2007年1月の山行記録です


 「三が日の間に初山行に行きたいね」とおかーさん。「元日は寝不足でムリ。2日は息子や娘達が来るのでダメ。3日の天気が良かったらね」と私。場所は金時山や矢倉岳も候補だったけど、結局近場の「御岳山」と「日ノ出山」に決定。これって日にち、場所とも昨年とまったく同じです。
 
御岳山・日ノ出山  929m    2007年1月3日
天気:くもり
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 ケーブル御岳山駅 11:00
 御岳山 11:25 11:35 0:25 0:10 0:25
 鳥居 11:40 11:50 0:05 0:10 0:40
 日ノ出山 12:27 12:55 0:37 0:28 1:27
 ケーブル御岳山駅 13:48 0:53 2:48
 合計時間 2時間00分 0時間48分 2時間48分
 
 2日は子供達(プラス孫の桜)が来て、久し振りに全員集合で楽しかった。桜も絶好調で賑やかな一日だった。
御岳神社にて

 という訳で今朝起きると前夜遅くまで呑んでいた後遺症(二日酔いとも言う)で頭が痛かった。ホンネを言うと出掛けたくなかった。

 とりあえず山の冷気に触れればシャキッとするだろうと支度をした。支度と言っても特に山支度はなし。ヨーゼフとクーのお出掛けセットと若干の水と私たちのおやつを小さいザックに詰めるだけ。

 9時過ぎに家を出発。道路は空いていて順調に青梅街道を進む。青梅から吉野街道を行き、御岳橋を過ぎると御岳山入り口の大鳥居を潜り登って行く。今年は暖冬で全然雪がない。
 ケーブルの滝本駅に着くとやはり駐車場は混雑していた。本来の駐車場には停められず小さな橋を渡った反対側(山側)の臨時駐車場に何とか停められた。

 乗り場に行くとちょうど改札が始まったところだった。運良く座れてホッとする。ヨーゼフとクーは袋に入っておとなしくしている。犬は子供料金なのだが、頭まで隠れていれば無料でいいと言われた。でも実際は頭だけ出ていたけど・・・
 標高830mの御岳山駅まで高低差約420mを6分で運んでくれる。歩いたら小1時間掛かってしまう。さらには大汗のオマケまで付いて来てしまうのだからケーブルの有難みが分かるというものだ。
お土産屋街

 駅前には短いリフトがあって展望レストハウスへ行かれる。我家はまだ乗ったことはない。一度下りで乗ったことがあったけど・・・
 鳥居を潜って参道を進む。暖冬とは言えさすがに空気が冷たい。
 歩き始めてすぐ蝋梅があるけどまだ蕾が固そうだった。
 そのまま参道を進むと左側に「日ノ出山」が見えてくる。山頂の東屋も見える。おかーさんは東雲山荘も見える(帰ってきて写真を見ると確かに山荘が写っていた)と言うが私には見えなかった。

 滝本駅から登ってきた道が合流するとやがて右に御岳ビジターセンターがある。ここから参道の両側に宿泊施設が立ち並ぶ宿坊街になる。
 舗装の坂道を登って行くとゆっくり歩いているのだが自然と汗ばんでくる。ブルゾンを脱ぎ手に持って歩く。ヨーゼフとクーは歩き易い道なのでスイスイ歩いて行く。やっぱり4輪駆動は登りに強い。
軽快に歩く

 宿坊街が終わると参道は大きく右にカーブする。左に「日ノ出山」方面の標識がある。宿坊に変わり今度は食堂のある御土産やが両側に並ぶ。ちょっと休みたくなるがそのまま進む。
 大きな鳥居とその向うに大きな山門がある。手水で清めて山門を潜り石段を登って行く。

