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出発! |
その後幸いクーの足も異常なく元気に毎日散歩に行っている。まっ、猛暑が続いているので家にいるときはヨーゼフともどもゴロゴロしているけど・・・
このままでは私たちも含め体力が落ちちゃうので出かけたいけどこの暑さではヨーゼフとクーには厳しい。そういう私たちだって熱中症になりかねない。
毎日天気予報を見てはため息をついている日々だったところが、曇りではあるが30度にならない日が18日だった。
おかーさんと久し振りに行ってみるかと思い立ち、東雲HCの奥穂高山行とバッティングしちゃうけど吉田さんに電話してみた。
すると吉田さんも奥穂には参加しないとのことで、それでは一緒に行きませんかということになった。
おかーさんは仙人ヶ岳に行こうかと行ったけど私は少しでも標高が高い釈迦ヶ岳が良いのではないかと逆提案した。そうこうするうち吉田さんから望子さんとハイキングは初めての彼女のBFも行くのでスニーカーでも行かれるところで三頭山に決まった。
今回はヨーゼフの100回目の記念山行になるので三頭山は最適だ。何しろヨーゼフの初めて登った山が三頭山なのだから。
前夜、100回記念の表彰状?を作成して山頂で記念の写真を撮ることにした。
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山頂目指して |
朝起きるといつもより涼しかった。でも天気予報は曇りだったが今にも降りそうな空模様だった。
8時に東村山駅で待ち合わせ、5人と2匹は雨が降らないことを祈りながら一路登山口の都民の森へと向かった。
青梅街道から秋川街道へ。途中フロントガラスに時々細かい水滴が付くようになった。
五日市から秋川沿いに道は曲がりくねっていく。本宿を過ぎ南秋川沿いにさらに曲がりくねった道を進んでいく。ヨーゼフたちが車酔いしないように走る。
浅間尾根と笹尾根に挟まれた渓谷を人里、数馬と順調に過ぎ、奥多摩周遊道路に入るとやがて都民の森に着く。
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キツリフネソウ、ソバナ、レンゲショウマ、ホトトギス |
10時ちょっと前に都民の森駐車場に入ると天気が良くないせいか土曜日なのに意外と車が少なかった。もし満車だったら風張峠峠まで行ってそこからの往復登山も考えていたけどその必要はなかった。
支度をしているうちにやや雨足が強くなり、霧雨から小雨に変わろうとしてきた。暑いのは覚悟してレインウエアを着た。ヨーゼフとクーにもお揃いのレインウエアを着せてあげる。
今日のコースはいつもと同じ、鞘口峠へ出て見晴し小屋を経て東峰、中央峰へ。下山はムシカリ峠から沢沿いに三頭大滝へ、ここからチップが敷き詰められた道を森林館までのブナの路を回る。森林館からは舗装路を駐車場へ戻る。
小雨の中、入り口で写真を撮ってから出発した。
森林館の下のトンネルを潜って木材工芸センターまで滑り止めのためか表面がぶつぶつした舗装路を登って行く。
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おいしそうだな〜 |
いつもながら朝一のこの登りが急じゃないんだけどツライ。クーはカッパを着ていると歩き難いのか時々立ち止まっている。雨は大したことないのでカッパを脱がしてあげると元気に歩き出した。
木工センターの先で道が分かれる。やや遠回りだけど右の炭焼き窯を通るコースを行った。何故か私はこちらの道が好きなのだ。
しばらく行くと先ほど分かれた道と合流する。ここには休憩用のテラスがある。まだ休むには早いので鞘口峠へ向かう。
ここからやや登ったところにレンゲショウマが何株か咲いていた。三頭山にはもう10回以上来ているけどレンゲショウマは今まで1回しか見ていない。それも沢沿いのコースを下る途中でたった一株だけ。
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皆さん食べてます |
写真を撮るにはちょっと条件が悪いけどしゃがんで何枚か収めた。他にもキフリツネやソバナ、フジグロセンノウ、ホトトギスなども咲いていた。思った以上にいろいろな花が咲いている。
ちょいとひと登りで鞘口峠に着いた。今日は他の登山者とは全然会わない。
カッパを着ているのでここまででもう汗ビッショリ。ここから尾根の急登になるのでみんなに「ちょっと休憩しますか?」と聞いたけど、皆さん休まずに行こうとおっしゃるので仕方ないので尾根に取り付いた。
ジグザグに急な尾根を登って行く。さらに汗と雨で頭からビッショリになる。
しばし急登を登るとちょっと平らな場所に出る。どっちみち汗で濡れるので私はここでカッパを脱いだ。オオッ気持ちいい。おかーさんにも脱いだ方がいいよと言ったけどまだ着ていた。でもすぐにみんなも脱いでいた。
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東峰で |
