このところ梅雨とあって山歩きから遠ざかってしまっています。
今月は出足良く山へ出かけました。この調子で2、3回は行きたいものです。
今年は軽いところばかりでしたけど今回はハードに東京都の最高峰「雲取山」に挑戦しました。当初は「七ツ石山」の予定でしたが、どうせならと雲取まで行っちゃいました。 |
雲取山 2,017m、 七ツ石山 1,757m |
2008年07月02日(水) |
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天気:曇り時々晴れ |
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到着時間 |
出発時間 |
区間時間 |
休憩時間 |
総合時間 |
小袖登山口(約750m) |
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6:00 |
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休憩 (岩の休憩ポイント) |
7:22 |
7:32 |
1:22 |
0:10 |
1:22 |
堂所 |
7:48 |
7:48 |
0:16 |
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1:48 |
七ツ石山分岐 |
8:40 |
8:54 |
0:52 |
0:14 |
2:40 |
七ツ石山 |
9:38 |
10:12 |
0:44 |
0:34 |
3:38 |
奥多摩小屋 |
11:00 |
11:10 |
0:48 |
0:10 |
5:00 |
小雲取山 (1,937m) |
11:50 |
12:00 |
0:40 |
0:10 |
5:50 |
避難小屋 |
12:15 |
12:23 |
0:15 |
0:08 |
6:15 |
雲取山 |
12:26 |
13:00 |
0:03 |
0:34 |
6:26 |
奥多摩小屋 |
13:38 |
13:38 |
0:38 |
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7:38 |
ブナ坂分岐 |
14:02 |
14:12 |
0:24 |
0:10 |
8:02 |
七ツ石山分岐 |
14:48 |
14:48 |
0:36 |
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8:48 |
堂所 |
15:24 |
15:24 |
0:36 |
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9:24 |
休憩 (岩の休憩ポイント) |
15:35 |
15:55 |
0:11 |
0:20 |
9:35 |
小袖登山口 |
16:45 |
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0:50 |
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10:45 |
合計時間 |
8時間15分 |
2時間30分 |
10時間45分 |
雲取山には何回か行っているけど、すべて埼玉県の三峰から入山して雲取山荘に一泊している。
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登山口の注意書きをよく読んで |
今日は奥多摩側の鴨沢から林道を小袖に向かって小袖乗越(実際は小袖乗越のちょい先にある登山口)から登るので距離は三峰側からと同じくらいだけど結構標高差がある。小袖乗越から七ツ石山を巻いて約5時間のコースタイムだ。
丹波山村の後山林道を詰めて三条の湯からも一度登ってみたいと思っていたけど、梅雨の雨で林道に落石の心配があるのでやめておいた。熊もいやだし・・・
久し振りに3時起床の4時出発。
天気予報では今日は晴れ。家を出るときにはもう空は明るかった。
近所のコンビニで食料を買って一路奥多摩へ出発。
鴨沢に着いたのは5時半ごろ、トイレを済ませ林道を小袖方面に向かい登山口へ。
登山口には林道脇を車幅分ほど拡幅してあり4台ぐらい縦列駐車できるようになっている。
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フタリシズカ |
鴨沢からは登りで30分ぐらい掛かるので大分助かる。
支度をしていると単独行の登山者が通り掛った。雲取山へ行くと言っていた。
私たちは先ず七ツ石山に登って、そこで時間と体力があれば雲取山を目指すことにした。
6時ちょうどに林道脇の登山道に踏み込む。
すぐに杉の植林帯に入り日の光が遮られる。10分ぐらい行くと落葉樹の自然林になるが、この先何度も杉林が現れる。
単調な道を進んで行くとやがて廃屋?(現在も使っている?)がある。5、6分先にも再び同じような家があった。
どちらもそばの東側が開けた斜面に金網のフェンスで囲った畑らしきものがあった。
小一時間ほど行くと杉林の中にフタリシズカが杉の落ち葉の中に随分咲いていた。
