2011年2月の山行記です
4、5日前に吉田さんと東村山駅での待ち合わせを決めた。 久しぶりの山歩きなので早めの5時半には目が覚めてしまった。と言っても山へ行くのには特に早いと言う訳ではないけど、今回は歩き出しの時間が遅くて良いので待ち合わせ時間も遅く、もう少し寝てても良いのだった。 東村山駅前で吉田さんを乗せて8時前には所沢インターに向かった。このくらいの時間だと朝が楽だ。 天気は上々、8時15分には関越道に入り一路花園ICへ。 高速道は渋滞もなく順調に走れた。アイサイトの一つの機能、クルーズコントロールの追従機能を初めて試した。 これは走行速度と前車との車間距離(3レベル)を設定できる。前者のスピードが落ちるとこちらも自動的にスピードを落として車間距離を保ってくれる。割り込みがあるとブレーキを掛けて車間を保とうとする。これは結構使える機能だ。
花園ICには30分ほどで着いた。花園ICを出ると、140号線を秩父方面へ向かう。JR八高線と秩父鉄道の上を陸橋で越えてY字を左、秩父方面へ140号線を進む。、少し行くと「皆野寄居有料道路」への分岐があり、標識に従い有料道路へ。山間に入ると靄がかかったような天気になってきた。 有料道路は平日だからか、ガラガラどころか他の車は走ってない。延長6.9Kmのこの道路は国道140号線のバイパスとして作られたらしい。 すべて山の中を走って5分もしないうちに料金所、そして皆野・長瀞ICに着いた。 140号線に出ると長瀞へは荒川に架かる親鼻橋を渡り少し戻る。
駐車料金の500円はおかーさんが駅に払いに行った。 車のバックドアを開けると心配したとおり、メイは車酔いで少し戻していた。一時良くなったのだけど、また最近だいたい酔って戻してしまう。まだまだ車に弱いようだ。 駅と国道の間にあるタクシー会社に聞いたら犬OKだったので登山口のある萬福寺まで乗って行くことにした。でも運転手さん、OKと言ったけど3匹とは思わなかったろうな。 ともかくもこうして3人と3匹はタクシーで登山口まで移動した。
タクシーがだめなら昨年と同じように長瀞から電車で一つ先の野上まで行ってそこから登山口のある萬福寺まで行くつもりだった。ローカル電車も趣があって良いけど、結局こうして約15分の歩きを省エネしたのだった。それにしても寡黙な運転手さんではあった。 タクシーを降りて身支度を整えていよいよ出発。 萬福寺の正門の前を通ると両側にかなり太い梅の木が白い花をつけていた。 その先に昨年寄ってロウバイの話を聞いたクロモジの細工物を売っているお店がある。 ここには←宝登山2:00、野上駅0:15→の案内板と丸太の椅子を置いて、休憩所の札が木にぶら下げてある。
クーがいやに張り切って小走りで行こうとする。「クーちゃん、そんなに最初から飛ばすとバテちゃうよ」と、リードを引き締める。 舗装路は休憩所の10mか20m先でスギ・ヒノキの山道になる。 小川の左岸を少し行くと右へ細い道が分岐する地点に出る。 昨年は真っすぐ行ったのだが、今回は右の道進んでみる。 ちょっと急な登山道を5分ほど登ると尾根に出た。振り返ると割と登った感じである。低いと言ってもまだ足が慣れてない歩き始めの状況ではきつい登りだった。
尾根は冬枯れの木立や丈の低い草木で見晴らしは良い。登山道も落ち葉が足にやさしく歩きやすい。 左側を見ると山に囲まれた中を荒川沿いに民家が建ち並んでいるのが見下ろせる。 北の方向にはずっと先になだらかな尾根を持つの大きな山容の山が横たわっている。帰ってから地図とネットで確認したところどうも「陣見山531m」と言う山らしい。その昔「武田信玄の物見の兵が敵方陣地の児玉雉ヶ岡城を見下ろしたことによる」と出ていた。円良田湖に下ったり、以前登った「鐘撞堂」に縦走できるらしい。ある山行記を見るとシュンランやカタクリを見られるとのこと。機会があったら歩いてみたいものだ。