ちょっと立ち休みして先へ進む。私は一服していたので後になった。みんなが出発したのでクーが行きたそうにしていたのでリードを外してあげるとすっ飛んでいった。でも私が行かないので途中で止まってどうしようか悩んでいる様子。私が呼ぶと戻ってきた。クーは私が行かないと止まってしまうのだが、一方ヨーゼフはおかーさんが行かないと止まってしまう。不思議なものです。私もおかーさんも分け隔てなく愛情を注いでいるのに。
しばらく登って行くと下山してくる2人と出会った。ヨーゼフとクーを見て微笑みながら激励してくれた。
鞘口峠からは急登が続くので望子さんが遅れ始めた。前日遅かったらしく、寝不足が響いているのだろう。私たちも久し振りの山なので調子はイマイチ。もともと今日はゆっくり行く積りなので休み休み行く。
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中央峰で |
人間たちの苦戦を横にヨーゼフは絶好調。生憎の小雨の中グングン登って行く。足が気になったクーも私の心配をよそに元気そのものの歩きっぷり。
ヨーゼフとクーにあおられながら人間たちも頑張って11時半過ぎに見晴し小屋に着いた。
ここは今回のコース中で唯一屋根がある。おかーさんが「雨も降っていることだしちょっと早いけどここでお昼にしよう」と提案。即全員賛成で昼食にすることになった。
実は、ヨーゼフの100回記念なので今日は焼肉をやることにしていた。
早速コンロとフライパン(山用の携帯フライパンをどこに仕舞ったか忘れたので今回は玉子焼き用のやつ)を出して支度する。肉を載せるとジューっと音がしていい匂いが漂う。ヨーゼフとクーも何事かと鼻をピクピク。
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100回記念 |
肉を食べ、私の大好きなウインナーや野菜も焼く。もちろん主役のヨーゼフやクーにもあげ、吉田さんからビール(私は山ではほとんど飲まないので一杯だけ頂きました)お馴染みのいなり寿司も並び豪華なランチとなった。食後には吉田さんから梨も頂きデザート付きの大満足かつお腹一杯の一時でした。
1時間を越す大休憩を終え、重いお腹を抱えて山頂を目指して出発。
尾根の急登は終わったのでここまでよりは幾分楽に歩ける。見晴し小屋から一旦下り、しばらく登ると尾根道に出る。東峰まで400メートルの道標がある。少し尾根道を登ると尾根を外れ山腹を緩やかに登って行く。
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フジグロセンノウ、ヤマユリ、ホタルブクロ、ツリフネソウ |
その先で東峰への登り口と巻き道の分岐に出る。
巻き道を行く積りだったが、ヨーゼフとクーがやる気満々だったのと、おかーさんに煽られて東峰へ。木段を登ると2、3分でテラスへ。テラスの先に山頂標識がある。
山頂から鞍部へ下ると再び木段を2、3分登ると中央峰の広い山頂へ出る。
霧雨に煙っていて南面も北面も眺望はまったくなし。晴れていれば南に富士山や三ツ峠、道志の山並みが。北には雲取山、それに続く鷹ノ巣山をはじめ石尾根が見えるのだが・・・。ホームページには以前撮った写真を載せようかなどと冗談を言い合った。
記念写真を撮った後、ヨーゼフの100回を記念して持っていったスポンジケーキをみんなで食べた。アーモンドが美味しかった。ちょうど登ってきた4人のおばさんグループにもケーキをお分けして一緒に祝ってもらった。
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可憐なレンゲショウマ |
これでヨーゼフの記念プログラムは終了。
雨でベンチが濡れて座って休めないので下山することにした。
南側の木段を下ってムシカリ峠に出る。ここから真っ直ぐ尾根を進むと西原峠を経て笹尾根への縦走路だが、もちろん私たちは都民の森駐車場へ戻るので左へ進む。
涸れ沢を渡り沢の左岸に沿って進む。しばらく進むと沢側にレンゲショウマが何本も咲いていた。こんなに咲いているのを見たのは初めてだ。またまた写真に収めた。
さらに進むと足元は岩でゴツゴツした道になる。クーはここから抱っこして歩いた。
4回ほど沢を渡るとテラスに出る。この辺りに来ると水量も増えてくるが今年はそれ程ではない。8月に入ってから雨が降らないからだろう。
途中で沢を渡るとき、ヨーゼフとクーに水を飲ませたり、身体(特にクーのお腹)を洗ってあげた。
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下山して |
テラスから右岸に渡りさらに2回ほど渡り返し、しばらく行くと滝口の手前に掛かる木の橋が見えてきた。
右から石山の路を合わせ橋を渡ると三頭大滝の吊橋はももうすぐそこだ。
吊橋の袂で一休み。滝を見物したりして10分ほど休んで森林館へ向かった。広い平坦な道にはチップが敷き詰められ疲れた足に優しい。望子さんも気持ち良さそうだった。
駐車場には4時前に着いた。
女性軍は私の予想通り早速ソフトクリームを食べていた。そう言う私もおかーさんのソフトをひとかじりしていた。
帰りは「数馬の湯」に寄って温泉で汗を流し、生ビールなどを頂きました。もちろん帰りはおかーさんに運転してもらいました。今日は気温が高くないのでヨーゼフとクーには車で待っていてもらい、お風呂にも入れて最高!
今度はクーの100回記念をいつやれるかな?来年にはできそうだ。
ヨーゼフ100回登山おめでとう! |