2008年04月の山行記です
あるホームページの記述によれば「ここからの富士山の姿には唸らずにはいられなかった」とあった。いつか機会があればぜひ登ってみたい山だ。 今日は往復コースではないので電車利用になる。 山行には遅い7時半ごろの出発となった。 駅の側のコンビニでカップ麺を仕入れて7時52分の国分寺線に乗車した。
途中乗り換えの小川、拝島で各10分の待ち合わせで青梅へ。ここではすぐに青梅線に乗り換えられ軍畑駅には9時7分に着いた。 下車したのは私たちとあと2人。駅前のベンチで各々腹ごしらえと支度をする。 私たちも軽い朝食を(と言っても菓子パン1個を半分づつ)とった。 天気は予報どおり青空が広がり雨の心配はまったくなし。ただちょっと風がある。 支度を終えて駅前をスタートしたのは9時30分だった。 平溝橋までは高水三山と同じ、青梅方面にちょっと戻り踏切を渡る。ここから左前方に見える小高い山が多分雷電山だろうと踏み切りで写真を撮った。
青梅街道からの広い道に出たら左へ平溝川に沿って坂を登って行く。 平溝橋へく20分ほどで着いた。橋の手前を左の道に行けば「高水山」への道だ。今日はここを平溝橋を渡って真っ直ぐ進む。 左にNTTのアンテナがあるとほどなく右手に榎峠の登山口が見えてきた。 通りを横断して登山口に取り付く。 登り始めてすぐ丸太の階段状の急登になった。一段一段は短く、段差もそれ程ではないけど階段苦手な私にとって嫌な感じだ。 それに奥多摩に多い周りは杉・檜ばかり・・・花粉症の我が家にはキツイ!
おかーさんはマスク着用の怪しいスタイル? それでもめげずにチーム・ヨーゼフは一列で登って行く。 小さなアップダウンの尾根道を進むと一旦尾根を外れ斜面をジグザグに登って行く。 ここで今日初めて単独行の女性とすれ違った。彼女もおかーさんと同じくマスク着用だった。 斜面を登り詰め再び尾根道に出て右へ行くと道標があり、左に巻き道、右に雷電山とあった。 分岐からほんの20メートルほどで雷電山の標柱がある山頂に着いた。 山頂は杉や雑木に覆われて眺望は望めない。でも唯一北側には高い木がなく、採石場を見下ろした先に奥武蔵の山並みが見られる。
日当たりも悪いし時間もまだ早いのでここは写真を撮って早々に次の辛垣城跡に向かった。 分岐に戻り右に道をとる。左手に奥武蔵の山を見ながらやや下って行く。 すぐに尾根をはずれ右に山腹を巻いて丸太の階段を下って行く。 10分ほど下ってから丸太の階段を登って再び尾根に出る。 尾根に出るとやっと杉・檜の植林から開放された。さらにこのコース展望に恵まれないけど、ここは南西が開け、奥多摩川とその先に「大岳山」「御岳山」の山並みが望めた。やっと山に来た感じがした。 しばらく写真を撮ったりしてから先へ進んだ。尾根通しで行けそうだがコースは右へ下って行く。 またまた杉・檜の樹林帯に突入。 10分も行かないうちに「辛垣城跡登り口」の道標が現れた。ガイドには「城跡まで往復30分ほど、急登のうえ空壕跡などが僅かに残るだけで展望もない」と書いてあったけど、折角だからどんなものか寄り道することにした。 登り口から足元がハッキリしない道を右回りに登って行くとさらに尾根を先に行く道があり、短い急登を登ったところに「辛垣山・457m」の標識があった。その先は平坦になっていて、一段低い場所に青梅市教育委員会名で「
