いの駐車スペースは20台ぐらい駐車できるけど、私たちが着いた時にはもう10台ほど駐車していた。これじゃ日曜日は相当早く来ないと停められないだろう。
 8時40分に八ツ田の駐車スペースに車を停めた。
 吉田さんと平安さんは支度が済んでるので、我家・チームよしのだけ急いで支度をした。
 さあ出発という時、今度グループで来るのでその下見に来たという男性がいろいろ坪山の話を聞いてきた。しばらく話したけれど、予定通り9時前には出発した。

 先ずは県道を八ツ田橋に向かって先へ進む。2、3分で左側に橋がある。
 この橋を渡って右に進むとすぐにトイレがある。
ヨーゼフも頑張ってます
 我が家は坪山は今度で4回目だ。以前来た時(2008年2007年2006年)も今回と大体同じ頃だったけど、桜が見頃だった印象があったのだけど、今回は桜はもう終わりだった。
 で、ちょっといやな予感が・・・。もしかしたらヒカゲツツジの見頃はもう終わったのかも???

 トイレの先が登山口になっている。
 トイレ休憩をとって、いよいよ登山開始。
 お地蔵さんとトイレの間を通って登山道に入って行く。この先に小さな沢を渡る鉄製の橋が掛かっている。
 登山口からこの橋まではカタクリの自生地だ。前回も前々回も数は少ないけど見られた。今回も咲いてるかなと気をつけて歩いて行ったけど今回は見ることはできなかった。
尾根の登りはきつい


 橋を渡って県道を下に見て平行に北へ進む。
 ミツバツツジやハナモモが咲いた畑の間を進むとやがて御岳神社からの登山道とぶつかる。御岳神社からの道を合わせてここを左に登る。回りにはタチツボスミレがいっぱい咲いている。
 すぐに東、西ルートの分岐がある。そこには「坪山ツツジ 群生コース」と「西ルート ツツジの多いコース」と記された西ルートを指した矢印型の標識が2本あった。

 今までと同じく今日も西ルートを登り、下山を東ルートにした。
 鶴川を右、かなり下に見て狭い登山道を左に回って行く。鶴川に注ぐであろう(鶴川があんなに下なので多分滝になって注いでるのだろう)沢の右岸に出る。
クーちゃんは持ち上げてもらったようです

 10mほど先に丸木橋があり、これを渡り左岸へ。

 日の当たりが悪い杉林の中をジグザグに続く登山道を登って行く。
 以前、ヒトリシズカが咲いていたので良く見ながら歩いたけど今回は一輪もなかった。
 しばらく杉林の中を登るとパッと開けた元は(今も?)畑地に出た。太陽が輝いて気持ち良い。
 畑地を左側から回って畑地に沿って反対側から再び登り始める。最初はまだ緩やかに。

 やがて尾根道にさしかかる。ここから西尾根ルートの本番が始まる。
イワウチワは寄り添って咲いてます
 

 細い尾根道をハァハァ言いながらも登る。駐車場であった下見に来たという男性が追いついてきた。先に行って貰おうと思ったけど何やら情報を得たいようで、しんがりを歩いていたおかーさんと話しながらついて来てる。

 尾根道になると杉はなくなり、ブナやナラなどの広葉樹の自然林になる。ただどれもそんなに太くはない。
 少しづつツツジの木も見られるようになる。でもミツバツツジだけでヒカゲツツジは見られない。
 尾根道に取り付いてから20分ぐらい登り続けるとやや緩くなり、登山道脇に丸太を置いた我が家で第一ベンチと呼んでいる場所にさしかかった。吉田さんが「休むの〜」と聞いてきたので「まだで〜す、この先に第二ベンチがあるのでそこまで行きま〜す」と返事する。
イワウチワT、U、V、W(マウスで)


 この辺からヒカゲツツジが登山道脇に見られるようになってきた。でも先っぽに若草色の新芽が2、3センチ伸びているけど花は全然見られなかった。その時、登山口で感じたいやな予感が頭をかすめた。
 こりゃダメかなと思いながら登って行くと、イワウチワを見掛けるようになった。
 “良かった、とりあえず「イワウチワ」だけでも見られて”と思い、先ずはホッとした。
 もっと上に行けばヒカゲツツジもとちょっと希望が膨らんだ。

 登山道脇に「イワウチワ群生地」の小さな看板がたびたび見られる。同時に植生保護のロープが張られている。
ヒカゲツツジ、いっぱい花をつけます

 写真をとりながら時間をかけて登って行く。
 ヒカゲツツジも僅かではあるがクリーム色の花がチラホラ見られるようになってきた。これで二枚看板が揃ってメデタシ!
 でも数が少ないのが気に掛かる。反対に「ヒカゲツツジ群地」の看板は増えてきた。

 20分ほどで丸太を横にしただけの第二ベンチに着いた。予定通りここで休憩した。
 ここまで久し振りに急登を登ったのでフクラハギが張って脚が歩きたくないと悲鳴を上げていた。
 おかーさんがなかなか来ないので大声で呼ぶと「おとーさんが見過ごしたろうから写真を撮っている」と返事が返ってきた。う〜ん、さすがよく分かってるなあ。私がバテて花を見る余裕がないのを・・・
ヒカゲツツジT、U、V、W(マウスで)


