2008年05月の山行記です
昨年は9月に大ダワから登っているので今回は奥多摩周遊道路の月夜見駐車場から登る。 このルートはカタクリが一番多く、2000年に初めて登ったルートでもある。 奥多摩周遊道路は夜間通行禁止、この時期は8時までは都民の森の先には行かれない。 従って最近我が家の定番となった遅発ちとなる。 6時半過ぎに家を出発。近所のコンビニを出たのはもう7時近かった。
ここでトイレを済ませ(月夜見第2駐車場にも簡易トイレがあるけどここの方が断然きれい)登山口の月夜見第2駐車場に着いたのはもう9時近かった。 それでもこのカタクリの季節に広い駐車場にはまだ10台しかなかった。 9時ちょうどに駐車場をスタート。 先ずは駐車場から下って行く。小河内峠までは幾つかの小さなピークがあるけど全体的には下りだ。当然帰りは登りになるのでこれがこのルートのちょっと辛いところ。
いくつかの小さなピーク(確か4つ)は10分間隔ぐらいである。そのすべてに巻き道がある。 今までは巻き道ばかり通っていたので今日は全部登って行くことにした。 長い登りではないけれどこれが結構きつく感じた。2番目のピークは下りがかなり急勾配で木に摑まったりしながら下りた。 登山道の周りはナラやクヌギの雑木で新緑がきれいだ。所々にミツバツツジが咲いている。 結局登り下りで時間が掛かり、巻き道通しなら30分ぐらいだけど50分ほど掛かって小河内峠に着いた。
ベンチに座って一休み。一本のサクラが満開だった。 正面には鷹巣山が三角の頭を見せている。眼下には木の間から奥多摩湖の青緑の水面が見える。 ヨーゼフとクーに水をあげたけどまだ飲まなかった。 10分ほど休んで出発した。 ここからはいよいよ登りだ。 右側がヒノキの植林帯、左側が自然林の尾根を細かくジグザグに登って行く。 15分ぐらい登るとやや平坦になる。落葉の中にエイザンスミレが見られる。 登山道脇には「カタクリの花を優しく見守って下さい」、
登山道脇は落葉がぎっしり敷き詰められている。 そろそろカタクリが出てきてもいいのだがと思っていると、ヒトリシズカが体を寄せ合って咲いている側に待望のカタクリが一輪咲いているのを見つけた。 この一輪を皮切りにここから先、御前山までカタクリは其処彼処に見られた。 この先で危険箇所があるので新道を通って下さいとの案内板があり登山道は右に巻いて行く。
記憶ではそんな危険な場所があったとは思えないが、ここは指示に従い新道を行く。
行く手に木々の間に御前山を見ながら7、8分でピークを回り込み通行禁止の道と出会う。 ここからはヤセ尾根を行くのでカタクリとは暫しのお別れ。 惣岳山の手前のピークに向かいサクラやツツジが見られるヤセ尾根を10分ほど行くと、ピークへの登りが待っている。巻き道もあるけどここは直進してピーク越えを行く。 写真を撮りながら登って行くとやがて、岩混じりのジグザグ道になる。 ヨーゼフは余裕で登って行くけど、クーにはちょっときつくなってきた。でも懸命にジャンプしながらおかーさんと一緒に登ってくる。
15分ぐらいでピークに着くと、そこには岩の間にリンドウが二輪薄紫の花を咲かせていた。 振り返ると通ってきた尾根がずっと見渡せる。その先には三頭山が横たわっている。 ここから一旦下ると惣岳山への最後の登りになる。 斜面をジグザグに登って行くと、カタクリの他にもニリンソウや名の知らない筒型の花(帰宅して調べたら、ヤマエンゴサクらしい)が咲いている。 写真を撮りながらのんびり登ったせいもあるけど思いの外時間が掛かり、1時間ぐらいの予定が1時間半近く掛かってやっと惣岳山に到着した。 惣岳山は小河内ダムからサス沢山を経由した登山道が合わさる。以前登ったけど、この尾根道はかなりきつい。 10分ほど休憩して御前山へ向かった。 ここからは一度鞍部に下り、栃寄からの道を合わせジグザグに山頂に向かって登る。 山頂近くまで登ると北側にちょっと突き出て、石尾根を見渡す展望ポイントがある。ベンチも二つあり休憩に良いところだ。展望は山頂でも同じだし人もいるだろうから昼食はここですることにして先へ進む。