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登山口から1時間強の休憩ポイント |
先ほどからギャーギャーうるさい。左の斜面を見上げるとサルが3匹ぐらい私たちと並行して歩いているのが見えた。こちらが風上なのか、ヨーゼフとクーは気付かず普通に歩いている。
登山口から1時間ちょっと経った頃、地面から登山道右の斜面にパイプが突き出て水が流れていた。ちゃんとコンクリートの小さな流しも付いている。地図にあった七ツ石分岐までの中間よりやや七ツ石寄りの水場だった。
登山道が右にややふくらみ丸太のベンチがあるホンの小さな広場があり、そこに先ほどの登山者が休んでいた。以前、6年前に七ツ石山に一人できた時に私もここで休んだ記憶がある。
でも今日はこの先の大きな岩があるところで休む積りなのでここは通過。
5分ほどでその岩のある場所に到着。ここで一休みした。ここら辺りになるとさすがに杉の植林帯はなくなり、ブナを始めとした自然林になって気持ちいい。
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堂所 (ここで尾根に出ます) |
ヨーゼフとクーに水をあげる。もちろん私たちも水分補給。今日は気温も高そうだ。
10分休憩して出発。
ここまで登山道は凸凹がなく木の根の張り出しもなくてとても歩きやすい。急登もなく緩やかに登っていく。ヨーゼフとクーもまだまだ元気だ。
しばらくすると後からものすごいスピードで一人の男性がやってきた。ナップザック(古~い)みたいな小さなザックで私たちのような登山靴も履いてない。どうも山小屋の人らしい。
道を避けると「ありがとう」と言って通り過ぎてあっという間に姿が見えなくなった。あのスピードなら1時間で七ツ石山に行けちゃいそうだ。
15分ほどで堂所に着いた。小袖乗越から1時間50分ほど掛かっている。
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富士山 (七ツ石分岐付近から) |
以前の記録を見ると堂所には同じく休憩10分とったけど1時間20分で来ている。あの時は3月で5時に出発していたので歩くにはいい気候だったし、単独行ということもあって自然ペースが速くなっていたのだろう。ただこの辺りではまだ夜が明けてなかった筈。暗闇を一人で怖かったことを覚えている。
犬連れとはいえ、あの頃と比べるとやっぱりペースは落ちている。でも「山と高原地図」のコースタイムは1時間45分なのでまぁまぁか・・・
今までずっと小袖川に並行して尾根の東側を歩いてきたが、堂所からはしばらく尾根を歩く。
尾根歩きもさほど続かず先ずは西側、次に90度右に曲がって東側へと尾根を外れる。
再び尾根の西側を歩くようになると七ツ石山の分岐は近い。
南西方向に樹間から白い雲の上に頭を出した富士山が見える。
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ミツバツツジ |
ほどなく七ツ石の分岐に着いた。
真っ直ぐ行けば七ツ石山を巻いてブナ坂へ、私たちは右に七ツ石小屋を経て七ツ石山へ向かう。
でもその前にちよっと休憩を入れる。
全員水分の補給を行った。今日はちょっと暑いので水の消費が多い。最近は以前に比べあまり水を飲まないのでそんなに持って来てない。これで足りるかな~?
さぁ出発と思ってザックを背負っていたらクーがリードを引き摺りながら先に進み始めた。
今日のコースは道がいいのでクーでもジャンプするようなところがなかった。久し振りの山歩きでもあり、随分張り切っている。こっちはそろそろバテてきたのに・・・
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石尾根従走路に出ました。 |
マテッと声を掛け、リードを掴んでから再出発した。
15分ほどで七ツ石小屋へ。
小屋は締め切っていて誰もいなそう。前ここを通り掛った時は食事時で小屋の中から賑やかな話し声が聞こえてきてて、一人の私は何となく寂しい思いで通過したのを想いだす。
「富士山の見える山小屋」と書いてあったのでおかーさんが小屋の入り口(南側)に行っている。私はヨーゼフ、クーと登山道でブラブラしていた。
小屋からちょっと進むと前に七ツ石山の山頂が見えた。
2、3分でブナ坂方面の分岐があり、水場がある。地図には小屋のところにも水場の記号があったけど先にあると思っていたので気づかなかった。
私は山肌から出ているパイプの水を、ヨーゼフとクーは下で流れている水を飲んだ。こんな標高(約1,600m)だけど意外と美味しかった。
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七ツ石山 |
ブナ坂への道を左に分け右へ進む。
遅咲きのツツジが何本か咲いていた。写真を撮っている間におかーさんとヨーゼフ、クーは先に行ってしまった。
のんびり行くと千本ツツジ・鷹ノ巣方面の分岐がある。これを左に行くと石尾根の縦走路に突き当たった。
縦走路の道標のところにおかーさんが腰を下ろして何やら傍らに置いたザックの中をゴソゴソしている。聞いたら山頂と間違ったみたい。何で?
