2006年4月の山行記録です


 最初の計画では桜を見に『生藤山』に行く予定だったけど、どうもまだ桜には2週間ぐらい早そうなので他の山に出掛けることにした。
 今回はおかーさんに決めてもらったところ『小仏・城山』に行きたいという事で即決定。
 コースは裏高尾・日影沢から直接『城山』に行き、高尾山を回るコース。昨年11月に行った時は道を間違えてしまったので今回は再挑戦だ。ところで桜は咲いているかな?ちょっと期待薄だけど・・・

小仏・城山   670m 2006年4月9日
天気:晴れ
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 日影沢園地 8:45
 モミジ台方面分岐 9:08 9:08 0:23 0:23
 市有林管理小屋 9:22 9:22 0:14 0:37
 ゲート 9:30 9:30 0:08 0:45
 城山 10:00 11:32 0:30 1:32 1:15
 モミジ台 12:10 12:10 0:38 3:25
 高尾山 12:26 12:40 0:16 0:14 3:41
 日影沢園地 13:22 0:42 4:37
 合計時間 2時間51分 1時間46分 4時間37分
 
林道に咲いてた花たち

 9時に日影沢をスタートできればいいので7時に家を出発することにした。
 6時に起床してのんびり支度をしているうちに時間は刻々と過ぎ去り、最近早めになっていた出発時間も、今回は結局従来の吉野時間に戻ってしまい家を出たのは7時20分頃だった。

 張り切っているヨーゼフとクーを乗せて、先ずは八王子に向かった。
 八王子からは国道20号線(甲州街道)を高尾に向かい、京王線のガードを潜った先の信号を右折、旧甲州街道を小仏方面へ。
 中央高速の高架が間近に迫った辺りに日影沢のバス停がある。その先を日影沢園地の看板に従い左折する。今日は植樹祭とかで、かなりの人が出ていた。車1台分の狭いデコボコ道を歩行者がいるのでトコトコ走りだが、キャンプ場へは5分も掛からない。

 道中結構スムーズに来られたので8時半頃には着けた。
 前回はテント場入り口近くの路肩に停めたけど、今日はもう200mほど先、林道が分岐する所まで入り、時間と労力の節約をした。
 路肩に車を停め、ここから舗装された日影沢林道を先へ進む。道がいい(少々舗装が剥がれているところもあるが)のでヨーゼフとクーも歩き易そうだ。しばらく歩くと道幅が広くなった。
 相変わらずヨーゼフは匂いを嗅ぎながら寄り道タイプ、クーはヨーゼフが寄り道しているとたまにナニ?ナニ?と行くけど、ほとんど前を見て黙々と歩いて行く。普段の生活を見てると何か逆のような気がするなー。
城山の桜


 日影沢の右岸を緩やかに登っていく。路傍には小さな花が咲いている。写真を撮りながら20分ほど歩くと橋があり左岸に渡る。ここは広くなっていて、左に登山道が山に分け入っている。
 前回はこの登山道に入り、結局モミジ台に行ってしまったのだが、今回は林道を先に進む。そのうち「ここはNTT専用道路です。通行に当っては・・・」との注意書きが出てきた。
 何回か橋を渡り、右手に管理小屋を見てすぐその先、道が大きく右にターンした先にゲートがあった。
 この手前に小さな沢に沿ってこれまた細い登山道らしきものがあったが、なにも標識がなく前回のこともあるのでゲートを抜けて林道を進んだ。

 単調な林道歩きを続けていくうち、左にヘアピンカーブが出てきた。左側が開けて展望が利くようになった。
富士山と相模湖

 城山から高尾山への稜線が見える。山腹にピンク色の桜が眼に入ってきた。どうも一丁平辺りだろう。林道脇にも桜が咲いている。これは城山の桜も期待できる。希望が出てきたぞと話しながら淡々と歩く。

 さらに先を進むとやがて城山の巻き道と交差する十字路に出た。右に行けば小仏峠を経て景信山へ、左に行けば高尾山だ。
 もう目の前にはNTTの鉄塔が見えてきた。鉄塔の左側を回るとトイレ脇を通って山頂に出た。

 山頂にはもうかなりのハイカーが休んでいた。残念ながら桜は少ししか咲いてなくまだまだ蕾だった。それではと第2の目的である「富士山」を見に南側に行った。ヤッター!まだ真っ白に雪化粧した「富士山」を見ることができた。
 山頂には梅や黄色い水仙も咲いていた。