来た道を戻るのは面倒くさかったのと、解説板のある平坦地の先に何となく道がありそうに思えたのでおかーさんたちには待っていてもらい様子を見に行った。 大きな岩の間(切通し状)を下ると「青梅方面」と手描きされた板が木にくくり付けれてあった。先を見ると樹林帯の中を一本の道がジグザグに続いているのが分かる。 大声でおかーさんたちを呼んで見つけた道を下って行った。 10分ぐらい行くと右下に登山道が見えてきた。あれが先ほど辛垣城登り口で別れた縦走路と見当がつく。 その先で結局合流、雑誌のガイドに書かれていたのはどうもこっちの登り口で、私たちが入った登り口はガイドに書かれた後に設置されたものだろう。そうだとすると「辛垣城へ往復30分」の記述が理解できる。
この登り口からは2、3分で名郷峠に着いた。片隅には小さな石の祠があった。 名郷峠は十字路になっていて、真っ直ぐ進めば青梅へ、左は成木、右に下れば二俣尾へ出る。 ここで、二俣尾に下るか青梅まで行くかおかーさんと相談。ガイドによると青梅までは登り下りが多く3時間ほどと書いてあった。道標には青梅鉄道公園まで6.7km、もう12時近くなので青梅まで行くと下山は3時ごろになってしまうのでボツ。二俣尾には1.6キロ、30分あれば下山できる。と言うことで二俣尾に決定。 杉・檜の植林帯を下ること10分ほどで水がチョロチョロの小さな沢に出た。
沢に沿って進むともうひとつの沢に合流、左岸を4、5分で未舗装の林道終点に出た。 左に石の鳥居を過ぎ、右に青梅丘陵ハイキングコースの案内板があるともう住宅街に入ってきた。 5分ほど住宅の間を進むと突き当たりに青梅線の二俣尾駅があった。 線路沿いの道を右に曲がれば跨線橋の入り口だった。 電車が行ったばかりだったので、次の電車には30分以上待つことになってしまった。 跨線橋を渡って青梅街道側で日向ぼっこで時間をつぶした。 やっと電車が来て乗り込むとき、初めて気がついたけど、ボタンを押してドアを開けるタイプの電車だった。これなら乗降客が少ないときは冷暖房の効率が良さそう。寒い地方では見たことがあるけど東京では初めてだ。
家に帰って調べたらこの車両はE233型といい、JR東日本の通勤・近郊形電車の今後の標準車両となる最新型だそうだ。 今回の山歩きは展望があまりなく、樹木はほとんど杉・檜で自然林が少ないなど、ちょっと見所に欠けていました。歩行時間も2時間半と少なめでやや物足りなかったけど、最近あまり歩いてない私にとってはちょうど良かったかな?次の機会には青梅まで完歩しよう。 今日山中で出会った人は2人。ガイドにあった静かな山歩きはその通りでした。 ヨーゼフとクーも余裕で、あんまり歩かなかったのに帰ってきて身体をゴシゴシ洗われたのはかわいそうだったかもしれません。どうせ洗われるのならもっと遊びたかったかもね・・・
4時に起床。最近はこんな早起きをしていないので、久し振りに山に行くぞ!という感じだ。
あまり早いのでヨーゼフとクーはなかなか起きてこない。昼間は丸まって寝ているし、最近猫化が進んでいる。 それでも遅れて起きてくると、ウン!出掛けるの?てなことでもう張り切っちゃいました。 支度を済ませ我が家を5時前には出発した。 天気予報では今日は全国的に晴れ、しかもこの一週間で唯一の晴れ日だ。 道志方面に行くのは久し振り、もう10年ぐらい行ってないだろう。ナビに道志の森キャンプ場を設定して万全を期したけど・・・ 橋本から国道413号で津久井湖の南岸を通る。三ヶ木で左折してまもなく、今度は青山で右折すると道志川沿いに山中湖へ向かう「道志みち」となる。 道志川の渓谷沿いのワインディングロードを快調に進む。が
道志渓谷を過ぎ、左手に「道志の湯」の看板を見て下坂道を下って行くと、やがて左に「道の駅どうし」が現れた。 まだ数台(釣り人?)しか停まっていない駐車場に車を入れトイレ休憩。 ヨーゼフとクーも散歩させてあげる。2時間も車の中だったので大喜びしている。 トイレ脇にある付近の案内板を見ると、道志の森キャンプ場へ入って行く道へここから近道があったので行ってみた。 道の駅を出てすぐに十字路があり真っ直ぐ行くと、おかーさんが「今の所を左に行くんじゃない」と言う。案内板を見た私の記憶では確か真っ直ぐの筈、私はそうだったかな~?と思いつつ
