2007年11月の山行記です

 11月最初の山行はお馴染みの「三頭山」に行きました。
 今回は前から一度一緒行きましょうと言っていた中野さんと、そのお友達小野里さんの総勢4人と2匹です。ヨーゼフとクーも♂だけど人間の男性は私だけ、小野里さんは経験豊富だけど中野さんは山はこれからなので私の責任は重大です。

三頭山  1,531m 2007年11月15日(木)
天気:晴れ
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 都民の森駐車場(1,000m) 10:30
 鞘口峠(1,142m) 10:53 10:53 0:23 0:23
 1,300m地点 11:18 11:25 0:25 0:07 0:48
 見晴し小屋(1,397m) 11:42 11:57 0:17 0:15 1:12
 東峰(1,527m) 12:25 12:25 0:28 1:55
 三頭山(中央峰) 12:35 13:32 0:10 0:57 2:05
 避難小屋 13:45 13:58 0:13 0:13 3:15
 西原峠分岐(1,370m) 14:13 14:13 0:15 3:43
 三頭大滝 15:02 15:09 0:49 0:07 4:32
 駐車場 15:30 0:21 5:00
 合計時間 3時間21分 1時間39分 5時間00分
これから出発

この1ヶ月ほど腰が痛い。どうやら原因は運動不足らしい。それにここに来て暖かかったり寒かったりと季節の変わり目の不安定さも影響しているのだろう。
 今日も起きたときから腰が痛かったけどそんなことは言ってられない。おかーさんは今月初めての山行で張り切っている。私も何とか6時に起きて支度をした。

 8時ごろ中野さんたちが我が家にやって来た。
 ヨーゼフとクーはそれぞれクレートに収まり準備完了。天気予報では今日は晴れ、久し振りに青空の下での山歩きができそうだ。
 近くのコンビニに寄った後、通いなれた道を一路奥多摩は桧原村の「都民の森」へ向かった。新青梅街道へでは真正面に見える「大岳山」を案内し、五日市ではゴミ屋敷をの前を通って10時過ぎに都民の森に着いた。

 平日なので100台のキャパがある駐車場は空いていたけどマイクロバスなども来ていた。
 準備を終えていつものように巨大な看板の前で写真を撮ってから出発した。
 今日も駐車場⇒鞘口峠⇒見晴し小屋⇒東峰⇒三頭山⇒ムシカリ峠⇒沢コース⇒三頭大滝⇒駐車場の周回コースだ。

元気に頂上目指して

 舗装路を森林館下を通って木材工芸センター前の小さな橋を渡ったところで分岐がある。どちらもテラスのあるスポーツ歩道入り口で一緒になるのだが、左の道は石段状なのでやや遠回りだけど右の山道を行くことにした。
 炭焼き窯の前を通り左に橋を渡ってジグザグに登ると1,100mの標識がある。程なくテラスのあるスポーツ歩道入り口に着く。
 ここで先ほど分かれた道を合わせテラスの先を少し行くとここもテラスのある鞘口峠に着く。前回8月に来たときはこの間にレンゲショウマが咲いていたのを思い出す。

懸命に走るクーちゃん

 鞘口峠から尾根の急登が始まる。駐車場から工芸センターまでの舗装路も朝一のつらい登りだけど、この尾根のジグザグはこのコースで一番きつい登りだ。
 登山道には所々に標高を記した標識がある。
 ちょうど1,300m地点で小休止をとった。小野里さんが黒砂糖菓子を持ってきていて、これを頂いてみんな元気を取り戻した。

 ここからは8月に来たときヨーゼフの100回登山記念で焼肉をした見晴し小屋まではもうすぐだ。
 傾斜も先ほどよりやや緩くなり見晴し小屋へ向かった。後を振り返ると月夜見山の右に堂々とした佇まいの「御前山」が、そのまた右には「大岳山」が特徴のある山頂を見せている。