 階段が苦手なクーも今日は元気に登って行く。快調に石段を登り切り武蔵御嶽神社の拝殿に到着。ここが御岳山の山頂になる。
 鈴を鳴らし賽銭を奉納して二礼二拍一礼し今年も無事に過ごせることを祈願した。
 参拝客の親子連れが犬好きらしくヨーゼフとクーに「さわって良いですか」と聞いてきたので思う存分撫でてもらった。
 社務所で登山と交通安全のお守り、杏子のために安産のお守りを買った。いっぱい買ったのでおまけに絵馬を頂いて神社を後にした。
御嶽神社と奥の院(左)

 石段を降り始めるとクーが動かない。辛抱強く待ってあげるとやっと勇気を出して歩き始めた。でも降り始めると結構速い。何とか石段を降りきって鳥居の所まで来た。ここでクーを休ませて、私たちはトイレ休憩をとった。

 ここでペットも入れてくれる駒鳥売店でお昼を食べようかと思ったけど、時間が遅くなるといけないので先に日ノ出山に行くことにした。
 お土産やの間を抜けたところで日ノ出山方面の標識に従って右に曲がる。
 坂道を下りていくとハイカーに会った。日ノ出山からの眺望を聞くと曇っているのではかばかしくないとのことだった。どっちみち期待してないのでそのまま進んだ。

 山楽荘の前に差し掛かる。昨年来たときに山楽荘の犬に吠えられたのを思い出す。道は再び下り坂になる。
 杉林の中をどんどん下って行く。この日陰の道は去年雪道だったけど今年はまったくないので歩き易い。
 2度大きく右にカーブして両側が切れている馬の背状の個所を通り過ぎると鳥居がある。鳥居の先に右に養沢への道が分かれている。私たちはもちろん真っ直ぐ日ノ出山へ向かう。
日ノ出山山頂


 この辺りから登りになってきた。やがて大岩が現れてくる。落石に注意の看板がある。「落石に注意と言われてもね、どうすりゃいいの」とおかーさんと話す。
 足元も段々岩が露出してくるようになり、階段も出てきた。クーには嫌な道になってきた。

 そのうち長い階段になり前方に東雲山荘が見えてきた。
 私たちの息も荒くなりクーも一段一段全力でジャンプして行く。
 東雲山荘前に着けばあとは一登りで山頂だ。
 途中に5、6人のグループが車座になり楽しそうに食事中だった。今日私たちは何も用意して来てないのでちょっと羨ましかった。 

 御嶽神社の大鳥居から40分足らずで日ノ出山山頂に到着した。
 山頂広場には思ったより大勢(20名ぐらい)のハイカーが休んでいた。中には親子連れもいて楽しそうに話をしている。
 私たちが休んでいた間にも何組かのグループが登ってきた。今日は曇りだけど風もなく穏やかな日なので大勢のハイカーが来たのだろう。

 私達もベンチに座り、ヨーゼフとクーにお水とおやつをあげ、自分達もバームクーヘンを一切れずつ食べた。お昼時でお腹が空いていたけど他に持って来ていないので仕方なし。
日ノ出山(参道から)

 途中で出会ったハイカーには曇り空で眺望がないと言われていたけど、新宿の高層ビルまでは見えないもののそこそこ望めた。雲取山方面も雲がかかっていて見られなかった。残念!

 30分ほど休んで戻ることにした。
 東雲山荘を過ぎたところでシェルティとミニチュアダックスフントを連れたご夫婦に行き会った。
 シェルティとヨーゼフは仲良くしていたけど、ダックス同士はお互いを警戒してダメだった。

 階段の下りでクーがまた嫌がったけどコートを脱がせると元気に歩き出した。どうもコートを着ていると段差を歩きにくいようだ。  山楽山荘の先で右の小道に入り近道で参道に出た。
 昨年は参道に出てからクーが甘えて抱っこしたけど今回は元気に最後まで歩いた。

 今年初山行は曇り空で眺望が悪かったけど、穏やかな天気で事故もなく無事終了した。これから今年1年、どんな山に行き、どんな体験や出会いがあるのか楽しみだ。


   



