−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
《本日の行程》
ホテル〔8:20〕 〔8:30〕 ゴンドラ乗り場 〔8:37〕 〔9:05〕
フィルスト 〔9:15〕 〔10:20〕バッハアルプゼー〔10:45〕 〔11:35〕
フィルスト〔11:55〕 〔12:25〕ホテル 〔?〕 〔13:40〕
グリンデルワルト駅〔13:50〕 インターラーケン シュピーツ
ブリーク
〔17:43〕 ツェルマット 〔18:00〕 リッフェルベルク
[写真にカーソルを置くとキャプションが出ます]
体がもうスイスに合ってきたのか、今日は家にいるときと同じように6時に起床。
7時から昨日と同じ朝食をとる。カミさんとリンゴを1個づつテイクアウト。食後はライゼゲペックでスーツケースをツェルマットへ送るのでパッキングして中庭へ出す。
昨日と同じ8時20分にホテルを出発。グリンデルワルト駅とは逆方向に進み、10分ほどでゴンドラ乗り場に着いた。駅のそばの花壇にはいろいろな花が咲いていたが、思いかけずエーデルワイスを見つけ早速パチリ。
ここのゴンドラも昨日に負けず結構長かった。しかも乗ったまま途中(シェレックフェルト駅)で左へ直角に曲がる貴重な体験もできた。
30分近く乗っている間、草原に放牧された牛のベルの音をBGMに眼前に聳え立つベッターホルン(3,701m)、シュレックホルン(4,078m)、アイガーを仰ぎ見たり、名もないがかなり落差のある見事な滝を見たりした。
フィルスト(2,168m)に着くと先ずは記念写真を撮ったあと、バッハアルプゼーへ向けて出発。
最初は広い道をダラダラ登っていくが、やがて緩い上り下りを繰り返していく。左側は谷が深く切れ込んでいる。
小さな残雪や沢を渡ったりしてくねくねと進んでいき、30分ほど歩いたところでちょっとした休憩ポイントがあった。グリンデルワルトの谷を挟んでベッターホルン、シュレックホルン、アイガーを見る。
シュレックホルンの左ベッターホルンとの間にオーバーラ・グリンデルワルトグレッチャー(上氷河)が、右側アイガーとの間にはウンター・グリンデルワルトグレッチャー(下氷河)がある。
昔は上氷河の先端に小屋(今もあるが)があり、860段の階段を登る
と氷河の先端に行け、 しかもトンネルを通って氷河の下へも行けたそうだ。今は氷河が後退しそれは出来なくなったとのことだ。
左側が谷から草原地帯になり、道端の花を見ながら1時間ほど歩き、道が下りになり右に避難小屋が現れると、2つの池が眼に飛び込んできた。折り返し点のバッハアルプゼー(2,265m)。
奥の大きな方の池には釣り人が2人いて竿を出していた。よく見ると両方の池とも小さな魚が泳いでいる。多分トラウトの仲間だろうが何というかは分からなかった。
30分も休まずに来た道を戻ることになった。往きには気がつかなかったが、草原にマーモットが2匹、草(?)を食べている姿を見ることができた。
フィルストに戻り少し休憩してからゴンドラに乗った。麓駅ではウインドウに飾ってあったキャップを購入した。
今日は移動日で、これからツェルマットへ向かい、さらにリッフェルベルクの山岳ホテルまで行かなければならない。
ホテルに戻り、豚肉を揚げた薄っぺたいトンカツ風と付け合せのフライドポテトや野菜の昼食をとるとグリンデルワルト駅へ向かった。
ガイドさんの話では列車を3回乗り換えてツェルマットへ行くとのこと。
先ずグリンデルワルトからインターラーケンへ、1回目の乗換えでシュピーツヘ、再び乗り換え今度は南下しブリークへ、さらに乗り換えツェルマットへという具合だ。
インターラーケンでは乗り換えた列車が間違いで、ホームを走って慌てて目的の列車に乗り込んだというあわやのハプニングもあった。スーツケースがなくて良かった。
あとでガイドの松本さんに聞いたのだが、発車を待ってもらったそうだ。アブナイ、アブナイ。
車窓からは灰色に濁った雪解け(氷河解け?)と石灰を含んだ濁流に驚いたり、湖で泳ぐ人を見たり、またシュピーツ、ブリーク間では、山岳地帯のため車では越えられず
(列車はトンネルを行く)カンデルシュテック駅ではフェリーならぬクルマ(運転者は車の中に乗ったまま)専門の貨車を見たりして時間はかかったがあまり退屈しないで済んだ。
またブリークでは駅構内から外へ出て、路面電車の停留所みたいなところから電車に乗ったりした。
ツェルマットからはゴルナーグラート鉄道の登山電車でリッフェルベルクへと向かった。
電車が走り出して5分も経ったろうか、右側のカラマツ林が途切れると『マッターホルン』が突然車窓の向こうに大きくその姿を現した。
残念なことに上部には雲がかかり、その全貌は見ることは適わなかった。それでもその威風堂々とした姿は容易に想像できた。
隣の席にいたTさんはそれこそ感動に打ち震えていた。もちろん私も一緒に感動していた 。
リッフェルベルク駅からホテルへはマッターホルンに向かって、5分も歩かずに着いた。
チェックインして部屋にザックを置くと、食事までまだ時間があるので外へ出て近くにある教会まで散策した。すると何かがチョロチョロ動いているのに気がついた。よく見るとマーモットだった。そのうちこっちを見ながら目の前をよぎって山へ駆けていってしまった。
長袖を着ていても寒くなったのでホテルに戻り、シャワーを浴びて食事を待った。ここのバスはカーテンではなく、ガラスドアが付いた物でこういうのは初めて見た。
8時前から食事が始まった。レストランのピエール君は映画スターみたいな格好いい奴で、日本語の挨拶を得意そうに喋っていた。
レストランの真ん中に巨大なワインが置いてあり、支配人(?)に上手く乗せられ栓を開けられてしまった。聞けば4リットル入っていると言う。いくら人数が多いとは言え、ホントに飲めるの?と思ったが、何のことはない、結局きれいに飲み干し、さらにレギュラーサイズを追加して飲んだ。恐るべし!ジャパニーズ・オジン・オバン軍団。
メインディッシュ(と言っても他には玉子入りスープ、サラダ、デザートだけだが)は魚とエビがご飯の上に乗っかったヘンなやつで、私とカミさんは一口食べてノーサンキュー。まっいいか、その分ビールとワインでお腹いっぱいになったから…。
ホテルはマッターホルンを拝むのには最高のロケーションだ。私たちの部屋からはマッターホルンは見られないが、廊下の窓からは額縁つきのマッターホルンが見られる。
今日はトレッキングの時は良い天気だったが、ツェルマットへ来てから雲が多くなってきたので明日がちょっと心配だ。
明日はゴルナーグラート展望台に行って、モンテローザを(4,634m)間近に見られる。何とか晴れることを祈って心地良いワインの酔いに包まれ眠りについた。
スイスのメニューへ 次の日のページへ
|