東峰で

 見晴し小屋には11時40分過ぎに到着した。
 小屋と言っても屋根はあるけど壁はないオープン。見晴し小屋との名前だが樹木で見晴しは良くない。夏は葉が茂っているのでさらに悪くなってしまう。できた時はそれでも眺望が良かったのかな~
 紅葉はほとんど終わりかけていて葉が落ちている。

 15分ほど休んで三頭山東峰に向かった。
 もう急なところはほとんどなく、他のハイカーがいないのでリードを外してもらったクーちゃんも元気に登って行く。そういえば今日は一回も抱いていないのに気がついた。昨日5歳の誕生日を祝ってあげたのが効いたのかな?

三頭山で(マウスでツーショット)

 ヨーゼフはと言うとこちらは相変わらず軽やかに登って行く。私たち人間どもより数段快調だ。
 一部木の根が張り出したり、岩で段差のあるところもクーちゃんは自力で乗り越え、再び尾根に出て東峰まで0.4キロの道標を過ぎ山腹南面を登って行くと巻き道との分岐に出た。

 おかーさんは巻き道派だったけど中野さんと小野里さんは行くと言うので折角なので東峰へと右に木段をあがっていった。
 山頂標識の手前にテラスがあるので皆さんそちらに行く。私とクーは先に行って待っていた。
 10人ぐらいのグループが来てテラスが混んできたのでおかーさんたちも山頂へやって来た。

うっすらと富士山が

 ここで写真を撮って三頭山中央峰へ。

 一旦下って登り返すと山頂だ。東峰からはほんの僅かだ。
 山頂には何組かのハイカーが休んでいた。
 「team yoshino」いつもの指定席?は先着者がいたので隣りのベンチを確保。こちらのベンチは南にあり正面に富士山が見える特等席なのだ。

 場所を確保してザックからコンロを取り出す。今日はクリームシチューを持って来たのでこれを温める。ここでちょっとミス。お湯を沸かすように思い切り強火にしたのでちょっと焦げてしまったのだ。これをおかーさんが発見。どうもスミセンでした。

お食事中(マウスでシチュー)

 今日は暖かいけどクリームシチューは美味しかった。いっぱい持ってきたのでおかーさんはみんなにお替りを強制?していた。
 ヨーゼフとクーにもお昼をあげたけどヨーゼフは自分で食べずにおかーさんに食べさせてもらっていた。ヨーゼフは家でもこうして時々甘ったれるのだ。ヨーゼフ、もうじき6歳になるんだよ。もちろんクーはあっという間に完食です。
 先ほど東峰で出会ったグループにヨーゼフとクーは大モテだった。

 お目当ての富士山は霞んでいたけど何とか見ることができた。左に道志山塊の御正体山、右に三ツ峠山。北側は南と違ってスッキリした青空の下、雲取山から続く石尾根が横たわっている。ずう~っと以前、雪の稲村岩尾根で苦戦した鷹巣ノ山が中央に堂々と三角の頂点を突き出している。

雲取山から石尾根

 1時間ほどの楽しい昼食休憩も終わり下山開始。
 下山は先ず南へムシカリ峠へ下りる。
 ムシカリ峠へは木段を下りていく。ここでもクーは自分でヒョイヒョイ下りていった。あれっ、いつもは座り込んで抱っこを要求するのだが・・・どうも外面のいい奴だ。

 10分ほどでムシカリ峠まで下った。ここで予期せぬことが・・・
 何と沢コースはロープが張ってあり通行禁止になっていた。
 確か登山口には注意書きがなかったようだけど。もしかしたら見落としたのかもしれない。
 下山して分かったことだが、駐車場にある案内所のパンフレットの地図には通行禁止となっていた。また帰宅してから見たホームページにも記載してあった。どうも台風9号の被害とのことだ。