 この3連休、初日の土曜日に行きたかったけど、天気予報では全国的に大荒れなので家に閉じこもり。7日は都合悪く結局ヨーゼフの誕生日の8日に出かけた。金時山か大菩薩か起きてから決める事にした。
 
三頭山 1,531m    2007年1月8日
天気:晴れ
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 都民の森駐車場 9:45
 三頭大滝 10:08 10:15 0:23 0:07 0:23
 ムシカリ峠 11:06 11:10 0:51 0:04 1:21
 三頭山 11:20 12:10 0:10 0:50 1:35
 見晴し小屋 12:40 12:40 0:30 2:55
 鞘口峠 13:24 13:24 0:44 3:39
 駐車場 13:38 0:14 3:53
 合計時間 2時間52分 1時間01分 3時間53分
 
出発の前に

 6時ちょっと前に起床。前日おかーさんは新年会に行って遅かったのに5時には起きていたらしい。
 さてどこに行こうかとなった。おかーさんは大菩薩に行きたかったらしいがこの時間では遅いので近場の三頭山に決定。
 天気も良さそうなので早速支度をした。簡易アイゼンを出しておいたけど、三頭山なら必要ないと私はザックに入れなかった。これが後悔することになる大きなミスだったとはこの時は分からなかった。

 家を出発したのは7時過ぎだった。今日はジムニー君はお休み、久し振りにレガシィの出番。
 ヨーゼフとクーはカーゴルームでクレートの中に渋々入る、というより入れられた。

 いつものように新青梅街道で青梅まで行き、秋川街道を五日市へ。ここらは秋川沿いに本宿から南秋川沿いに人里、数馬を経て檜原村の「都民の森」まで行く。
 本宿から南秋川沿いに入ってすぐ、日陰の左カーブで事故を目撃。もうパトカーも救急車も来ていた。道路が凍結していてぶつかったようだ。
 これを見て私の運転がより慎重になったのは言うまでもない。
三頭大滝

 無事に9時半前に都民の森駐車場に到着。それほど車は来ていなかった。
 いつもの場所(我家で勝手に決めている)に駐車して支度を始めた。ヨーゼフとクーは狭いクレートから出されたので大喜び。支度をしているうちに何台か車が入って来る。今日あたり来るのはほとんどハイカーか三頭大滝を写真に撮る人たちだろう。

 三頭山には何度も来ているが、今まではブナの路で尾根コースを登って下りに沢沿いのコースを取る。でも沢沿いは凍っていると危険なので下りには使いたくないので、今日は尾根の往復コースにする積りで出発した。

 森林館へ向かって舗装路を登って行くと直に三頭大滝への道が左にある。
 ここで方針転換。往復コースはつまらないので大滝から沢沿いを登って尾根を降りてくることにした。何回か沢を渡るので、岩が凍っていて危険だったらその時点で戻ればいいからと、いつもと逆コースへ向かった。
雪道を行く(マウスを置くと)

 木の階段を登って行くと所々凍っている。気をつけて階段を登り切ると三頭大滝へのチップを敷いた道に出る。だけど今日は雪で真っ白になっていた。
 雪の上はあまり凍っていないのだけど、逆に雪がなくチップが見えているほうが凍っていて歩きにくかった。ヨーゼフとクーは雪の上を元気に歩いて行く。

 20分ちょっとで三頭大滝に出た。滝は新緑の頃のよう水量はなく、まわりは凍結し始めていた。
 ここでちょっと休憩。登りが始まるので山シャツを脱ぐ。ふと周りを良く見ると先にいた人、後から来た人も皆アイゼンを着けている。やっぱり持って来れば良かったかなとここで思った。

 滝の上部で橋を渡りいよいよ沢沿いにダラダラ登りが始まる。石段状の所もあるのだが雪できつくない。
ヨーゼフ何があるの?(マウスを置くと)