最初の100mほどは舗装路だったものの、やがて未舗装になり段々山の中に入っていった。 そのうち車1台分の狭い、轍が抉れて大きめの石がゴロゴロしてきた。ジムニーだから良いけど普通の乗用車ではお腹を擦って下手すりゃ亀のこ状態になってしまう。 ナビを見るとキャンプ場から離れてきた。戻れなくなる前にUターンできるところを見つけたので退散することになった。 十字路に戻り直進の道を行くとやがて国道からの道に合流、今度は無事に三ヶ瀬川沿いの「道志の森キャンプ場」に到着。山道に入ってモタモタした割にはほぼ予定通りに着いた。 キャンプには時期が早いのか、それとも時間が早いのか(デイキャンプ)駐車場には車が1台もなく、人も一人見かけただけだった。
登山靴に履き替え、予定の7時半のよりやや早く出発。 ヨーゼフとクーはやっと歩けるので元気が良い。リードを外してあげたいけど、歩き始めは喜び勇んですっ飛んで行くとマズイのでここは我慢。我が家は危険なところも例えたの登山者がいなくてもリードをつける。 「菰釣山」へ周回コースを取ると、道志の森キャンプ場を基点に東回りと西回りがある。 早く頂上へ行くには西回りだけど、帰りに尾根の登り下りは嫌なので先に尾根歩きのある東回りで行く予定。 キャンプ場内を駐車料金を払うため管理棟へ向かう。途中左に曲がるのだけどおかーさんはそのまま真っ直ぐ行きそうになった。オイオイおかーさん、そっちは下山路の西沢に行っちゃうよ。
橋を渡って管理棟へ行って人を探したけどまだ誰もいない。仕方ないので駐車料金は帰りに払うことにして先へ進むことに。おかーさんはちゃっかりトイレ借用。出発早々タイムロス。 キャンプ場の奥へ進むと横浜のボーイスカウトが作った手書きの道標があった。←道志の森管理棟、→城ヶ尾峠と書いてある。 ここから未舗装の林道を東沢沿いに進む。 15分ほどでガードレールの付いたコンクリートの橋を渡り左岸に出る。地図(山と高原地図 丹沢 2000年版)によればこの橋が水晶橋。橋を渡ったところで林道は左右に分かれる。右に行くと地図によれば西沢林道を詰めた菰釣山登山口に繋がる。 ここは一般車通行禁止の鎖が渡してある左の林道に進む。
橋の手前には屋外でよく見かける水道栓があり、コップまで蛇口にぶら下げてあった。 少し先に今度は立派な鉄扉の付いたゲートがあった。ゲートの横をすり抜け先へ進む。 7、8分で再び沢を渡る。ここには林道の横に丸太を組んだ橋があるので足元が濡れないで済む。 ここから沢から離れ、さらに7、8分林道を歩くとやっと右手に登山口が現れた。林道入り口から40分、約2キロ、標高差約250mの長い林道歩きだった。
因みに登山口の標柱には「城ヶ尾峠 登り口 50分」と書いてあった。地図では、キャンプ場→水晶橋が20分、水晶橋→城ヶ尾峠が50分となっている。随分表記が違うものだ。我が家はと言うと、キャンプ場→水晶橋が26分(ロスタイムあるものの)、水晶橋→城ヶ尾峠が60分掛かっていた。 登山口から檜の植林帯をジグザグに登ること10分足らずで尾根道に出た。 尾根を登り始めてすぐにブナを主体とした自然林になってホッとした。でも天気は相変わらず好転せず霧で20m先ぐらいまでしか視界が利かない。 10分ぐらい登ると尾根を外れ左に回りこむように山腹を進む。 しばらく進むととやがてロープが現れた。