落ち葉を踏みしめながら先へ進む。10分ぐらいで昨年尾根に出た地点を通過。 登りにかかると後方から話声が聞こえ4、5人のグループがやってきたので道を譲り、先へ行ってもらう。 軽自動車なら通れそうな山道を左に合わせると登山道は山腹を右に回り込んでいく。 やがて天狗山分岐に出る。 昨年は寄らなかったので今回は天狗山(340m)に行ってみることにした。 分岐を左に道をとり、緩やかに登って行く。 再び尾根に出て登山道は右に折れる。しばらく登るとピークに出た。ここには何の標識もない。 ここから道は下っていく。その先にピークが見えたと思ったが、
少し下ったところでさらに下るのを躊躇すると、おかーさんが見てくると先へ行った。 右にカーブするところまで行ったおかーさんが頭上で手をクロスさせた後戻ってきて「なんか先にはなさそう」と報告した。 3人で協議?の結果、手前のピークに戻りここを天狗山として分岐に戻ることにした。地図では御岳山を通って天狗山に至ることになっているのだが・・・ 帰ってから調べると御岳山には神社があるし、明らかに天狗山ではなかった。 ピークから尾根道を下っていると下の宝登山に向かう道から声が聞こえ、ハイカーが通っているのが見えた。
分岐に戻り(結局この寄り道で20分以上費やした)、再び宝登山に向かう。 ここから10分弱で右に鞍部に下り、西側の尾根に向かう。鞍部からは左に宝登山が大きく見渡せる。 鞍部から小さなピークに登る。昨年はおかーさんだけが登り、私とヨーゼフたちは左の巻き道を行ったところだ。 今回は全員で登った。ピークには若い二人の先客が休んでいた。挨拶して私たちは写真を撮っただけで先へ進んだ。 休憩にはこの先に丸太の椅子?が何個かある昨年も休んだ場所が適当だから。 コナラの樹林帯の中をしばらく気持ちよく歩きながら、そろそろ休憩と思ったけど丸太の椅子が見当たらない。 あの丸太はなくなってしまったのかとおかーさんと話ながら歩いていると氷池への分岐にでた。
分岐の手前に岩があったのでそこに腰かけて休憩をとることにした。 氷池は長瀞にある天然氷のかき氷で有名な阿佐美冷蔵が氷を切り出すところだ。因みにお店は上長瀞駅に本店が、宝登山神社参道に支店がある。昨年の夏、我が家も長瀞に来た時、阿佐美冷蔵の天然氷を使ったかき氷を食べた。きめが細かくて柔らかい食感で美味しかった。おかーさん曰く、キーンと来ないね。 10分ほど休んで出発した。 途中、右側が抉られたような地点があった。2本の木が根っこが半分浮いたよう状態になっていた。大雨があったら倒れてしまうようだった。 ここで逆コースの単独行の女性とすれ違った。その先が野上峠だった。 その先すぐに見覚えのある丸太の休憩場所に出た。
完全に私の勘違いだった。丸太の場所は野上峠の先だったのでした。 野上峠から小さな上り下りがあり、7、8分で小鳥峠、10分ほどで林道に出た。 ここで長瀞アルプスは終点。落ち葉をふんわり踏んで気持ちの良い、陽だまりハイキングでした。 林道出会いから宝登山登山口まで約500mの舗装された林道歩きだ。スギは花粉の詰まったつぼみをつけている。 薄暗い林道歩きは気持ちの良いものではない。周りが自然林の未舗装の林道ならまだしも・・・ ゆるかに上る林道歩きを20分ほど耐えると左手に登山口が現れた。 