 おかーさんはここでアイゼンを着けた。私はヨーゼフとクーを連れてゆっくり先に進む。凍っているところが多くなるが、まだ道が広いのでなるべく雪のところを歩く。

 やがて1回目の沢を渡り左岸に出る。沢の飛び石は雪を被っていたが幸い凍ってはいなかった。ホッとする。
 さらに2回ほど沢を渡るとテラスがある。ここで稜線のムシカリ峠まで3分の1程か。
 ここは休まずムシカリ峠を目指す。段々道も細くなり雪も多くなってくる。4、5回沢を渡るがコケもせず無事に渡り切った。
 ヨーゼフとクーは今日も調子良く、クーが沢の飛び石を渡る時1回後ろ足を落としただけ、雪もなんのその張り切っている。

 大滝から結構時間が掛かったけど何とかムシカリ峠に着いた。
 三頭山にはもう何回も着ている。でも今までこのコースは下りだけだったのでどんな感じかなと思っていた。やっぱり沢筋ルートは始め傾斜が緩いけど源頭から急登になるので最後が苦しかった。
山頂で

 ちょっと一息入れて、山頂目指して最後の登りに向かった。あと14〜15分で着くだろう。
 ヨーゼフとクーにもう少しだ、ガンバローと尾根を登り始める。
 やがて木段が現れるが雪で段差が緩和されている。クーも難なく登って行く。

 ムシカリ峠からは思ったより速く着いた。
 早速楽しみにしていた富士山を見たが、残念!富士山は雲の帽子を被っていた。
 山頂には4、5組のハイカーが休んでいた。私たちが休んでいる間にも何組もハイカーが上がってきた。

 私達もベンチに付着した雪と氷を払ってシートを敷き、ヨーゼフとクーを座らせた。
 お湯を沸している間、北側を見るとこちら側は空気が澄んでいるのか、飛竜山から雲取山、鷹ノ巣山はじめ石尾根の山並みがはっきり見渡せた。
 お日様が出ているのでそんなに寒くはないけど、雲に隠れたり風が吹くとやっぱり寒い。それでも50分ほど食事休憩をとって下山することにした。

 下山は鞘口峠へ向かう尾根コース。
雲取山

 先ずは東峰との鞍部へ下って行く。鞍部からは東峰を右に巻いて行く。あとはひたすら下って行く。見晴し小屋までは割と木の根や岩で段差があるのだが、雪でそれも緩和されていて歩き易い。クーも少しお腹を濡らしながらも快調に歩いて行く。

 途中でカンカンと音がするのでブナの木を見上げるとアカゲラがしきりに枝を突っついていた。それも横に伸びた枝にぶら下がって。幹に垂直にとまってカンカンやると絵になるのだけど。一眼はザックの中、仕方なしに手に持っていたイクシィで撮ったのでクローズアップ効かず残念。

 30分ほどで見晴し小屋に着く。鞘口峠まで半分ぐらいか。
 道は所々凍っていて段々歩きにくくなってきた。下ってくると木の枝越しに「御前山」と「大岳山」が見えてくる。今までは登りばかりだったのと葉が繁っていて見ることがなかったが、今日は下りなので進行方向なので初めて見た。
鷹巣山


 登山道は段々雪ではなく凍結路に近くなってきた。道が狭く避けようがないので慎重に下る。おかーさんはアイゼンを着けているのでまだ良いが、私は今にも転びそうでおっかなびっくり。
 そのうち何処に足を置けば良いのか立ち止まって考える場面が増えてきた。リーダーの私が迷っているのでヨーゼフやクーも不安になったらしい。4輪駆動の有利さも何処へやら、段々抱っこモードになった。だけど私も足元不安で抱いてやることが出来ない。結局、私が転んだ時ヨーゼフが危ないので、おかーさんがクーとヨーゼフのリードを持って歩いてくれた。あーあアイゼンさえあればな〜。
アカゲラ(マウスで拡大します)