ベンチで仲良くポーズ

 また登り返してブナの路を帰るのも面倒なので一回通ったことのある深山の路から石山の路で三頭大滝へ出ることにした。やや遠回りになるがこうなれば仕方ない。

 槇寄山・西原峠方面へ進むとすぐに避難小屋に出た。ここでトイレ休憩をとる。小屋の前のベンチに座るとちょうど正面に富士山が見られる。ここも結構ビューポイントなんだと知った。
 ここから登って行くとピークに大沢山と標識があった。
 こちらはまだ紅葉(黄葉)が残っていて、陽だまりハイキングを楽しめた。

 平坦な尾根を進むとやがて分岐に着いた。真っ直ぐ進めば西原峠方面に、私たちはここを左に三頭大滝へと向かう。

下山途中で

 一回下ってさらに進むと再び分岐があり、ここも左に石山の路へ進む。
 途中、杉の植林帯がありこれぞ奥多摩の様相を示す箇所もあったが歩きやすい道が続いた。
 左後方を振り返ると三頭山が見える。それに続く尾根を見て「あそこを登ったんだね」などと話しながら淡々と進んだ。
 
 以前通ったとき(三頭山2回目)の印象ではちょっとした岩場があったような気がしたけどそういう箇所は今回なかった。記憶違いかな?
 石山の路と名付けられたように大きな岩もあったが登山道は岩を避けて通っているので危険なところはなかった。

美味しかったな~

 40分ほどで沢の音がして前方に沢が見えてきた。
 ジグザグに下りてこの沢を石伝いに渡る。このときヨーゼフとクーが沢の水をゴクゴク飲んでいた。山頂であげたときはほとんど飲まなかったのに沢の水が美味しかったのかな~
 三頭山は低い山(でも奥多摩三山の最高峰)だけど沢の水は豊富だ。これもブナなどの自然林のお陰だろう。杉や檜の多い奥多摩では涸れ沢の山多いと感じる。

 沢沿いに下ると三頭大滝の滝口近くで沢コースに出た。
 橋を渡り左岸に出ると滝口が間近に見られる。もちろん柵があります。
 大滝休憩小屋を左に見て進むとすぐにつり橋の袂に出る。私たちは何遍も見ているけどお二人は初めてなのでつり橋へ。おかーさんも怖いくせにお付き合いしていました。私とヨーゼフ&クーはベンチで一休み。

三頭大滝のつり橋

 ここからはチップが敷かれた脚に優しい散策路を森林館へ進む。途中に綺麗に色づいたカエデがあったので撮ろうとしたらエラーが出て撮れない。オートだとダメだがプログラムならOKだった。帰宅して調べると内臓ストロボポップアップしない障害だった。使い放しはイケマセンネ。ちゃんと汚れたら掃除をしないとね。

 今日は久し振りに一日青空の下で歩くことができました。気温もちょっと汗ばむ程度の暖かさで絶好の山歩き日和で、ヨーゼフとクーも一回も抱っこしないで歩き通しました。がんばったね!
 帰りの車中ではヨーゼフもクーもクレートの中でとても静かでした。一日張り切って疲れのでしょう。
 帰宅しても体を洗ったあとはすぐおやすみになりました。




 久し振りに東雲ハイキングクラブの例会に参加しました。4月の城山・高尾山以来なので楽しみです。でもその間、皆さんは奥穂高や仙丈ヶ岳など本格的な登山をしているけど我が家は犬連れでハイキング程度の山にしか行ってないのでついて行かれるかちょっと心配です。天気は良さそうです。
小楢山(古那羅山)  1,713m 2007年11月17日(土)
天気:曇り
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 焼山峠(1,000m) 10:30
 休憩(1,142m) 11:15 11:22 0:45 0:07 0:45
 一杯水 11:35 11:35 0:13 1:05
 小楢山 11:45 12:33 0:10 0:48 1:15
 小楢峠(1,527m) 12:40 12:40 0:07 2:10
 幕岩(中央峰) 13:03 13:20 0:23 0:17 2:33
 小楢峠 13:52 13:52 0:32 3:22
 林道(1,370m) 14:31 14:40 0:39 0:09 4:01
 オーチャードヴィレッジ(閉鎖中) 15:20 0:40 4:50
 合計時間 3時間29分 1時間21分 4時間50分