 折角なので富士山を見ながらお昼ご飯にしようと、ベンチには座らず草地にシートを敷き一等地を確保した。
城山で(マウスを置いてみて下さい)

 ちょっと風が出てきたけど良い天気なのでのんびり大休憩をとった。
 
 私たちが休んでいる間にもどんどんハイカーが登ってきた。あまり長居しても悪いので一等地を譲って高尾山に向うことにした。

 なだらかな道を下って行く。今日急なところがないのではヨーゼフとクーも絶好調だ。
 しばらく行くと道の両側にロープが張られるようになった。所々に「植生復元のため、柵の外には出ないで下さい」と書いてある。

 やがて一丁平に着いた。大勢の人が車座に座って花見をしていた。ただ柵の外なんだよなー・・・。
 踏み跡が縦横について道ができてしまっているのでしょうがないと言えばしょうがないけど。

 一丁平を下り切った大垂水への分岐点で左側にツツジが咲いていた。とてもきれいだった。
一丁平の桜とツツジ

 ここからモミジ台への登りだ。登りきって一旦下ると高尾山への最後の階段が待っている。
 ヨーゼフとクーは階段ではなく端のスロープを快調に登って行く。

 10分ほどで『高尾山』に到着。
 広い台地上の山頂広場も人・ひと・ひとで大賑わい。城山と違いここではザックを背負ったハイカーは少数派だった。
 あまりの人出に、ちょっと休んで下山した。

 前回と同じいろはの森コースを日影沢に向かい1時半前には着いた。



   


城山と高尾山には先々週行ったけど、今回は東雲ハイキングクラブの4月例会なのでグループ山行だ。個人ハイキングとはまた違った楽しさがある。
 前回、高尾山の桜は満開だったが、城山はまだ蕾だったので丁度いい頃かも・・・

小仏・城山   670m 2006年4月22日
天気:晴れ
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 高尾山口 8:45
 稲荷山展望台 9:24 9:30 0:39 0:06 0:39
 高尾山 10:08 10:14 0:38 0:06 1:23
 一丁平 10:45 10:45 0:31 2:00
 城山 11:12 12:15 0:40 1:03 2:27
 紅葉台下 12:55 12:57 0:38 0:02 4:10
 琵琶滝コース分岐 13:05 13:10 0:08 0:05 4:20
 ケーブル清滝駅 14:12 1:02 5:27
 合計時間 4時間05分 1時間22分 5時間27分
 
稲荷山コースを行く

私たちはヨーゼフとクーがいるので車で行くけど、東雲HCの皆さんは新宿に集合して京王線で高尾山口駅まで来る。

 家を7時に出て途中コンビニで買い物をして順調に走ったが、多摩川大橋の手前で渋滞に遭遇やや遅れ気味。ただそのお陰で橋の手前から真っ白な富士山を見ることができた。
 八王子で澤本さんを乗せて駅に向かった。駅にはもう皆さんが到着して待っていてくれた。何か予定より早く着いたみたい。

 早速私たちも靴を履き替えヨーゼフとクーを連れて一緒に出発した。今日は私とおかーさんの靴は新品だ。先日、好日山荘のセールで衝動買いしたモンベルのミドルカット軽登山靴だ。軽くて履き心地も良いので今日の慣らしで調子良かったら、これからのハイキングはほぼこれで大体の所は行けそうだ。

新宿の高層ビル群


 今日は毎度お馴染みの稲荷山コースだ。ケーブル駅の左手にある小さな橋を渡り稲荷山コースへ進む。
 歩き出してすぐに稲荷のある広場にでた。ここから広い登山道を登っていくが、登りもそれ程急ではなく、たまに平坦な道になるので歩き易い。

 50分ぐらい歩くと稲荷山展望台に着いた。ここからは新宿の高層ビル群や横浜方面が展望でき、霞んではいたが遠くに筑波山も望めた。
 ここで写真撮影のため小休止。一通り撮り終えたところで出発。良く整備された登山道を話しながらゆっくり歩いて山頂を目指す。やがて最後の難関、山頂直下の丸太の階段を登り切ると広い山頂に着いた。