今日いちの登りが待っている。 ここで階段を登りきるために休憩をいれた。ヨーゼフたちはまだまだ余力がある感じだ。 登山口に設置された看板に「毒キノコに注意」の警告が絵入りであった。この辺はキノコがいっぱいあるのかな? 10分弱休んでいよいよ宝登山目指しての階段登りが始まる。 先ずは手始めに登山口から20段ほどの階段。これは掘れた階段を避け横を登る。 ここを登ると道標があり、道は左に直角に曲がる。 左に曲がって20mぐらい行くと、秩父鉄道のコース案内図に200段と記された本番が始まる。 最初はなんとか登るが、段々その段差について行くのがきつくなる。私だけでなくおかーさんや吉田さんもきつそう。結局元気なのはヨーゼフたち。
階段は四ヶ所だったか五ヶ所だったか忘れたけど、まだまだという感じで現れる。 一番長い1か所目の階段で後続のグループに抜かれた。抜き際に「あっ、ちっちゃいワンちゃんたち元気だね」とヨーゼフたちを見て言う。そのグループも私たちを抜いてもかなか離れない。山頂直下まで連なって登って行った。 長~い、辛~い階段をやっとこさ登りきって山頂に到達。 山頂は広くて、ベンチも何ヶ所かに設置されている。もうダメかと思っていたけどちょうど一ヶ所空いていた。早速ザックを置いて座った。でも風の通り道らしく風が強くてちょっと寒い。と思っていたらまたまたタイミング良くちょっと先のやや低くなった場所のベンチが空いたのでそこへ移動した。 朝は食べてこなかったのでもうお腹がペコペコ。コンビニで買ってきたカップラーメンを食べるべくお湯を沸かしにかかった。
お湯が湧く間にロウバイの写真を撮りに行く。 事前に見た長瀞観光協会のHPでは2分から5分咲きとなっていたけど、もっと咲いていると思えるほど見事に咲いている。 おか―さんや吉田さんはロウバイの匂いがしていると言っていたけどにおいに鈍感な私は花びらに鼻を近づけても匂いが感じられない。残念! 山頂にはこのロウバイに引き寄せられた人でいっぱい。いくらかのハイカーもいるけど、ほとんどが普通の観光客が多い。 さて山頂からの眺望だが、今日は気温が上昇したのか空気が霞んでいて西の両神山はうっすらとかろうじて山の形が分かる程度。もっと近い東の武甲山もはっきりとしてない。今日は残念ながら眺望には恵まれなかった。 昼食と休憩を終え、山頂のロウバイを鑑賞したらロープウエイの山頂駅へ向かう。 西ロウバイ園から東蠟梅園、梅百花園とロウバイを見ながら
ロープウエー駅前から下山を始めた。 先ずは「宝登山小動物園」方面へ向かう。幅の広い林道を行く。 宝登山奥宮の下を通る。動物園の手前で右へ大きく曲がる。そのまま林道を進む。所々に林道から外れ山道があるが、イエローテープが渡してあり、進入禁止のようだ。以前、2004年にロープウエー山麓駅から登った時は、最初は林道を歩いたけどすぐに山道に入りその後林道を何度か横切り奥宮の下へ出た記憶がある。斜面には植林された幼木かあり、それを守るためなのか林道歩きが続く。 ロープウエー山麓駅との分岐を左に進み宝登山神社の境内へ入る。
境内を通り過ぎ、表参道の広い道を長瀞駅へ向かった。 久し振りの山歩きは秩父の長瀞アルプスから宝登山へ。 のんびり陽だまりハイキングを楽しみました。 そんなハイキングでも最後まで元気だったのはヨーゼフたちでした。私はちょっぴり疲れました。 でもやっぱり山歩きは楽しい。これから3月に入れば暖かくなるのでまた何処か出掛けたいものです。 吉田さん、ヨーゼフの面倒をみてくれてありがとうございました。また行きましょうね。 |