 今日は登山口と下山地点が違うので前日最後まで迷ったけど電車で行くことにした。
焼山峠登山口

 計画によると下山後バスに乗ることになっているので山梨市に問い合わせると、「申し訳ありませんが犬は乗せられません」と冷たいお返事が返ってきた。今まで長距離バス以外で犬禁止は聞いたことがない。
 一昨日「三頭山」に登ったばかりなので今回はヨーゼフとクーはお留守番に決定した。ヨーゼフとクーゴメンね。

 5時半に起きて出掛ける支度をしていると、いつも寝坊のクーちゃんも起きてきた。
 ヨーゼフはお留守番と言うと諦めてくれるけど、クーはそうはいかない。「なぜ連れて行ってくれないの、ボクも行きたいよ」とばかりに納得しない。
防火帯を行く

 クーちゃんの抗議の声を聞きながら心を鬼にして家を出る。いざ私たちがいなくなると諦めたのか直ぐに声は止んだ。切り替えの早いクーちゃんのことだから多分すぐにまた寝たのだろう。

 高尾駅8時20分の甲府行きに乗るので余裕を持って出たら、8時前に高尾についてしまった。すぐに電車が来たので乗って待っていようと乗り込んだら何となく様子がおかしい。前の席に座っている人がこれは8時01分発ですよと教えてくれた。発車間際だったけど即飛び出し、次の甲府行きに乗って無事皆さんと合流できました。

 9時37分に塩山着。今日の参加者は総勢16人にもなった。
 北口からタクシー4台に分乗して登山口の焼山峠に向かった。
一杯水

 車中運転手さんがあれが小楢山ですよと教えてくれた。円いけどわりと三角の山頂を持った形の良い山だ。2000年に行ったことがあるけど山頂は広い記憶があるので意外に感じた。
 塩平線が通行止めなので杣口線(クリスタルライン)を通って琴川ダム湖を回って焼山峠へ。40分ほどで到着した。

 焼山峠は標高1,500mあるので車外に出ると寒い。
 みんな靴の紐を締めなおして出発した。
 登山口から入った直ぐに「子授け地蔵尊」があり、周りに小さなお地蔵さんがいっぱい並んでいる。中には新しい地蔵もあった。石碑に書かれた謂れには「子供のいない夫婦が泣いていた子供の形をした地蔵を持ち帰り大事にしてあげたら子供が授かった。その後、
山頂で(後のピークは幕岩)
子供が授からない者が誰にも見られないように1体持ち帰り、子が授かったら2体にして元に返し祀っておくと伝えられている」となっている。
 先ずは防火帯の緩やかな登山道を登って行く。足元は霜が降りていて踏み出すたびにザクッと鳴る。今シーズン初めての霜だ。
 16人ともなると、なが~い列になる。普段2人と2匹で歩いているので最後尾から見るとある意味壮観だ

 登り下りを2回すると登山道は右に回っていく。しばらく行くと防火帯が一時狭くなる。
 新道と旧道(1,650mピークの巻き道)の分岐があり、右に旧道を分けて新道を進む。
楽しい食事風景(次々に登場します)

 再び防火帯が広くなり傾斜が急になりジグザグ(でも直登に近い)に登って行くと、大きな岩がある1,650mピークに着いた。この登りがコースで一番の急登。背後を振り返ると奥秩父の山並みが2重、3重に連なっている。奥には金峰山や朝日岳の2,500m級の稜線が横たわっている。。

 ここで一休みして先へ進んだ。
 ちょっと下ると「的石」の標識が立っていた。林の奥に半円形の大きな岩が見える。日本武尊が幕岩から標的にしたのが由来らしい(旧道には説明板があるらしい)。何で日本武尊なの?
 この先で先ほどの旧道が右に合わさる。