斜面が崩れ左の谷は深く切れ込んでいる。足元は片足分しかなくて斜面を横に歩いているようだ。距離は短いけど崩れそうでちょっと緊張する。 右手でロープを掴み、左手でクーのリードを掴む。クーが落ちないよう祈る。こっちの心配を他所に幸いクーは平気で通過した。おかーさんとヨーゼフも無事クリアしてホッ! 滑落したら仮に怪我がなくても上がれそうにない所だった。 それ程行かないうちに左側(谷側)ヘ大きくカーブでまたまたロープが。でも今度はさっきより落ち込みが少ないのでちょっと安心。落ちても10mぐらいで止まりそうで岩もなさそう。 慎重にここも無事クリア。 この先にボーイスカウト(千代田第1団とあった)の手書きのプレートが置いてあった。城ヶ尾峠まで0.2kmと書いてある。 ここからほんのひと登りで城ヶ尾峠だった。
峠には一人の登山者がいた。キャンプ場で一人見かけた以外初めて出会った人だ。 先に着いた私とクー?が「こんにちは」と声を掛けると、小さな声で多分「こんにちは」と返してくれた。彼は私たちが来るとやがて南へ去っていった。 付近の案内板があり、峠は十字路になっていて東海自然歩道が東西に走っている。西は菰釣山方面、東は畦ヶ丸方面。南(丹沢湖方面)は崩壊のため迂回路が設定されていた。北は私たちがやって来た道。 畦ヶ丸まで2.8km、菰釣山へは3.8kmだった。 天気は相変わらず良くならない、これから晴れるようすもないし、靄が掛かって視界も悪い。 峠で休みながら、おかーさんとこのまま菰釣山を目指すか相談した。
話し合った結果は、とりあえずすぐ近くの山と名のつく「城ヶ尾山」まで行ってそこで再度協議となった。いわゆる結論先伸ばしです。 で、とりあえず城ヶ尾山へ向かって出発。 途中で単独行者と会ってちょっと話をした。彼は大きなザックを背負っていた。 「どちらからですか?」と聞くと「御正体山から」とのことだった。昨夜は菰釣山の近くでテント泊したと言っていた。「尾根道は笹でズボンが濡れますよ」と教えてくれた。 峠から城ヶ尾山山頂までは傾斜もほどほどで10分も掛からなかった。
倒木を置いたベンチ?に腰掛けて一休み。 この先どうするかを再びおかーさんと相談した。 天気はこの先良くなることはなさそうだけど雨の心配はなさそう。←根拠なし!ということで結論は、菰釣山へ行くぞー! 今日は天気予報を信じてヨーゼフとクーのレインウエアは持ってこなかった。ネットの山行記を見ても危険な所はないので、万が一雨に降られたらカッパの中に抱いて行くことにした。 10分ほど休んで次なるポイント中ノ丸へ向かった。 ここからは尾根歩き、先ずは山頂からやや下って行く。 すぐに登りが始まるがそれも長くはない。小さな登り下りを繰り返して行く。
1,000m級の尾根なので木々に囲まれている。でも杉・檜はなくブナが多い自然林なので気持ちがいい。天気だったらな~。でも霧でしっとりしたブナ林もいいものだ。 ただ足元は笹が密集しているので段々ズボンの裾が濡れてくる。 何回か小さな登り下りを繰り返し、平坦地に出たところが中ノ丸だった。峠と同じテーブルが設置されていた。 中ノ丸は菰釣山・城ヶ尾峠間の最高地点で、距離的には中間点よりまだ城ヶ尾峠寄りの地点だ。 ここで休憩をとる。クーちゃんは短足なのでお腹が真っ黒になっている。ヨーゼフはまだそれ程ではない。水をあげたけどほとんど飲まない。おやつの方が欲しそうだった。 キャンプ場を出発してから2時間半になるが私たちもそれ程喉が乾いていなかった。天気も天気だし・・・
中ノ丸を10時ちょうどに出発。 ここまでは登り主体だったけどこれからブナ沢乗越まで下りになる。 歩き始めてすぐ100m近い急激な下りが始まった。足元は湿った土で木の根も張り出しているなので滑りやすく慎重に下った。クーは歩かせると時間が掛かるので抱いて降りた。後を見るとヨーゼフもちゃっかりおかーさんに抱っこしてもらっていた。我が家のワンは完全に猫年だろう。ウン?干支に猫はないな~。 一旦下るとその半分ぐらいの登り返しが待っていた。 登ったところに「この先1.0km 菰釣避難小屋あり」の案内があった。さらにその100m先ぐらいに「ブナ沢の頭」の道標があった。菰釣山まであと1.7km。 中ノ丸の下りから笹の丈が大きくなってズボンの裾どころか腿辺りまで濡れてきた。特に先頭を行く私は。
