スイスアルプス

【4日目】 2004年7月20日
[天気 : 曇りのち晴れ]
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宿泊:ツェルマット ホテル・ビジョウ
マッターホルンが見られるホテル・ビジョウ(庭から)
 スイスアルプスのトレッキング3日目はゴルナーグラートとロートホルンだ。
 リッフェルベルクから登山鉄道でゴルナーグラートへ、氷河見物をしてローデンボーデンまで電車で戻り、そこから徒歩で
リッフェルベルクへ戻り、ホテルで食事後登山電車でツェルマットへ。ケーブルカーでスネガへ、ゴンドラとロープウェーで
ロートホルンへ行き、スネガまでトレッキングの予定だ。

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 《本日の行程》

 ホテル〔8:40〕 〔8:45〕 リッフェルベルク 〔8:54〕 〔9:08〕 ゴルナーグラート 〔10:03〕 〔11:53〕 リッフェルベルク・ホテルで
昼食
〔13:00〕  〔13:15〕 リッフェルベルク〔13:22〕 〔13:53〕ツェルマット 〔13:53〕 〔14:20〕 〔14:25〕スネガ 〔?〕〔?〕
ブラウフェルト〔?〕〔?〕ウンターロートホルン〔?〕〔?〕ブラウヘルト〔?〕スネガ 〔?〕 〔?〕ツェルマット

〔?〕  ホテル

写真にカーソルを置くとキャプションが出ます

ゴルナー氷河(中央の雲が掛かった山はモンテローザ)
 昨日は厚い雲に覆われマッターホルンの頭を見ることができなかったので今日に期待していたが、窓から外を見ると残念ながら今日もあんまり良くない。
 朝食をとった後、スーツケースをゴロゴロしている日本人観光客がいたので話をしたら、何と!14日間のツアーだそうだ。今度?はそのぐらい優雅な旅行をしたいものだと思った。

 8時54分の登山電車に乗るべく40分ごろホテルを出る。このホテルはマッターホルンを見るには最高のロケーションだが、結局顔を出してくれなかった。ちょっと寒いので長袖のシャツを着た。

 リッフェルベルク駅で待っていると電車がやって来たが満員状態だ。日本人観光客もかなり多い。

 ゴルナーグラートはここから2つ目だ。間にはローテンボーデン駅がある。ここはリッフェルゼーがあり、晴れていれば湖面に逆さマッターホルンが写る場所だと言うことだ。帰りはここからホテルまでトレッキングの予定だ。
アッ! ヨーゼフ

 ゴルナーグラート(3,130m)に着くと30分ほどの自由行動だったので、そこはハイキングクラブ、建物の横から小高い岩場に登った。途中には残雪もあった。

 眼の前にはモンテローザがドーンと鎮座している。氷河を挟んで右にはブライトホルンの幅広い姿が。反対側・東側には午後行く予定のウンターロートホルン、その奥にオーバーロートホルンなど白い峰々が見渡せる。

 東側は遠くの山並まで見渡せたが、肝心な眼の前の4,000mクラスの頂は雲に覆われていたのが本当に残念だ。
 岩の上で手を腰に当てた威張った格好の写真を撮ったあと駅前広場に集合した。

 この広場には本物のヨーゼフ(セントバーナード)がいて、首にはちゃんと小さい樽を提げている。おとなしく座っていたので写真を撮った。一緒にカメラに収まるにはもちろん有料だ。
ゴルナーグラート

 ガイドの松本さんの説明を聞きながら、モンテローザ(4,634m)、リスカム(4,527m)、ブライトホルン(4,164m)等々4,000メートルの山を眼の前に仰ぐ。この山並はマッターホルンに続く。あんまり多いので覚えきれないよ…。

 各峰々の間からはモンテローザ氷河、ブライトホルン氷河など幾多の氷河が流れ、これらを合わせた広大なゴルナー氷河へとなる。そのゴルナー氷河が眼の下に悠久の時間を刻んでいる。

 予定ではひとつ下の駅、ローテンボーデンからリッフェルベルクまで歩く予定だったが、ここゴルナーグラートから歩くことになった。
 広場からだだっ広いザレ場を下って行く。前方に小高い岩場があり、広い道から外れて岩場を登る。ここからモンテローザを振り返る。先程よりはその姿を見せてくれた。
リッフェルホーンとリッフェルゼー(クリックして)


 再び広い道に下り、しばらく行くとガイドや地図に「岩場の急斜面」と書いてある箇所に差し掛かった。確かに岩は多いが、歩くところはきれいに整備されていてとても歩き易く、普通の道を歩いているようで危険はまったくない。
 このときもコースをスコップで整備している人がいた。「ご苦労さまデース」と日本語で挨拶したが、雰囲気で分かってくれたと思う。