 下りきると登山道は右に笹が生い茂っている樹林帯を緩く登って行く。
幕岩(マウスでおかーさん)

 10分ほどで疎らな林の中の「一杯水」に着く。一杯もない水場だ。
 ここは小楢山を迂回して小楢峠、幕岩への巻き道の分岐点でもある。

 ここから7、8分ほど登るとカヤトと白樺の錫杖ヶ原になり、頂上はもうそこだ。
 カヤトが茂った平坦な道を進むとすぐに開けた小楢山頂上に着いた。

 山頂広場は私たちグループだけだった。南側目の前に幕岩が、下の方には霞んでいるが塩山の市街地が。だが富士山はまったく見えなかった。
 各々好きな場所に座って昼食タイム。軽くアルコールを飲んでいる人もいる。我が家はお湯を沸かしてカップめんとワンタンを作った。食後にはカプチーノを飲んで体を温めた。

 写真を撮ったりして昼食休憩を終えると幕岩に向かった。
 一度小楢峠に下る。ここで巻き道を合わせ一度登り下りして西側斜面を進む。
 やがて幕岩の取り付きに出た。
幕岩(マウスでおかーさん)


 10mほどの岩場で一本の鎖が垂れ下がっている。ザックを置いてアタック開始。
 足場はかなりあるけど上が平らな岩が多いので掴み所が少ない。
 上は斜めになった広いテラスになっている。2つあってその間は1メートル幅ぐらいの岩が橋になっている。下を覗くと怖い。
 高い方のテラスに渡り、写真を撮ったりして暫し休憩。前回来たときはここで昼食をとったけど今回はザックを下に置いてきたので何もなし。

 15分ほど休憩して小楢峠へ戻る。
 幕岩の下りは鎖を利用して簡単に下りられる。無事全員揃ったところで小楢峠に向かった。
 峠から母恋し路を通ってオーチャードヴィレッジ目指して下山開始。
小楢山、幕岩、カラマツ(上から)


 落葉に埋もれた登山道は焼山峠からの登山道と違って岩と石ころの道だ。落ち葉の下の岩や石が見えずとても歩きにくかった。
 25、6分下るとやっと少し岩や石が少なくなった。
 前回来たときにこのカラマツやナラの樹林が黄葉してとても綺麗だったのを覚えている。今回もそれを期待して来たのだが、山頂近くは葉が落ちてしまった木が多く前回ほどではなかった。それでもカラマツの黄葉はきれいだった。

 40分ほどで林道に出た。
 ここは父恋し路と母恋し路の分岐点だ。ここで10分ほど休憩。
 小楢山の山腹がカラマツの黄葉で彩られている。ここから見るとそれが良く見渡せる。

 ここからはオーチャードヴィレッジまで林道歩きが待っている。一部未舗装の林道を黙々と下る。
 途中3時前に「ほてい岩(標識には布袋岩と書いてあった)」を通過。
 延々林道歩きを約40分、右手に「丸山配水場」のコンクリートの建造物を過ぎると前方に林道始点のゲートが見えた。ゲートを通過するとオーチャードヴィレッジの駐車場だった。

 全員揃ったところでタクシーで牧丘の「はやぶさ温泉」へ。運転手さん曰く、牧丘で一番とのこと。
 一風呂浴びて広間で生ビールを頂き再びタクシーを呼んで帰路へついた。
 特急には間に合わない時間だったけど駅に着いてみると、何と人身事故で20分の遅れが出ていて乗れない筈の特急に乗れた。ダイヤの乱れは迷惑だけど、たまにはこういうこともあるものだ。