山頂には何とか12時前に着けた。 思ったほど登山者はいなくて3組ぐらいのグループが休んでいた。 かなり前、その時は4月中旬に来たときは山頂は登山者でいっぱい、臨時に簡易トイレも設置してあったほどなのに・・・ 山頂では写真を撮っただけですぐに下山した。 先ほどの休憩ポイントまで戻って昼食にした。 ヨーゼフとクーにもお昼をあげ30分ちょっと休んで下山開始した。
帰りの惣岳山には10人以上の登山者が休んでいた。 小河内峠までは下りばかり、ここで一休みして今度は駐車場まで登り。
帰りは全部巻き道を通った。駐車場への最後の登りは私たちはバテバテだったけど、ヨーゼフとクーは元気に歩き通した。 今回は思ったより時間が掛かりました。 因みに、4年前クーが奥多摩三山制覇した04年の同ルートでのタイムと比べると、登りは2時間に対して今回は2時間50分。トータルで歩行時間は3時間に対して4時間30分、休憩を含むと4時間30分に対して5時間30分と圧倒的に04年の方が速かった。 う~ん、やはり体力の衰えが目立つな~。特に毎日が日曜日になったこの1年・・・ 御前山は期待に違わずカタクリをはじめ色々な花を見せてくれました。三毳山のカタクリほどではないけれど、なんか御前山のカタクリの方が自然でいいな~。 新緑も黄緑色の若葉が目に優しい光をくれました。 ヨーゼフとクーは私たちより断然元気で歩き通しました。ヨーゼフはもう6歳になりましたがまだまだ元気です。
前日天気予報を見ると晴れマークだったので山に行くことになった。 今年まだ三頭山に行ってないことに気がつき行き先は三頭山に決定した。 早く行っても8時前には都民の森駐車場には入れないので朝はゆっくりでOK。 6時半前に家を出発。青梅、五日市と通いなれた道を一路桧原村都民の森へ進む。 8時半には駐車場へ着いた。100台駐車できる広い駐車場にはまだ7、8台ぐらいしかいなかった。 いつも停める我が家の定位置に車を置いて支度をする。
今日のコースもいつもの通り、鞘口峠から登ってムシカリ峠から沢沿いに三頭大滝へ下る、ブナの路の周回コース。 先ずは舗装路を木材工芸センターへ向かう。 森林館下のトンネルを抜けて行く。いつものことだけどこの舗装路の登りがツライ。 工芸センターの横を通過して石橋を渡る。 この橋は下が金属のスノコ状になっていてクーは渡れない。いつもは端のコンクリートの所を渡らせるのだけど、いつ付けたのか欄干が付いていた。結局クーは抱いて渡った。 橋を渡った所で道は左右に分かれる。
スポー歩道入り口にはテラスが設置されている。 ここでブナの路に合流する。 ここから鞘口峠まではひと登りだ。昨年8月にきた時はレンゲショウマが咲いていたところだ。 ここまでいつもより時間が掛かっている。ヨーゼフとクー、それにおかーさんは元気なので原因は私、おとーさんでした。工芸センターまでの舗装路でもう足が重いと言いながら歩いている。今日は前回の御前山で相当時間が掛かったのでどの位ひ弱になってるか確認に来たのだ。
鞘口峠からがホントの登りで、コースで一番キツイ尾根の急登を行かなければならない。先が思いやられる。
今まで出ていたお日様が隠れて曇空になってきた。重たい足を引きずって尾根をジグザグに登り始める。 おかーさんが後からガンバレと励ましてくれるけど重たい足はゆっくりしか進まない。 時間をかけて登っているので全然息は乱れない。体力はあるけど脚力が・・・ クーのリードを持っていると疲れるので外す。後を見るとおかーさんは写真を撮りながら登ってくる。 10分ほど急登を喘ぎながら登るとベンチのある平坦なところに出る。
再び登りになりさらに10分ほど行くと右に登山道が分かれる。初めて来たときはこの登山道を通った。木の根が張り出した段差のある道だったことを覚えている。ここは直進してブナの路を進む。 新緑が清々しくて気持ち良い。でも足は相変わらず重い。 ゆっくりゆっくり登って行くと15分ぐらいでベンチがある。ここで右から先ほどの登山道をあわせる。 このベンチを過ぎると見晴らし小屋は近い。再び右に登山道が分かれる。 7、8分で右に見晴し小屋に着いた。昨年8月にはこのベランダで、ヨーゼフの100回登山記念に焼肉パーティー?をした。