笹が覆いかぶさっているのでヨーゼフとクーは笹の下・・・ ここからは一回登り返して後は下って行くと「この先200m 菰釣避難小屋」の道標を過ぎると西沢への分岐点、ブナ沢乗越に出た。 ここは西沢への下りを確認して避難小屋まで進む。 緩やかに登る道を7、8分行くと靄にけむった小さな広場に避難小屋が現れた。 近づいてみるとこれがきれいな小屋だった。 さらに引き戸を開けて中に入るともっときれいだった。 入ったところが12畳ぐらいの土間で横長のテーブルとその周りに丸太の椅子が10脚ぐらいと壁に沿ってベンチがある。奥には一段高く8畳ぐらいの板の間がある。 ふと、城ヶ尾山で会った人もここで泊れば良かったのになと思った。でも逆方向からだったから気が付かなかったのかも。
菰釣山に行ってもおそらく(確実に)展望はないので、ここにザックをデポして山頂に登り戻ってきてからお昼にすることにした。 飲み物とカメラを持って800m先の山頂目指して出発した。 最初は緩やかだけど次第にきつくなってくる。 20分ぐらい登るとなだらかになり前方に山頂が見えてきた。ザックがないと軽くていいな~。 山頂はそれ程広くはないけれど、今までにも見てきたテーブルが2つある。でも道標はあるけど山頂標識がない。私たちの見落とし? ここでも誰もいないので天気がよければ、富士山、南アルプス、八ヶ岳などを眺めながらのんびりするのだけど・・・ でも今日はちょっと無理なので写真を撮って避難小屋へ戻ることにした。
避難小屋へは一人の登山者とすれ違い15分で戻った。 小屋に入って食事をしているとやはり一人の登山者が入ってきた。東沢から登る予定が出だしで間違って西沢から登ってきたと言っていた。なんか我がチームにも間違いそうになった人がいたっけ。食事をしている間にも二人連れが登って行くのが見えた。 30分休んで下山することにした。 ブナ沢乗越まではあっという間、途中で登ってきた単独の登山者に下に分岐(ブナ沢乗越の分岐)があったけどキャンプ場に行かれるか聞かれた。西沢経由で行かれますよと答えておいた。
リーダーらしき男性がヨーゼフとクーを見て、「オッ、ワンちゃんだ、さすがに息が上がってないな」と感心?していた。 私たちはここで左に道をとり尾根から外れ沢筋へ下って行った。 扇状の沢筋を九十九折に下って行く。結構急斜面なのでゆっくり下降していく。 やがて谷は狭まって左手に沢が迫ってくる。すぐにこの沢の渡渉地点に着いた。ここでヨーゼフが水を飲んでいた。 10分も行かずに再び渡渉して右岸に出る。ここから高巻きして下ったところが西沢の登山口の林道に出た。 ここで大チョンボ発生!
ここには登り口の標記はあったけどあとは造林関係の看板だけ、林道はの左手は沢があり通行禁止になっている。私たちは疑いもせず林道を右に行ってしまった。 これが大間違いだった。林道を進んで行くと段々登って行き沢は遥か左下の方へ。 動物の足跡をみてこれは鹿かな?などと言いながらのんびり歩いていて15分ぐらい経った頃、おやっと思った。 随分沢と離れてるな、それに西沢の左岸を行く筈と気が付いた。 早速地図を見て確認。やっぱり間違っていた。このまま行くと東沢の水晶橋まで行ってしまう。 その瞬間どっと疲れが出た。 それでも戻らないと相当大回りしてしまうのでトボトボ登山口へ戻った。往復25分!大幅ロス!