 おかーさんが2,、3日前に「山に行こう」というので高尾山に行きました。
 どうせ行くなら年賀状に使う富士山の写真を撮りたいので一旦は御坂山塊の「黒岳」になったけど、結果は近場の「高尾山」に決まりました。
高尾山  599m 2007年11月30日(金)
天気:曇り
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 高尾山口 7:45
 旭稲荷 7:58 7:58 0:13 0:13
 稲荷山展望台 8:30 Ⅷ:44 0:32 0:14 0:45
 高尾山 9:27 9:37 0:43 0:10 1:42
 もみじ台 9:42 9:47 0:05 0:05 1:57
 一丁平東屋 10:12 10:12 0:25 2:27
 小仏城山 10:34 11:27 0:22 0::53 2:49
 一丁平 11:42 11:42 0:15 3:57
 高尾山直下の周回路分岐 12:12 12:12 0:30 4:27
 薬王院 12:30 12:30 0:18 4:45
 金毘羅台 13:15 13:15 0:45 5:30
 清滝駅前 13:36 13:36 0:21 5:51
 饅頭屋さん 13:40 13:53 0:04 0:13 5:55
 高尾山口 13:56 0:03 6:11
 合計時間 4時間36分 1時間35分 6時間11分
八王子のいちょう並木

 前夜天気予報を確認すると、奥多摩地方は曇り、河口湖地方は晴れの予想だった。
 黒岳に一番短時間で行かれる新道峠への入り口は、釈迦ヶ岳登山口の先ドンベエ峠の手前で水ヶ沢林道を進みスズラン峠入り口の先にある。
 林道は舗装されていることもネットで調べて分かった。ここまでは順調だった。

 4時半にセットした目覚ましに起こされ眼を覚ましたが、どうもまだ眠くて眼が開かない。
 前夜11時前にはベッドに潜り込んだのだが、寝そびれて2時過ぎまで眠れなかったのと、最近早起きしていないからだろう。
清滝駅前

 なんか高速道を使って出かける気力が出てこない。
 急遽行き先変更で結局高尾山に決定。天気は期待できなくなってしまったけど・・・

 高尾山なら急ぐことはないのでゆっくり支度をした。とは言っても富士山を見るには午前中、それも早い時間に越したことはないので6時前には家を出たい。生憎曇り空で富士山を見られる確立は90%以上NGだけどお目にかかれたら幸運の心積もりだ。
 前回ヨーゼフとクーはお留守番だったので今日は一緒。本人(犬)たちは相変わらずゆっくり起きてきたけど、出掛けることが分かるや「置いていかれたら大変」とばかり大アピール。
一人と二匹並んで行進

 前日用意したザックの中身を入れ替えたりしたものの、ヨーゼフとクーを乗せて我が家を予定通り6時前には出発した。

 八王子で甲州街道(国道20号線)を進むとやがていちよう並木になる。黄葉していてとてもきれいだ。
 前回の小楢山山行の翌日、18日に「八王子いちょう祭り」に来たときは人出は多かったけど肝心の黄葉はイマイチだった。やっぱり今年は遅れているのだろう。このいちょう並木は高尾駅まで続く。

 京王線高尾山口駅前の駐車場には7時15分ぐらいに着いた。
 私たちのほかには1台しか駐車していない。平日で時間が早いこともあるけど、駅前にもハイカーの姿は見当たらない。
尾根道の黄葉

 登山靴に履き替え、張り切っているヨーゼフとクーを連れて出発。

 先ずはケーブルの清滝駅へ向かう。清滝駅周辺は紅葉真っ盛り。
 清滝駅前からは尾根道の稲荷山コース、並行した沢筋のびわ滝コース(6号路)、1号路(距離が一番長い)、3つのコースがある。あとはケーブルかリフトという手もある。
 途中に展望台のある稲荷山コースを行くことにした。びわ滝コースは2度下ったことがあるので、下りにはまだ1度も歩いたことがない1号路を使うことにした。
高尾山山頂の紅葉

