2009年1月の山行記です

 今年の初山行(1月3日の御岳山は御嶽神社の初詣なので除くと)には「大岳山」を選びました。
 鋸山林道の大ダワから登る予定でした。しかし昨年10月と同様、がけ崩れのため林道が閉鎖され、結局「三頭山」に変更しました。

三頭山  1,531m  2009年1月7日(水)
天気:晴れ
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 行動時間
 都民の森駐車場(1,000m)  8:55
 木材工芸センター 9:04  9:04 0:09 0:09
 鞘口峠(1,142m) 9:14  9:20 0:10 0:06 0:19
 見晴し小屋(1,397m) 10:00 10:12 0:40 0:12 1:05
 東峰 10:45 10:45 0:33 1:50
 三頭山(中央峰) 10:55 11:45 0:10 0:50 2:00
 ムシカリ峠(1,430m) 11:57 11:57 0:12 3:02
 東屋 12:32 12:32 0:35 3:37
 三頭大滝 12:43 12:55 0:11 0:12 3:48
 都民の森駐車場 13:15 0:20 4:20
 合計時間 3時間00分 1時間20分 4時間20分
スタート前にいつものところで

 久し振りに5時起床の早起き。
 ヨーゼフとクーは寒いのでまだ起きてこない。
 支度してヨーゼフとクーに服を着せると「オッどこかに出かけるな」と急に元気になる。

 今日は今年初めての山歩きで奥多摩の「大岳山」に行く。
 昨年10月に大ダワから大岳山に登るために鋸山林道を奥多摩側から入ったけど通行止めで大ダワに行かれなかったので、奥多摩周遊路を都民の森まで走って「三頭山」にしたことがある。
鞘口峠

 それで今度は檜原村側から行ってみることにした。
 なぜ大ダワかというと尾根歩きでアップダウンが少なく、距離もそれ程ないので脚力の衰えたおとーさんが一押しのコースなのだった。

 青梅から秋川街道を五日市へ、五日市駅前から秋川に沿って本宿から北秋川を辿り3キロほどで表記に従い神戸岩方面へ右折する。
 神戸岩を過ぎると岩をくり貫いたトンネルがある。

 トンネルを通り抜けた先でロープが張られ通行止めの札が。
梢の間から御前山が顔を出した

 結局こちら側からも大ダワには行くことが出来なかった。
 前日ネットで調べたけど分からなかったので来てみたけどやっぱりダメだった。
 こうなったらしょうがない、すぐ行き先を「三頭山」に変更。

 奥多摩側と違って大回りする必要がない。
 本宿に戻り、今度は南秋川に沿って人里(へんぼり)、数馬と都民の森を目指した。
 30分も掛からず都民の森へ着いた。

 駐車所には数台が駐車していたがまだお店もやっていない。
 家を出たときは雲が多かったけどいい天気になってきた。
登山道には薄っすらと雪が
 単独行のハイカーが2人出発していく。
 私たちも早速支度をして出発した。
 いつも通りコースはブナの路の周回路。

 先ずは鞘口峠へ向かう。
 舗装路を森林館、木材工芸センターへ。
 森林館の下のトンネルを潜り木材センターの先で石橋を渡ると道は二手に分かれる。
 右の炭焼窯を通る道は前回通ったので今日は左に道をとる。
 どちらを通っても鞘口峠の手前、スポーツ歩道入り口で合流する。

 段差の小さな階段状の真っ直ぐな道を進んで行く。
見晴し小屋
 7、8分でスポーツ歩道入り口に着いた。
 ここにはテラスがある。私はここで暑くて山シャツを脱いだ。
 おかーさんが「すぐ鞘口峠だよ」と言ったけど、もう我慢できなかった。
 ついでに帽子を取り手ぬぐいを被る。こうすると汗が目に入らないで済む。手ぬぐいが汗を吸ってくれるので重宝している。今日の手ぬぐいは中央アルプスを木曽駒から空木岳へ縦走したときのもの。

 ここからは2、3分で鞘口峠へ。
 三頭山へは尾根筋にブナの路が続いている。右へは月夜見山から御前山へと連なっている。
大岳山(右の尖りは鍋割り山と奥の院か?)
 テラスでおかーさんもシャツを脱いだ。
 ここからが尾根の本格的な登りになる。
 いつもながらこの登りはきつい!このコースで一番きつい登りだ。
 今日はゆっくりペースで登って行く。
 会社を辞めてから普段あまり動かないので脚力が衰えている。おかーさんはその点生活が変わらないので私ほど衰えがない。
 なるべく汗をかかないペースで歩くことで体力も持つので疲れが少ない。これからの山歩きはこんな感じで行こうと、前回の御岳山もほとんど汗をかかなかったし、上着を脱がずに歩く時間も増えた。まあ時間も短かったこともあったけど・・・。
眩しそうなヨーゼフとクー(見晴し小屋で)

 九十九折に一歩一歩尾根筋を登って行く。
 ヨーゼフとクーは久し振りの山歩きなので元気いっぱい。先に行きたがるけど後ろにつかせる。
 7、8分ほどで一旦平坦地に出る。ここにはベンチが設置されている。
 ベンチを横目に再び始まる登りに取り掛かる。

 ここから10分ちょっとで右に登山道の分岐がある。
 登山道はブナの路の北側を回りこんでいる。こちらの方が奥多摩湖や御前山が見えるだろうと、今日はこの登山道を行くことにした。
 登山道を行くのは初めて三頭山に来たとき以来だ。
御前山(左)と大岳山(東峰展望台で)