ここから縦走路を西に向かう。
右手の神社を過ぎると山頂が見えてきた。
時間は掛かったけど「七ツ山」に到着。
山頂にはだ~れもいなかった。今日も(最近多い)我が家の貸切です。
西側が開け雲取山や飛龍山(大洞山)が見渡せる。雲取の避難小屋の赤い屋根もかすかに識別できる。
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雲取山を望む |
ブナ坂を登山道が伸びている。東側は鬱蒼とした森林だが西側は木が刈られている。
ここまでで私は少々(大分)バテ気味だけど、おかーさんとヨーゼフ、クーはまだ余裕。
とりあえず朝食を食べながら相談ということにしてザックからパンを出す。ヨーゼフとクーも今まで水だけだったのでジャーキーをあげて皆で朝食タイム。
パンを食べながら割と広い山頂で2人と2匹でのんびりしていると、私は「もうこれで下山してもいいかな~」という気になってきた。
でもここまで来たら雲取山まで行ってみたい気もする。ここまで来たらと言ってもまだ2時間ぐらい掛かるだろう。それに下山の時間も計算しないと。ただあとは稜線歩きで、しかもきつい登り下りはない。どうしょうか?
おかーさんはまだまだ余裕あるし、ヨーゼフとクーも元気いっぱい、あとは私の気持ち次第。
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ブナ坂十字路 |
「まだ時間も早いし、じゃっ行こう」と前進が決定した。
そうと決まればブナ坂分岐へジグザグに100mの下降開始。
10分ほどでブナ坂の分岐へ。ここで七ツ石山の巻き道を合わせて石尾根従走路を雲取山へ向かう。
この尾根歩きは何度かやっている。でも今までは全部雲取発で、一度は奥多摩駅まで完歩したこともある。今回は雲取行きなので初めてだ。
分岐から右側森林、左はフキがいっぱい自生?(管理している?)している登山道を緩やかに登って行くと、向こうから若い女性2人連れがやって来た。
近づくと先頭の女性は可愛い感じの女性で後の女性は普通?の女性。
その先頭の女性が挨拶のあと「ここは国立公園だと思いますけど、ワンちゃんは連れてこない方がよろしいと思います」と親切にも私たちに忠告してくれた。最後には「熊を見ましたよ」とも。
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奥多摩小屋とトトロ |
確かにここは「秩父多摩甲斐国立公園」内ではある。だが国立公園に犬を連れてきてはいけない決まり(法律)はない。それに登山口の注意書きを読んだけどそんなことは記していなかった。第一国立公園内(南アルプス)で犬を飼っていた小屋もあったよ。
もしかしたら彼女はマナーの面から言ったのかもしれない。しかしそれもヨーゼフとクーが他の登山者に不快感を与える行動をしていた訳でもない。ただ飼い主とおとなしく登山道を歩いていただけである。マナーの悪い登山者のように登山道を外れたりはしない。
犬嫌い、動物嫌いといってもいいが、そういう人は見ただけで不快感を感じるかもしれないが、それは単に好き嫌いの問題であり、嫌いなものは排除するのはファシズムに繫がりかねなく、とても危険な思想だと言わざるを得ない。
あるいは、犬は自然環境を破壊するからとの崇高な観点からだろうか?いや、それも俄かには頷けない。
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小雲取の登り |
ヨーゼフとクーは貴重な花も摘まない、登山靴で踏み潰さない。貴重な虫や鳥や小動物も食べたりしない。
親切な彼女に理由を聞こうかと思ったけどやめておいた。言い方も居丈高ではなく丁寧な言葉遣いだったから。それに可愛い女性だったし。 ←これは関係ないか。第一山に来て議論しても始まらない。楽しい(時に苦しいが)山歩きが台無しになっしまうから・・・。でもおじさんが偉そうに言ってきたらどうだったかな~。