 清滝駅の左側、びわ滝への道を見送って小さな橋を渡り山に入って行く。
 カエデやナラが朱や黄色に染まった中を登って行くとすぐに小さな鳥居社のある旭稲荷だ。
 高尾山まで3.1km、標高差約400m。幅広い尾根で急傾斜もない歩きやすい道だ。でも歩き出すとやはり汗が出てくる。
 他のハイカーがいないのでヨーゼフとクーをノーリードにしてあげる。時々先に行こうとするので制止する。
 ヨーゼフはいつもと同じでニオイを嗅いだり寄り道が多い。クーは前を向いて黙々とついて来る。段差がないので歩きやすそうだ。

 45分ほどで稲荷山展望台に着いた。時間的にちょうど中間点になる。
もみじ台(マウスでもう一景)

 東屋に入りザックを置く。ヨーゼフとクーに水をあげたけどほとんど飲まなかった。私たちは大汗をかいたので水を補給したけど、ヨーゼフとクーには何でもないらしい。余裕を見せつけられてしまった。
 東側が開けていて八王子市街はもちろん都心も見渡せる。遥か遠くに筑波山も見えるのだが今日は曇り空で見えません。
 眼の前の山肌がパッチワークみたいに朱や黄で彩られている。

 15分ぐらい休んで出発。
 ここからTシャツ一枚で樹林帯を進んでいく。所々ナラの黄葉がきれいだ。
一丁平で(地面は落葉で真っ赤)

 40分ほどで高尾山の周回路(5号路)と合わさる。
 ここまで来るとあとは木の階段を登れば山頂だ。
 この階段が階段苦手の私には手強い相手だ。一気に220段上がるので途中で足が上がらなくなる。
 嫌がる足を叱咤激励して何とか休まずに山頂へ。ヨーゼフとクーはここでもスイスイ上っていく。おとーさん遅いよとでも言いたげだった。

 山頂に着くととりあえずビューポイントへ。予想はしていたもののやはり富士山はまったく見えず。
 私たちのほかには2、3人しかいないので寒々としている。
 富士山も見えないしここから帰ろうかとも思ったけど、一応城山まで行くことにした。
城山山頂(後は高尾山)

 階段を下りて周回路に出る。
 ちょいと登ると「もみじ台」だ。茶店が一軒ある。
 おじさんが店を開ける準備をしていた。聞いたわけではないけど「テレビを見ていたので今日は遅くなっちゃった」と言っていた。何でも8時からテレビ東京で高尾山の紅葉を放映していたらしい。今週末が見頃とのことだった。「明日は忙しくなるだろうな」とも言っていた。
 確かに紅葉が素晴らしい。ここのカエデは真紅に近い色をしている。

 富士山のビューポイントを左に見て丸太の階段状の登山道を下りていく。ここら辺りも春の桜がきれいなところだ。
城山

 正面に城山を見ながら下り切った所で巻き道を合わせる。
 少し行くと一丁平への登りがある。ここも右に勾配の緩い巻き道があるが真っ直ぐ進む。
 巻き道を歩いているグループの楽しそうな声が聞こえてくる。

 もみじ平から30分足らずで一丁平へ出た。
 ここも朱や黄で木々が彩られてきれいだ。もう大分葉も落ちていて木の下はカエデの落葉で真っ赤だ。
 広場の先で左に道をとり東屋のある展望台へ行った。ここも富士山のビューポイントだ。晴れてれば丹沢の山並みも見えるのだが。
ワン VS ニャン

 ちょっと下って城山へ向かう。
 植生保護のためロープが張られた登山道を行く。春から夏にはいろいろな花が楽しませてくれるところだ。
 私たちのほかにはハイカーが見当たらない。やっぱり平日はノンビリしていていいものだ。これが土日だと大勢のハイカーで賑わうのだが。

 緩やかな登りを20分強で城山に到着。
 山頂には一軒のお茶屋さんの周りにテーブルがたくさん設置されているけど今日は一組しかいなかった。ここも春から夏の土日にはテーブルが満杯になるところだ。
薬王院