 登山道はブナの路より道は狭く一人分の幅しかなく木の根が張り出しているところもあるけど歩きにくくはなかった。
 ブナの路は曲がりくねっているけどこちらは一直線に登って行く。距離はその分短いのだろう。
 しばらく行くと薄っすらと白いものが登山道上に残っていた。
 期待した展望は最初だけであとは木々に遮られていてほとんどなかった。

 15分掛からずブナの路と合流。ここにもベンチがある。
 ここから再びブナの路を行く。
 2、3分で2度目の登山道分岐がある。
 この登山道は見晴し小屋の先でブナの路に合流するので、ここはブナの路を進んだ。

東峰で
 見晴し小屋まではもう近い。
 5分ほどで見晴し小屋に着いた。
 今まではあまり休んだことはないけど、今日はここで一休みすることにした。

 見晴し小屋にはテラスもあって大岳山が見渡せる。
 今日は天気がいいので山肌までよく見える。山並みの右端には尖りが二つ見える。奥が御嶽神社の奥の院で手前が鍋割り山だろう。この分なら三頭山から富士山も見えるかも知れない。
 御前山とのツーショットを撮りたかったのだけどどうしても木が邪魔して御前山が隠れてしまう。残念!

三頭山で
 ここまで最初はきつかったけど、ゆっくり歩いたのが良かったのか、体が慣れてきたのか、登山道を歩いた頃からちょっと調子がよくなってきた。

 しばらく休んで出発。
 一旦下って尾根を歩く。
 木段があるけど段差が小さいので階段苦手な私でも苦にならない程度。
 そのうち尾根を外れ木の根が張り出した急な登りになる。
 再び階段状の道も出てきた。


 クーちゃんにはちょっと苦手な道になってきた。
三頭山から(マウスでズームアップ)

 ここから再び尾根に出るまでの登りはこのコースでは2番目にきついかも知れない。
 クーが登れない箇所もある。今日初めて抱き上げてあげる。「クーちゃん、おいで抱っこだよ」と言うと嬉しそうに尻尾をブンブン振って私の腕に前足をかけて来る。
 それを見たヨーゼフも甘えておかーさんに抱っこを要求してくる。
 20分ぐらいで尾根に出た。
 道標があり、東峰まで0.4Kmと記してある。
 そのまま緩やかに尾根を登って行く。
 ひと登りすると左に山腹をトラバースして緩やかに登って行く。 やがて右上に東峰展望台の黒いテラスが斜面に突き出ているのが木々の間から見えてくる。
石尾根を望む(マウスで雲取山)

 登山道が右に大きく曲がる地点が巻道との分岐になり、ここを右に丸太の階段を2、3分登って行くと東峰展望台に着く。
 山頂は展望台の少し先にある。おかーさんたちに先に行ってもらい私は展望台へ。
 展望台からは期待通り、と言っても若干木の枝が邪魔してるけど御前山と大岳山のツーショットをカメラに収めることが出来た。

 東峰山頂は木に遮られて展望はない。奥にベンチやテーブルもあるけどここは通過点。
 山頂標柱で写真を撮り、すぐに中央峰を目指す。
 一度下り、鞍部で巻道を合わせると最後の登りだ。
下山路の沢筋は雪も多かった。
  中央峰の巻道を左に分け、丸太の階段状ひと登りで山頂に到達。

 山頂には先行者が二人休んでいた。
 南北が開けていて、南には富士山、御正体山はじめ道志の山並みが、右には三ツ峠山から御坂山、黒岳と続く御坂山塊が。
 北には雲取山から鷹巣山そして奥多摩駅まで続く石尾根か今日ははっきりと望める。
 三頭山で久し振りに見る富士山をはじめとした大展望だった。

 今日の富士山は腰から下を雲が掛かっている。
三頭大滝(右の氷塊は人口)
(マウスで凍った沢)
 写真を撮ってから昼食の大休止。
 南側のベンチに陣取って富士山を正面に見ながらの楽しい昼食をとった。
 一組のご夫婦がやってきて、ヨーゼフとクーを見て「登ってきたの凄いね~」と言って私たちも?ちゃんを連れてきたいね
と言っていた。フレンチブルを飼っているとのことだった。でも10Kgもあるらしい。
 休んでいるうちに富士山の頭の上には笠雲が段々大きくなっていった。

 1時間近くたっぷり休んで下山。
 下山はブナの路をムシカリ峠から沢筋を下る。
 案の定、沢筋には所々雪が残っていた。いつ降った雪なのか凍っている場所もあり慎重(特におかーさんは)に下るのでペースが落ちる。それでも簡易アイゼンは持っていたけど使うほどではなかった。
 上部の沢は表面が凍っていて水は流れていない。

 一時間少し掛かって三頭大滝へ。
 滝は氷結していなかったけど左岸にはホースで水がかけられていて(水は出っ放しになっていた)見事に凍っていた。
 大滝からはチップが敷かれた足に優しい遊歩道を20分ほどで駐車場に戻った。

 余談 : 往きの青梅街道のとある交差点で停車していた時、我がジムニー君の右の横っ腹でバーンと大きな音が。瞬間的にウインドウ越しに見ると右の車線に直径5センチぐらいの丸い石が転がっていった。走ってきた大型トラックが道路にあった石を跳ね飛ばしたらしい。あの勢いでは凹んだろうと思ったけど、後で見たら(見るのが怖かった・・・)ちょうどキャラクターラインの山(強度あり)に当たったため1ミリぐらい表面の塗装が剥げただけで済んだ。
 これって運が悪いの?それとも不幸中の幸いで運が良かった?のかな~。
 年頭に初めておみくじを引いたけど「末吉」だったな~。今年は後半に期待しよう!



山行記へ 山行メニューへ トップページへ