そうは言ってもちょっと不愉快な思いはした。どこかの山岳会とか自然保護団体に入っていて、いつも指導者から言われてんだろうなと、あとでおかーさんと話した。
些細なハプニングはあったもののその後は何事もなく、尾根道は気持ちよく途中3ヶ所あった巻道も使わずに、まじめに緩やかな登り下りの尾根を歩くこと小一時間、ヘリポートを過ぎると奥多摩小屋に着いた。
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雲取避難小屋 |
奥多摩小屋のちょっと先で石の上に腰かけてちょっと休憩。
奥多摩小屋には薪が積み上げてあり、そのそばに丸太で作ったトトロがあった。
奥多摩小屋からはすぐに急登があったけどここにはちゃんと巻き道があり素直にそれに従って右の巻き道を行く。
200m先(道標に書いてあった)で尾根道と合流して再び尾根を歩く。
ここからさらに200mぐらい行くと、右に富田新道の道を分けるといよいよ小雲取山への約100mの急登が始まった。
最初はカラ松の樹林帯を行くがやがてザレ道をジグザグに登って行く。おかーさんとヨーゼフはペースを落とさず着実に登って行く。私は休み々々登って行く。後れを取ったクーが早く行こうと私を急かせる。あと10mほどのところで持っていたリードを離してやるとクーは走っては止まり、止まっては振り返る。まるで「おとーさん早くおいでよ」といっているようだ。結局クーはおかーさんたちの側まで行ったものの少し戻って私を待っていてくれた。
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小雲取山と薄く七ツ石山が(避難小屋から) |
小雲取山の山頂は右から富田新道を合わせた峠みたいな感じだ。山頂を示すものもない。でも地図ではここが山頂になっている。
七ツ石山からは小雲取山は雲取山と重なって判別できなかったけど、ここからはブナ坂から七ツ石山への急斜面が見える。
小雲取山から平坦な良く整備された遊歩道のような道を行く。前方に赤い屋根の雲取山避難小屋、その直ぐ上の雲取山頂を見ながら。
やや下った先に最後の登りが。
小雲取のザレ道と同様のジグザグ道を登って行く。12時には間に合わなかったけど何とか避難小屋到着。
小屋のベンチに座って一休み。ザックをデポして行こうかと思ったけど、陽気が良く風もないので山頂でお昼にすることにした。
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雲取山山頂で |
避難小屋の裏からはほんのひと歩きで山頂到着。
山頂からは遠くの景色は雲に隠れていたけど、ここまで歩いてきた石尾根が七ツ石まで見渡せる。
あぁ、あそこを歩いてきたんだ。七ツ石山にはあの尾根を登ってきたんだ。
山梨側を見ると飛龍山に続く尾根が続いている。
三条ダルミがどこかは分からないけど、いずれにしろ最後はかなり急登だ。いつか三条の湯から登ってみたいけど来られるかな~。
山頂には標識がいっぱいある。埼玉の標柱には三峰10.7Kとあった。
時間がないのであんまりのんびりはしていられない。
早速おにぎりとインスタントトン汁で昼食。もちろんヨーゼフとクーもジャーキーのお昼をあげる。
山頂には私たちの前には一人しかいなかったけど、休んでいる間に単独行が2人と2人連れが1組上がってきた。
日が長くなったとはいえ、遅くても5時には下山したいので1時に出発した。
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下山は抱っこで(マウスで拡大) |
ザレ道を下るので、奥多摩小屋辺りまではヨーゼフとクーをカンガルー袋とスリングに入れていくことにした。袋に入れて写真を撮っているとヨーゼフの袋から顔を出した格好を見て他の登山者が笑っていた。
避難小屋からジグザグに小石に足を取られないよう慎重に下り、小雲取へ緩やかに登り返す。
この道は登山道を一部小石で縁取りしてあったり、松と岩を配した庭園遊歩道の趣がある。
ヨーゼフはもう歩きたくておかーさんのカンガルー袋から出してもらう。でもクーはおとなしく私のスリングに納まっている。