高尾、紅葉台、一丁平から


 山頂広場は人で一杯。富士山を眺望できる展望台は写真を撮る人で順番待ちだった。私たちも写真を撮ってから目的地の城山に向かった。

 石造りの階段を下り、紅葉台へ登り返す。お茶屋さんを過ぎて下り始めたところから左側が開け『富士山』が桜の横から顔を出した。これはすかさずパチリ!我家以外は紅葉台の右の巻き道を行ったのでこの景色を見られない。もったいないなー。きれいに咲いているツツジを観賞しながら下って行く。
 下り切ったところで巻き道と合流、真正面にこれから行く『城山』を見ながら先へ進む。

 一丁平への登り口で道は三つに分かれる。ここは真っ直ぐ行かないで右の回り道を行く。先々週来た時も咲いていたが、ここはツツジが前回よりもさらに咲き誇っていた。
 緩やかな登り道の両側にはスミレがいっぱい咲いている。やがて一丁平に到着。ここも大勢のハイカーで一杯だ。富士山のビューポイントへ寄り、桜の回廊を少し下り再び緩やかな登り道をしばらく行くと『小仏・城山』に到着した。

 期待通り山頂広場は桜が満開。茶店の南側は人で一杯だったので、北側のテーブルに場所を確保して昼食休憩となった。
 今日はチーズフォンデュをやろうと、ホーロー鍋2つにチーズを詰めて持ってきている。パンは澤本さんがサイコロに切って用意して来てくれた。
 早速焦がさないように温め、吉田さんが用意してくれた白ワインを入れる。トロトロになったところでハイッどうぞ!みんな美味しそうに食べている。チーズを詰めた鍋を担いでくれた田原さんと祖父江さんに感謝。
 私はと言うと、チーズはダメなのでいつも通りラーメンを作った。野菜と肉を持って来たので結構なお味でした。  ヨーゼフとクーは用意したハムのお昼ご飯をヨーゼフだけでなく、何故かクーまで食べないので行動食?のビーフジャーキーをあげた。これは二人とも良く食べ、クーはクィーンと甘え声を出してもっと食べたいよと催促する始末だ。

イカリソウ、ヒトリシズカ、ボケ


 みんなでビールやワインを飲んで賑やかなランチタイムを1時間ほど取って下山開始。
 高尾山までは来た道を戻り、高尾山からは琵琶滝コースを下山した。紅葉台下から高尾山を右に巻く周回路(5号路)を通り、登りの稲荷山コースを横切って琵琶滝コース(6号路)へ。

 丸太の階段をクーを抱いて下って行く。やがて道は右に大きく尾根を外れ沢へ下って行く。
 最初は沢の飛び石を伝って歩く。ヨーゼフもここでは抱いて歩いた。道が沢沿いになっても所々水があるのでそのたびに抱いて下りた。

 最初は沢の左岸を下っていくが、橋を渡り右岸沿いをしばらく行くと琵琶滝がある。
 ここまでくればもうゴールは近い。やがて舗装路に突き当たりここを右に行けばケーブル乗り場に着く。

 駅前の広場では猿回しのアトラクションをやっていたので、私たちも人の輪の混じって見物した。
 皆さんは蕎麦屋で反省会をするので私たちはここでお別れして駐車場へ向かった。
 今日は桜やツツジ、小さな草花たちの生き生きとした姿、富士山や新宿の高層ビル群も展望できた。

城山と高尾で(マウスで替わります)


 天気が良くて何よりのハイキング日和でした。

 【残念なこと】
 前回も触れたけど、高尾山も「植生復元」で特に一丁平近辺はロープが張ってある。そんな中で、今回は嫌なシーンを見た。花の写真を撮るために入り込んだ上に寝転んで写真を撮っている人を見かけた。私たちが注意しても知らん顔。困ったものだ!そんな事までして撮った写真に何の価値があるのだろうか?



 

  




 今日は上野原の『坪山』に行った。ヤマケイか何かで見た気もするけど今まで聞いた事のない山だ。おかーさんが澤本さんに「ツツジが綺麗よ」と聞いて、行きたいと言っていた山だ。
 前日ゴルフに行った私は、帰宅すると「明日はのんびりしようよ」と言って一旦は中止になったのだが、朝起きてから急遽行くことになった。ヒカゲツツジやイワウチワが見られるといいな・・・


坪山   1,102m 2006年4月30日
天気:晴れ
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 八ツ田向登山口 10:03
 休憩(第2ベンチ) 11:02 11:15 0:59 0:13 0:59
 坪山 11:55 12:45 0:40 0:50 1:52
 登山口 13:50 1:05 3:47
 合計時間 2時間44分 1時間03分 3時間47分

 

登山口へ(八ツ田向橋)