 お店のテーブルはなんか注文しないとコンロを使えないので端の方の公共?のテーブルに陣取った。
 早速お湯を沸かして支度をする。ヨーゼフとクーのお昼も用意する。ヨーゼフとクーはお腹が空いたのか早くしてよと言わんばかりだ。
 城山に住んでいる?猫が2匹、距離を置いてヨーゼフとクーをこいつら何者だとジッと見ている。

 私たちが休んでいると先ほどの10人ぐらいのグループがやって来た。彼らは一丁平で休憩していたのだ。それからは何組かやってきて山頂広場が少し賑やかになった。
 ここからも富士山も見事なのだが、下のほうには相模湖も見え、春の桜もあり高尾山から陣馬高原の中でも人気のある山だ。
仏舎利塔

 50分ほど休憩して戻ることにした。
 下りは勾配の緩い巻き道を利用した。
 往きには見かけなかったけど戻り道では何組ものハイカーたちと出会った。高尾山口を9時ごろに出る人が多いのだろう。
 45分ほどで高尾山ともみじ平の鞍部?に着いた。ここまで来ると大分人が出ていた。

 ここから高尾山を周回する5号路を薬王院方面へ向かう。
 ビジターセンターの下を通る。
 この辺は杉林で江戸時代に植林されたものだそうだ。末期に時の代官江川太郎左衛が植えた「江川杉」という一際立派な杉がある。真っ直ぐ伸びた巨木だ。
金毘羅神社と紅葉(マウスで)

 裏高尾の日影沢への道もある4号路を左に分け先へ進む。
 枯葉が敷きつめられた舗装路をテクテク下って行くと薬王院の一部に入った。ここから石段を降りていくと本堂に出た。
 大勢の観光客たちがいっぱいいた。山の格好はちょっと場違いの感じ。薬王院は思っていたより広い。昔来たことがあるのだがその頃の記憶はまったくない。

 薬王院を抜け参道を行くとと男坂女坂の分岐に出る。真ん中に仏舎利塔のある小高い場所へ行く道がある。案内板に紅葉が見頃ですとあったのでそちらへ行ってみた。その通り紅葉真っ盛りで見事だった。
1号路で

 立派な仏舎利塔を過ぎて下ると男坂に合流。長い石段を降りたところで左から女坂をあわせ一本になる。

 マユミの赤い実を見ながらさらに進むと右にさる園が、その先にお茶屋のあるかすみ台というビューポイントに出た。
 休まずに先へ進む。すぐにケーブルの乗り場があり、その先にリフト乗り場があった。こうしてみるとケーブルから高尾山まで結構歩くんだと思った。30分ぐらいは歩きそうだ。正月はこの道が参拝者の列で繋がるのだろう。
饅頭屋さんで

 リフト乗り場をやり過ごししばらく下るとヘアピンカーブがあり、真っ直ぐに進むと金比羅台と案内がある。当然真っ直ぐ進む。
 未舗装の道を100メートルほどで金比羅台へ。石の鳥居の奥に小さな金毘羅神社があった。ここも見晴しが良い場所だ。
 このコース唯一の山道を下りて行くと先ほどの舗装路に合流した。
 ここからは舗装路をひたすら下って行く。
 杉が多いが所々紅葉した落葉樹の道を20分ほど下るとやっとケーブルの山麓駅、清滝駅前に着いた。お疲れさ~ん。
 1号路はずっと自動車の通れる舗装路だった。

 お店で自分ちのお土産に栗羊羹を買って、高尾山口駅までの川沿いにある饅頭屋さんでやっと休憩。私たちが店のベンチで饅頭食べながら休んでいると、その後お客さんが続々やって来た。それまで誰もいなかったのに。おばさんたちにヨーゼフとクーは大モテだった。
 駐車場には2時近くに帰った。
 今回ヨーゼフとクーはすべて歩き通した。良くがんばりした。

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