 やがて平らな場所にでると下のほうにリッフェルゼーが見えて来た。なだらかな道を右にローテンボーデン駅を見て下って行くと湖畔に出た。ゴルナーグラートの大混雑さはないが、ここにも多くの人が憩っていた。

ここの池にもバッハアルプゼーと同じで、小さな魚が岸辺近くを群れていた。
 湖畔から見上げると岩山がある。リッフェルホルン(2,928m)だ。よく見ると3人のパーティーが登っている。上からは2人のパーティーが下りて来ている。本物のアルピニストだ。
リッフェルベルクへ向かって
 マッターホルンに登るには先ずはこの岩場をクリアしなければならないという事だ。
 さらに途中にあるヘルンリ小屋へ泊まり、ここから3時間以内に避難小屋に着かなければ即撤退させられてしま。しかも天候が悪ければツェルマットで待機していなければならない。それが最低1週間から10日に及ぶこともあるらしい。技術だけでなく時間プラス資金がなければマッターホルンには登れないのだ。

 リッフェルゼーからは歩き易い道をホテルまで三々五々下っていった。

 ホテルでの昼食はラクレットだったが、チーズフォンデューが食べたいというリクエスト(もちろんカミさんも)があり、約半分のメンバーがめでたくチーズフォンデューとなった。
 私はチーズがダメなのでチーズなしの別メニューを出してくれた。これが大正解で、アヒル肉のソテーで付け合せも相変わらずニンジンが多すぎるが、野菜が豊富で大変美味しく頂けました。ラクレットも付け合せが多くてみんな気に入ってたようだ。
みんなでチーズフォンデューの昼食


 そしてチーズフォンデューはどうだったか? 結果これが大不評だった。
 なんかワインが強すぎてワインを飲んでいるようで、日本で食べるのとはえらく違うシロモノだったらしい。それに所詮サイコロパンにチーズを絡ませるだけじゃない。

 食事後は再びリッフェルベルク駅から登山電車に乗りツェルマットへ向かった。
 ツェルマットに着くと小雨が降ってきた。今日はここからスネガを経由してウンターロートホルンまで行き、トレッキングもする予定だ。
 先ずスネガへ行くケーブルカー駅まで歩いて行くのだが、途中から雨がやや強くなってきた。内心もうホテルに行きたかったが、予定通りロートホルンまで行くことになった。

 ケーブルの駅は山に穴を開けた中だった。この天気だからなのか、乗客は私たち以外ほとんどいなかった。
ゴルナーグラート鉄道からリッフェルベルクホテルを振り返る
 ケーブルカーは急傾斜のトンネルの中を猛スピードで走り、スネガにはあっという間に着いた。
 ユングフラウ鉄道と言い、このケーブルカーと言い良くも掘ったものだ。さすが鉄道王国スイスだと妙に感心した。

 スネガからゴンドラ、ロープウェーと乗り継いでロートホルン展望台スネガからゴンドラ、ロープウェーと乗り継いでロートホルン展望台(3,103m)へ。相変わらず小雨は止まない。展望台のレストランでコーヒーを飲み、トレッキングは中止してツェルマットへ帰ることになった。
 ロートホルンからロープウェーに乗って下を見ると、10人ぐらいの日本人パーティーがカッパを着込んで歩いている。負けた!

 ツェルマットに着くと、一旦大きな教会の前に集まり、ホテル直行組みと町中散策組に分かれた。
私たちはお店めぐりをした。そのうち雨も上がり、何点か買い物をして先程の教会に再集合した。

馬車が行く
 教会から坂を川に向かって下って行くと、両側に墓地がある。マッターホルンで亡くなった方達のお墓が並んでいる。
 増水した川が勢いよく流れている。ここの橋から山を見るとマッターホルンが良く見え、ビューポイントになっているそうだ。橋を渡り右に折れ山側に進む。
 川沿いのダラダラ坂を上ってしばらく行くと、マッターホルン方面へのゴンドラ乗り場、ビンケルマッテン駅があり、その手前を左に折れて、坂(これが急だった)を上っていった右側にホテル・ビジョウがあった。ツェルマットの駅からは結構あるもう町外れだ。

 ビジョウは民宿みたいな小さいホテルだが、静かな高台にあり各部屋には広いベランダが付いているなかなか良いホテルだ。
 玄関(そんな感じ)を入った左側にフロントがあり、横の壁にはマッターホルン登頂の写真が貼ってあった。ここの主人やスタッフの写真もその中にあった。

 私たちの部屋は庭に面した西南の部屋で、ベランダから真っ直ぐマッターホルンが見える部屋だった。明日こそ朝焼けのマッターホルンを期待して一日が終わった。

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