 朝6時に目が覚め、まだ寝ていたおかーさんに「どうする?」と聞くと、「出来れば行きたい」と言うので「じゃあ行こうか」とやっぱり行くことになった。
 そうと決まれば急いで支度をしなければならない。でもザックの中には大体の物は常に用意してあるのでそれほど時間は掛からなかった。特におかーさんの支度は非常(異常)に速かった。 私もゴルフで疲れた体に鞭打って?支度した。ヨーゼフとクーは急にワサワサした我家の空気を察して、残されちゃ大変と一緒に連れてってと、ヨーゼフは椅子の上に乗ってアピール、クーも甘え声を出して纏わりつく。

 突然行くことになったので、手元には澤本さんに頂いた富士急のチラシのコピーだけ。高尾・陣馬の地図にも端の方に山が載っているだけなので、インターネットで急いで調べてやっと登山口や登山ルート、登山口までの道順を見つけられた。

登山道(マウスを置くと替わります)


 ジムニーに乗り込み、ナビで登山口近くにある「羽置の里・びりゅう館」を検索して目的地に設定。家を出たのは7時を大分を過ぎていた。
 近所のコンビニで食料と飲み物を買ってさぁ行くぞというときに、自分の足元を見るとツッカケサンダル履きに気がついた。こりゃまずいと家に引返し踵にベルトのあるサンダルに履き替えようやく出発した。

 八王子から中央高速で上野原ICへ。ジムニーで高速道路を走るのは2回目だが、今回は長い登りがあるのでどうかなと思っていたが、非力なのに結構頑張ってくれた。ナビに導かれ県道18号・上野原丹波山線を小菅方面へ向かった。

ミツバツツジ、ヒカゲツツジ、イワカガミ


 鶴川沿いに走って、目的地に設定した「びりゅう館」の先に野菜を売っている「緑の直売所」があったので道を尋ねた。そうしたら「すぐ先に新しい登山口があり、その手前に駐車スペースがあるよ」と教えてくれた。

 教えられた路肩の駐車スペースに一旦車を停めたけど、登山口の御岳神社へ様子を見に行った。飯尾のバス停を過ぎ、さらに行くが神社が見つからずその先へどんどん行ってしまった。結局峠を越えて小菅村に入ってしまったので慌ててUターンして先ほどの駐車場へ戻った。戻り道でよく見ると飯尾のバス停より手前の川の向うに鳥居が見えた。

 先程の駐車スペースに車を置き、支度して舗装路を5分ほど歩くと八ッ田向橋があり、「坪山・公衆トイレ」と標識があった。橋を渡るとおばあちゃんが3人日向ぼっこで座っていたのでちょっとお話しした。先へ行くと小さな公園があり、その先に綺麗なトイレがあった。今年の4月1日から使用開始と書いてあった。トイレを済ませ、傍にあったお地蔵さんに無事をお願いして、いよいよ山道に入った。

 お地蔵さんの横を登ると道は畑の脇を通って御岳神社の方へ進んでいく。
 御嶽神社からの道を合わせるとすぐに分岐が現れた。そのまま真っ直ぐ進むと西尾根・西ルート、左に行くと西尾根・東ルートだ(因みに東尾根コースはびりゅう館からのコースらしい。でも道標が統一されてないので本当のところはは分からない)。私たちはヒカゲツツジやイワウチワの群生が見られる西ルートを登りコースにした。 畑にいた人と話をしたら、ヨーゼフとクーを見て「犬を連れて行くのかい、急なところがあるからどうかなー」と言われた。「いつも山歩きしているから大丈夫です。いざとなったら抱いて上がるので」と私たち。「気をつけて行っておいで」の声に送られて樹林帯に入っていった。

 最初から狭い登山道で、右側は深く切れ込んで谷の底には鶴川が流れている。やがて道は鶴川の支流、小さな沢の右岸沿いに進み、すぐに木の橋を渡って左岸に移る。この沢は川底がツルツルしていて一枚岩の滑滝のような感じだ。

イワウチワ2種


 沢を外れ杉の樹林帯をジグザグに登っていく。もう汗が吹き出してくる。15分ほどで杉林を抜けちょっとした広場に出た。昔は畑だったのかもしれない。

 再び樹林帯に突入するとやがて尾根道に出た。後から分かったのだが、ここからはずっと急傾斜の登りが山頂まで続いていた。
 汗をかきかき2人と2頭(舌をベローッと出して)は尾根道を行く。そのうち登山道には「高山植物を採らないように」との看板が何ヶ所にも出てくるのだが、肝心の花が咲いてない。ツツジの木が両側にあるのだが花がない。みんな時期が過ぎてしまったようだ。「残念だね」などと話しながら行くと、もう落ちそうな花をつけたミツバツツジの木が何本か見られた。