 今日はヨーゼフとクーも良く水を飲んでいた。私たちも水分を補給して一息ついた。
 下から声が聞こえてきたこともあり、10分ほど休んで出発した。
 第二ベンチから先は段差も大きなり所々岩場も出てくる。岩場と言うほどの事もないけど、それでもクーにとっては大変。だんだん抱き上げることが多くなってきた。コースには補助ロープも張られている。

 高度を上げるにつれてヒカゲツツジの花が増えてきた。と同時に花をつけてない木は、葉の周囲がちょっとこげ茶色っぽくなっていた。これは最近降った雪で痛めたのかもしれない。
 そのうちイワカガミが出てきた。
全員山頂へ到着しました
例によって親切な「イワカガミ群生地」の看板も出てきた。でもまだ時期が早いのか、つぼみだけで花は一本も咲いてない。

 山頂への最後の急登に掛かったところにやはり丸太だけの第三ベンチがあった。
 先ほどの下見の男性が休んでいた。
 この急登を登りきると山道は左に曲がりその先が山頂だ。
 2、3分で山頂広場に到着した。

 山頂の小さな広場?には大勢のハイカーが休んでいた。
 山頂に着いて、ふと右を見ると富士山が目に飛び込んできた。そう言えば、ここで富士山を見たのは今回が初めてだろう。今までに3回来たけど見た記憶がない。と言うかあの方向に見えると思っていなかった。でも方角を確認すれば確かにあの方向が南西なんだけど・・・。
富士山
今まで迂闊でした。てっきり権現山の方に見えると、今まで思いこんでいたのだった。

 坪山はたった1,000mの山だけど、展望が良い。
 北東には目の前に三頭山、右に続くのは笹尾根だろう。そしてずっと先には生藤山があるはずだけど今日は地図を持ってこなかったのでどれだか分からない。北には奈良倉山、そのやや右ずっと先に雲取山。北西は木でやや見にくいけど大菩薩の長い稜線が。その左に富士山。そのまた左、南眼前に権現山が大きな山体を見せている。

 ひと通り眺めて昼食に。おかーさんが昨日作った「けんちん汁」をコンロで温めておにぎりを食べる。
山頂標識(マウスで07年当時のもの
 今日も我が家は朝食抜き(最近多くなった。)だったのでさすがにお腹が空いていたので美味しかった。
 ヨーゼフやクーにはけんちん汁はあげられないけど、いつものビーフジャーキーをあげた。
 の〜んびり休んでから山頂での記念写真を撮って下山へ。そういえば、山頂標識が一昨年(08年)までと変わっていた。

 下山は東ルートを下りる。
 こちらもかなり急斜面だ。特に山頂直下がキツイ。
 クーは当然抱っこが多くなる。。最近バランス感覚が衰えたおとーさんに代わり、クーの担当はおかーさん。
 ヨーゼフを連れて私が先頭に下山開始。

 ロープや立木を補助に急傾斜の尾根道を慎重に下った。
 クーは急な所はもちろん、今までは下りられたような所も抱いてくれるのを待っている。
山頂で(マウスでヨーゼフとクー)

 その点ヨーゼフは大体のところは自分で登ったり下りたりできる。それに体重もクーより軽くじっとしてるので抱いても楽だ。
 岩場も無事にクリアしてとりあえず危険なところは通過。
 たまに写真撮影のためヨーゼフを平安さんに連れてもらったりしながら進む。

 20分ほど下ったころ、あるサイトの山行記録に書いてあった「天狗岩」らしき大きな岩があった。でもどう見ても天狗には見えなかったが・・・。「天狗岩」の記述はその他のサイトには出て来ない。
 登り返した印象はないけど、東ルートは途中2度ピークがある。
 木々がない見通せる場所で坪山を、そして山頂直下の急斜面を振り返る。
山頂でのんびりお昼ご飯か(マウスでけんちん汁)


 そのうち岩はなくなり、両側に笹が茂った登山道になる。
 ちょっと脇見して歩いた私が落ち葉に隠れた滑りやすい土に尻もちをついた。
 その前には吉田さんが躓いたのか登山道から飛び出しそうになった。運よく柔軟な立木にばねのように戻してもらって事なきを得た。
 まだまだ続きます。私が尻もちをついてしばらくして尾根から外れ山腹を斜めに下る場所で平安さんも滑って尻もちをついてました。
 以上、一応参考のため報告。
 おかーさんはしんがりだったので滑って転んだかどうか分かりません。でも悲鳴が聞こえなかったので無事だったようです。

 1時間ぐらい下って開けたところに出た。ここは坪山と東西ルートの尾根が見渡せるところだ。
 ここまでくるともう登山口は近い。
 5分ほどで東西ルートの分岐に戻った。
山頂でくつろぐヨーゼフとクー

 東ルートは西ルートに比べヒカゲツツジは少ないものの少しは咲いていた。
 登山口までの道すがら、注意したけど結局カタクリの葉っぱは見つけたけど花はなかった。

 帰りは羽置の里・びりゅう館に寄って一休みして帰った。。
 帰りの中央高速も空いていて、立川まで順調だった。
 立川で吉田さん、平安さんとお別れして我が家には4時ごろに帰ることができた。

 今回の坪山はちょっと時期が遅かったのか?あるいは雪でダメージを受けたか、何れにしてもヒカゲツツジの回廊とはいきませんでした。でもイワウチワは満開で、ヒカゲツツジも十分観賞できました。
 天気も良くて汗も大してかかず清々しい山歩きでした。



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