いつも我が家の三頭山は大体休憩なしなので今日も休憩なし。ここも横目で見ながら先へ進む。 ヨーゼフとクーはまだまだこの程度では何の問題もない。先へ行こうと催促するほどだ。 見晴らし小屋から下ったところで右に登山道を合わせる。 ここまで都民の森にある色々な名前のついたコースが分岐していたけど、これから先はもう三頭山へのブナの路だけになる。 ここから再び尾根道を登って行く。 そのうち一旦尾根を外れまた尾根に戻る。この登りは以前は木の根が張り出していて段差もありクーちゃんを抱き上げるところもあった。今は丸太で整備されてクーもお腹を汚さないで登って行けるようになっている。
やがて巻き道との分岐があり、右に木段を登ると東峰のテラスに出る。 山頂標識はこの先10mほどところにある。 山頂で写真を撮って三頭山に向かう。 テーブルとベンチのある広場の手前を左に下って行くとすぐ鞍部に出る。 90段の木段を登り切ると山頂だ。 山頂には2人のハイカーが休んでいた。 私たちもベンチにザックを置き大休止だ。 山頂からは南に富士山、北には雲取山と眺めが良いのだけど今日は曇っているので眺望悪し。
今までは真ん中に南を向いて東京都の標識(大分痛んでいたので山名を書いた板を標柱に重ねてあった)だけだったけど、今回行ったらその対面に真新しい「山梨百名山」の標柱が北向き立っていた。 ここは確か東京都なんだけどな~。でも県境ではあるけども。・・・ 一人のハイカーが私たちに話しかけてきた。その人もシーズーを飼っているそうで、しばらく話が弾んだ。 1時間近く休んで下山開始。 下山は南へ槇寄山・西原峠から笹尾根への道を進む。
何組かとすれ違う。その度にヨーゼフとクーを待たせるのでちょっと時間が掛かる。我が家は登り下りに関わらず人とすれ違うときは必ず待つことにしている。皆さん大体良い子だねと言ってくれる。 新緑の中を下り切ったところがムシカリ峠。 ここで縦走路から別れ左に三頭大滝への道に進む。この道もブナの路だ。 涸れ沢を渡り、山腹を東に向かって行く。 やがて沢沿いに進むようになり何度も沢を渡り返す。 段々沢の水も増えてくる。石を渡るのだけどクーちゃんには飛び越えられないところもある。 4回ぐらい渡り返すと左岸にテラスがある。ここまで来ると大滝は近い。 ここからも沢を渡り返す。 最初の沢を渡るところでヨーゼフとクーが水を飲みに沢へ降りた。 並んで水を飲んだ後、クーが流れの中に入っていった。まだクーが立っていられる浅さなので危険はない。クーは上に向かって流れて来る水を眺めている。 再度沢の右岸に渡ると大滝の手前に掛かる橋が見えてくる。 この辺りに来ると万が一ヨーゼフやクーが沢に落ちると危険なのでリードをつける。
橋を渡ると左側に大きな休憩小屋がある。この先につり橋の滝見橋がある。
そばのベンチで休憩した。 このころ空は晴れ渡ってきた。光を浴びた新緑が輝いている。 10分ほど休んでチップを敷きつめた遊歩道を駐車場へ戻った。何度歩いてもこの遊歩道は足に優しく気持ち良い。 途中森林館そばには八重桜やヒカゲツツジが咲いていた。駐車場そばにも見事な八重桜があり、年配のカメラマンがでっかいレンズを付けたカメラを構えていた。 朝と違い駐車場には車がいっぱいだった。 今回、体力と脚力のテストだったけど、案の定タイム的にも以前の1時間半以内に比べて大幅に掛かっている。これは登りだけでなく下りの時間も増えている。 この傾向はこの1年、特に今年に入ってから顕著だ。 でも見晴し小屋辺りからはそれまでよりも少し足の重さが取れてきたけど・・・ クーちゃんと同じように先ずはダイエット。そして身体を動かさないとダメですね~。 それはそれとして、三頭山は奥多摩には珍しくブナやナラの多い山で気持ちよく山歩きができます。特にこの新緑の季節は尚更です。 三頭山はもう何度も来ているけど、これからも度々訪れるであろう山です。 三頭大滝はこちらです。 |