 そのうち行く手に白い花が見えてきた。おかーさんが「あっ、ヒカゲツツジだ」と歓声をあげた。「良かった、間に合ったみたいだ」さらに進んで行くと、両側にたくさんのヒカゲツツジの白い花が私たちを迎えてくれた。ミツバツツジも負けずと咲いている。
 良くみるとイワウチワも可憐な花を咲かせている。ヤッタネ!

 1時間ほど歩いて大分高度も上がったところで東側が開けた休憩ポイントが現れた。丁度良いのでここで休憩することにした。丸太を組んだベンチ?もあり、私たちは第2ベンチと命名した。因みに下の方に同じようなのがあったのでそちらを第1ベンチとした。
 ヨーゼフたちに水と行動食をあげた。もちろん私たちも水分補給と行動食を口にした。風が心地良かった。

ヒカゲツツジの群生(マウスでミツバツツジに)

ちょっと長めの小休止をとり、いよいよ山頂を目指して気合を入れ直す。
 でもここからが結構きつい登りだった。ここまでもロープを張ってある所もあったがそれは植物保護のためで、これからのは登山道が急傾斜なのと馬の背状のヤセ尾根なので補助的なロープが多くなってきた。ヨーゼフは何とかすべてクリアしたけど、クーは抱き上げるケースが出てきた。でもクーはヨーゼフが登って行くと自分も一人で行けるんだとばかり登ろうと頑張っていた。

 しっかりした岩なら時には手も使って何とかなるのだが、ここは土が主体なので滑りそうで登りにくい。
 それでもヒカゲツツジやイワウチワ、イワカガミを見るとホッとする。汗をタラタラ流しながら急傾斜を登りつめると一切の遮蔽物がない山頂に到達した。写真を撮ったり、クーを抱き上げたりで予定より遅れてしまったけど何とか12時前に着くことができた。

三頭山

 山頂には7、8名のグループとその他に3組ぐらいの登山者が休憩していた。私たちが山頂に着くと、ワー凄い!とヨーゼフとクーは一躍人気者になっていた。

 山頂は360度の展望で、東には三頭山がでんと構え笹尾根が続いている。その先には生藤山、陣馬山が。残念ながら富士山は見えなかったけど目の前の権現山、北には奈良倉山、遠くに霞んで雲取方面が眺望できた。 一通り眺めたら楽しみの昼食だ。山頂はそれ程広くはないが片隅にシートを広げお昼の支度をした。食べている間に先行者はみんな下山してしまったけど、何組かが登って来た。

 1時間弱休んで下山することにした。車を置いてある八ツ田向に戻るには登ってきた西ルートの他に東ルートがある。下山はこちらにした。

山頂で

山頂からすぐに急傾斜の登山道を下りはじめた。滑らないように慎重に下る。そのうち片側が切れ落ち、段差も大きい箇所も出てきた。クーには危険なので抱いて下りた。ヨーゼフも1、2ヶ所は抱いてあげた。
 しばらく急斜面を下りると何度か短い登り返しを経て大きな段差はなくなってきた。でも傾斜は結構急な方だ。それでも40分ぐらい下ると、やっと傾斜が緩くなって来た。
 途中開けたところで坪山を振り返る。ピークが何個かあり、どれが坪山かはっきりはしないけど奥の一番高いところだろうと写真を撮った。

 そこからは直に西ルートとの分岐に出た。行きに話した畑にいた人に「今帰りました」と挨拶。「お帰り、よく行って来たね」と言われた。
 八ツ田向の登山口でお地蔵さんに無事を感謝して駐車場へ戻った。

 1,000mの山なので軽いハイキング程度と楽かなと思ったけど、いやいや結構きつい山でした。
 天気も良くて、きれいな花たちと逢えてヨーゼフとクーも頑張った楽しい山歩きの一日でした。
 帰途、びりゅう館に寄り、花を10鉢(これが安くて1鉢100円)とクマガイソウを1鉢買った。ついでに?行きに見たびりゅう館からちょっと上野原寄りのお蕎麦屋さん「もみじ庵」でお蕎麦を食べて家路に着いた。

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