 普段ならホイホイ降りられる所をかなり時間を掛けてやっと鞘口峠にたどり着いた。ここからは問題なく駐車場まで戻った。

 結局1回もコケルことなく無事下山できたけど今回は貴重な教訓(山をナメたらイカン、と常々私はおかーさんに言っている)を得た三頭山だった。

 おかーさんの用意周到なことも分かったし、ヨーゼフとクーは普段家の中でゴロゴロしてる時と違って雪の中で楽しそうだった。一人私だけが後半怖い思いをしたけど、天気も良かった今年2回目の山行でした。
さぁ帰ってヨーゼフの誕生日を祝おう。



   


 今日は東雲ハイキングクラブの今年初山行で「矢倉岳」に行った。
 実は東雲HCで2回、個人で1回来ているが、そのいずれも目的の富士山を拝むことはできなかった。3度目の正直もままならず4回目に賭けたのだが、今回も天気予報ではう〜ん・・・。さてどうなるのか?

矢倉岳 870m    2007年1月20日
天気:曇りのち雨
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 万葉公園駐車場 9:40
 洒水の滝分岐 10:25 10:25 0:45 0:45
 矢倉岳 10:45 11:08 0:20 0:23 1:05
 洒水の滝分岐 11:23 11:23 0:15 1:43
 万葉公園東屋 12:05 12:56 0:42 0:51 2:25
 万葉公園駐車場 13:00 0:04 3:20
 合計時間 2時間06分 1時間14分 3時間20分
 
 先週は土曜日から2泊3日で石打へスキーに行ったのでヨーゼフとクーは桜の家に預け留守番させてしまった。
矢倉岳

 今日は矢倉岳なのでヨーゼフとクーも連れて行かれる。

 東雲HCの皆さんは7時15分に新宿駅に集合なので、新松田駅からタクシーで矢倉沢に行き、登り始めるのは多分9時半頃だろうと予想、家を出発するのは6時半にした。
 朝私たちが支度をしていると例のごとくヨーゼフとクーはもう大騒ぎで狭い家の中を走り回っている。

 予定の6時半をちょっと過ぎて我が家を出発。今日はジムニー号の出番、ヨーゼフとクーはクレーとに入れられる事もなくおかーさんの膝の上なので満足している。

 府中街道が少々混んでいたけど多摩川を渡るとスムーズに流れた。生田を通って東名川崎ICから東名高速へ。
 海老名SAで一休みして大井松田ICで一般道へ。この時IC出口路から本線上に横転した車を目撃。まだパトカーも来ていない。車の傍らではドライバーらしき人が呆然として佇んでいた。それにしても新年早々よく事故を見かけるものだ。
万葉公園駐車場で


 酒匂川に掛かる足柄大橋を渡り南足柄方面に進む。右前方に「矢倉岳」その左には「金時山」見えてくる。
 大雄山手前の竜福寺交差点を右折して78号線をそのまま、あとは道なりに足柄峠に向かう。
 矢倉沢を過ぎると次第に山道になり地蔵堂トンネルを抜け左手に地蔵堂を過ぎて九十九折の道を登って行くとやがて万葉公園に着く。途中「矢倉岳」のビューポイントがあったので車を停めてパチリ。
 バス停隣の6台ぐらいの駐車スペースに車を停める。先行車が2台停まっていた。1台は迎えに来たもう1台に乗り換えて足柄峠方面に行った。山支度をしていたので、きっと金時山に登るのだろう。

 9時半を過ぎていたので早速靴を履き替え出発した。
 歩き始める前はそんなに寒く感じなかったが、すぐに冷えた空気で手先が冷たくなる。おかーさんは毛糸の帽子と手袋を身に着けていた。

 お椀を伏せたような矢倉岳を右に見ながら万葉公園の下を進む。
万葉公園入り口で

 檜の植林帯に入ると道は下りになる。
 時々右側が開けたところがあり矢倉岳を見ることができる。
 そのうち空から何やら落ちてきた。雨ではない、雪でもない、でも袖に当たると白い氷の粒だ。それはやがて雪に変わっていった。細かな細かな雪が降ってきた。