下山地点へ戻り林道の先を見ると、山側に小さな丸太の橋がある。あの橋は山へ入るものかと思ったが違ったのだった。 鎖を渡したゲートを通り、無事沢の左岸へ出た。 あとはひたすら砂利道をトコトコ歩くのみ。 10分ほどで鎖のゲートがあり、橋を渡り林道に突き当たる。ここを右へ進み林道を下って行った。 コースタイムを大幅にオーバーしてキャンプ場に帰り着いた。 途中、クーをノーリードにしていたけどキャンプ場近くになって民家(キャンプ場の施設?)が見えたのでリードをつけた。民家の前を通りかかると突然民家の床下から大型犬が吠え声とともに猛烈な勢いで歯をむき出して飛び掛ってきた。
私たちがかなり先まで行ってもそのコゲ茶の犬は吠えていた。 駐車場に戻るとちょうどキャンプ場の人がいたので駐車料金を払った。500円でした。 今回は天気に恵まれなかったけど、いろいろあって面白かった。 尾根歩きは楽しいし、紅葉のころにまた歩きたいと思う山でした。
4時に起床。最近はこんな早起きをしていないので、久し振りに山に行くぞ!という感じだ。 ヨーゼフはすぐ起きてきたけど、前回同様クーはまだ寝ている。ホントよく寝る子だ。 それでも5時過ぎには我が家を出発し、途中コンビニによって6時10分ごろには八王子ICから中央高速に入った。藤野PAで休憩をとっても約30分で上野原ICを出て、県道33号線を北上、桐原で左折して鶴川沿いに小菅村方面に進む。 初音で支流の初音川沿いになり渓谷の細い道になる。慎重に走って30分ほどで駐車スペースのある飯尾地区八ツ田に着いた。
路肩にある駐車スペースといっても20台ぐらいは停められる広さがある。私たちが着いたときは3台駐車していた。 私たちも並べて駐車して早速支度をして出発。 川に沿って先へ進み八ツ田橋を渡り対岸を進むとトイレがある。ここが登山口になる。 東京ではもう終わってしまった桜がここでてはちょうど見頃になっていた。 トイレを済ませお地蔵さんの横からスミレがいっぱい咲いている畑の間の小道を登って行く。 ここにはカタクリもあるけどもう終わりかけていて一輪だけ咲いていた。まだ午前中なのでクルンと反っていない。帰りに見ることにして先へ進む。
沢に掛かった橋を渡りミツバツツジと山吹ががきれいに咲いている畑の中を進んで行く。やがて元々の登山口、御岳神社からの道と行き会う。 合わせたその先に東・西ルートの分岐がある。 昨年、一昨年と花の多い西ルートを登り東ルートを下山路とした。今年も同じルートを歩く。 山腹を右に回りこみ杉・ヒノキの植林帯に入り、沢に掛かった丸太で作った橋を渡ってジグザグに登って行く。 ヒトリシズカがひっそりと咲いている。 やがて元畑だっただろう広場に出る。植林帯から出ると空の青さが目にしみる。 長袖を脱いでTシャツ一枚になる。
ここを通り抜け再び樹林帯に入るとやがて尾根道になる。 尾根の急登が始まると辛いけどこの先にはヒカゲツツジやイワウチワが待っているので汗をかきかき頑張る。そんな私とおかーさんを横目にヨーゼフとクーはスイスイ登って行く。 小一時間で第1ベンチを通過。丸太を3本並べただけのものだけど、ちよっと傾斜が緩くなった場所にあり、我が家では第1ベンチと名付けている。 次第に杉・ヒノキはなくなりブナやナラ、松の自然林になってくる。 やがて早咲きのミツバツツジのやや紫がかった濃いピンクの花を見かけるようになってきた。でもほとんどのミツバツツジは咲くのがまだ先のようだ。 第1ベンチを過ぎるとまた急登になる。 ハアハア言いながらの2人と余裕の2匹は休憩ポイントの第2ベンチを目指して登って行く。 5、6分も登るとミツバツツジが一本咲いている。