小雲取からの下りをクリアして1,813mのピークを巻いて奥多摩小屋に出れば、あとは歩きやすい道の尾根歩きだ。クーもスリングから出て自分で歩く。
クーをスリングに入れてると最初はいいけど段々首筋が凝ってくる。何しろ5キロ以上もあるので。
ヘリポートを過ぎてからは3ヶ所ある巻道は有効に使ってブナ坂の分岐へ
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気持ちいい尾根道 |
ここで丸太に座って休憩していると、鴨沢からの巻道から大学生らしき3人グループがやって来た。
犬好きらしく私たちのところへ来ると、ヨーゼフとクーに手を差し出してくる。雲取に行ってきたと言うと「凄い!」と感心していた。
別れ際におかーさんが「いってらっしゃいをしなさい」と言うと、タイミングよくヨーゼフが彼らを見たので「オッ、うれしい、これで元気が出た」と言ってヨーゼフを撫ぜて出発して行った。
ここからは石尾根と別れ七ツ石山西側を巻いて鴨沢方面へ。
この巻道は結構距離がある。途中橋や沢の水が登山道に落ちてくる小さな滝まであった。
2ヶ所ある七ツ石の分岐を過ぎどんどん下る。
先ほどからちょっとおかしかった私の膝が段々苦痛を訴え始めてきた。ちょっとの段差もきつくなってきた。
堂所を過ぎ往きに休んだ岩のところで休憩。
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避難小屋~小雲取山の尾根道 |
ここまで来ればあと1時間ぐらいで登山口に戻れる。おかーさんに15分休もうと言う。
休んでいると私よりやや年配の単独の登山者がやって来て隣の岩に腰掛た。
東村山に隣接した東大和市の人で、とにかく話し好きだった。
話を終えるタイミングがつかめず、予定をオーバーして結局20分も休憩。
最後の休憩を終えて登山口へ向かったが、私の膝は20分の休憩でも回復せず痛みは強まるばかり。
途中からおかーさんとヨーゼフには先に行ってもらって帰り支度(ヨーゼフたちの足を洗ったり)を頼んだ。
クーもさすがに疲れたのか時々止まるようになった。途中でクーを抱き、拾った太目の枝を杖にして時々立ち止まりながらも何とか林道が見えるところまで来たときはホッとしたものだった。
おかーさんは大分先に行っていた先ほどの登山者を抜いて車に着くと、ヨーゼフの足を洗ってから(いつも洗面器と足洗い用の水を積んでいる)私とクーを迎えに来てくれた。
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尾根道から七ツ石山を |
こうして10時間を超える「日帰り雲取山行」は、疲労はそれ程感じなかったものの私の膝痛というお土産をもらって終わりました。
今回の山行はそもそもが富士山へ行こう(犬連れなので当然、山小屋泊はなし)というお誘いを受けての訓練と、最近はたまに短時間ハイキング程度しかしていなかった脚力・体力がどの程度歩けるかのテスト山行でした。
結果、私の膝は長時間の歩きには耐えられないという現状を認識させられたものでした。
これは元々登りは弱いものの、下りは人が変わったように岩場でも快調に飛ばしていた私にはちょっとショック!でした。そのツケが今きたのかも・・・
残念ながらこの状態では、富士登山は辞退せざるを得ませんでした。
ヨーゼフとクーはとても頑張りました。
今までも5、6時間は大丈夫でしたが、こんなに歩くとは・・・。少なくとも下りはスリングに入れてくる覚悟をしていたのですが、下りもほとんど歩き通しました。これは岩場がなく、登山道が段差の少ない歩き易い道だったこともありますが、彼らの体力がヒトより優れている証でしょう。
おかーさんのペースが衰えない脚力もまた素晴らしいものでした。これも女性の逞しさの証だと思います。
弱きもの それは オ・ト・コ でした。 違うか、それは私だけか・・・
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