 檜林から雑木林になり再び檜と杉の樹林帯に入り、出発してから30分ほどでいよいよ登りになる。このころには雪も止んでいた。
 登りになるとさすがに汗ばんでくる。汗ビッショリになる前にシャツを1枚脱ぐ。真冬だというのにTシャツの上に長袖1枚だ。

 やがてT字路に突き当たる。右は地蔵堂からの登山道だ。ここを左に進むとすぐに洒水の滝・21世紀の森からの道が合わさる。
 ここから左側に金網を張った尾根を登って行く。最初はほぼ平坦だがやがて丸太の階段になる。ここからの登りがきつい。しかもこの時期雪があればグチャグチャ、なくても霜柱が崩れてやっぱり滑って歩きにくい。
樹林帯を行く

 それでも今まで樹林帯で見晴しが良くなかったので登るにつれ見晴しが良くなり気持ちがいい。
 右前方には金時山を見て登って行く。時々振り返って、スタート地点の万葉公園を見たり富士山を見られるのだが、今日は残念ながら富士山は雲に隠れ裾しか見えない。あーあ今年も富士山はその姿を見せてはくれなかった。

 クーは短足なのでお腹が汚れるので途中から抱いてあげる。するとヨーゼフも抱いてとなる。こうして二人とも抱くことになる。
 木段を登りきり、かやとの中を進むと広い山頂に出る。

 山頂には犬を連れた1グループしかいなかった。まだ東雲HCの皆さんは来ていない。
 さっきまで見えていた金時山は雲に隠れて見えない。明神ヶ岳もその奥の駒ケ岳も見えない。富士山も今や全然見えない。矢倉岳は4回目だが今回が一番景色悪いかな。

さぁ山頂だ(本来ならバックに富士山が・・・)
 シートを敷いて休んでいると続々ハイカーが上がってきた。東雲HCの皆さんもやって来た。4、5年ぶりぐらいで久しぶりに吉田さんの娘さんも一緒だ。
 まだ11時なのでお昼は万葉公園まで下りてそこの東屋でとる事にした。何となくそんな予感がしたのでお昼の支度をしてなかったので私たちもすぐに発てる。
 そうと決まれば記念写真を撮って下山開始。

 山頂直下の下りは滑るのでゆっくり下った。ここは当然ヨーゼフとクーはそれぞれ私とおかーさんに抱かれて下った。
 洒水の滝分岐点手前からはヨーゼフとクーも自分で歩いた。
 1時間ほどで万葉公園に到着。
 公園の一角にある東屋でお昼にした。支度をしていると霧雨が降ってきた。東雲HCの皆さんは鍋でおでんを温めている。我が家はサンドイッチとスープ。スープが冷えた身体に美味しかった。おでんも頂きこれも美味しかった。食後には吉田さんが持ってきた白神の水でコーヒーを淹れた。
山頂で

 小1時間でお開きとなり、皆さんは峠から足柄古道を通って地蔵堂まで、私たちは車で先に地蔵堂にある「万葉うどん」の店で待った。残念だけどヨーゼフとクーは車で待ってもらった。
 総勢16人で3時まで小反省会。私は足柄古道というお酒を常温で頂きました。おかーさんはお酒は飲めないのでホットゆずジュースを飲んでいました。

 反省会がお開きになると皆さんは3時10分のバスで、私たちはおかーさんの運転で家路についた。もう雨は上がっていた。
 走り出してまもなく、狭い助手席で私とヨーゼフ、クーは幸せな眠りにつきました。
 帰りは府中街道が渋滞で時間が掛かったけど6時半ごろには家に着いた。

 今回も矢倉岳からの富士山に会えなかった。また来年行かなきゃならないかな?

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