昨年見たときはピンクだったけど今回は清楚な白い花ばかりだった。 イワウチワが見られるようになると登山道には保護のためロープが張られ注意書きが見られる。 ヒカゲツツジもこの辺りから見られるようになり、こちらは薄クリーム色の花をいっぱい咲かせている。 ヒカゲツツジの間にはピンクのミツバツツジもチラホラ咲いて目を和ませてくれる。 やがて休憩ポイントの第2ベンチに着いた。 この第2ベンチも私たちが勝手に呼んでいるだけでハイキングマップには特に記述はない。 こちらは第1ベンチより広くて、丸太を並べたベンチが3組ある。
10分ほど休憩して山頂を目指して出発。 ここからは上にヒカゲツツジ、下にイワウチワと目が忙しい。写真を撮るのもこれまた忙しい。 ヒカゲツツジの回廊を進んで行くと登山道は岩混じりになり危険回避のロープも張られてクーちゃんには段々きつくなってくる。それでも私たちに励まされクーちゃんは懸命に段差を越えて行く。いいぞクーちゃん! ヨーゼフはこのぐらいの段差ならその跳躍力で簡単にクリアして行く。
やがてイワカガミの群生地に差し掛かるがまだ時期が早く、葉っぱばかりで花は一輪も見られなかった。 時折東側が開け下のほうに飯尾の集落が見える。 第2ベンチから写真撮り撮りでペースは落ちたけど、木々の間からちらりと山頂が見えると10分ほどで山頂に到着した。 山頂には誰もいないので私たちだけの貸切山頂だった。 山頂には昨年同様アセビが白い花を咲かせていた。 ぐるっと景色を見渡す。飯尾の集落を挟んで三頭山、その南に生藤山。反対側には権現山。ずっと北にはまだ雪のある雲取山が顔を見せている。続いて飛竜山、それらの手前、すぐ側に奈良倉山、
お昼をを食べ終わった頃から続々登山者が上がってきた。 ヨーゼフとクーを見ると口々に「ワンちゃんだ~、自分で登ってきたの?」言う。ヨーゼフとクーの代わりに私が得意そうに「そうです。自分で登ってきました」と返事をする。 山頂が混んできたので私たちは下山することにした。 下山は東ルートを下ります。 山頂から一気に下る急降下が始まった。 この東ルートにもヒカゲツツジが咲いている。ヨーゼフたちの下りる様子を撮りながら下って行く。 岩混じりの急な尾根を下って振り返ると山頂直下の急斜面を下っている何人かの登山者が見える。
岩のヤセ尾根を通ったりロープの張られた巨岩をへずったりしてどんどん降下する。 小一時間下ると谷側が杉・ヒノキの植林帯になりやがて畑跡に出る。 この先に飯尾への道標があり5分ほどで東西ルートの分岐点に出る。 ここから朝通った畑の間を行く、八ツ田からの20人ぐらいのグループとすれ違う。ここでもヨーゼフとクーは人気者。 橋を渡ったところでカタクリを探すと一輪咲いていた。すかさず写真に収めたけど、帰宅してから見たら何とこれがピンボケでした。残念! やっぱり手ブレ防止のレンズを買わないとダメかな~。 お地蔵さんに無事下山をお礼して駐車場へ戻った。 朝は我が家も含めて4台だけだったけど20台ぐらいになっていた。路肩にもマイクロバスが1台と乗車が2台。平日でもこんなとは人気の高さが分かる。 今日は天気にも恵まれ、お目当てのイワウチワとヒカゲツツジも群生の名の通り十分目を楽しませてくれました。 その他にもヒトリシズカ、アセビ、サクラ?そして里にもニリンソウ、カタクリ、ヤマブキ、エイザンスミレ、桜など花盛りでした。 ヨーゼフとクーも頑張って歩いたので帰りの車中は静かに寝ていました。 お疲れさん! また行こうね。 |