今回は昨年11月、「三頭山」以来の奥多摩です。
もう花粉の季節になり、杉の真っ只中に行くのはちょっと勇気?が要りますが、しばらく奥多摩の山にはご無沙汰だったので出掛けちゃいました。
「大岳山」は奥多摩三山のひとつ、肩からちょこんと尖った山頂の特徴ある山で、空気の澄んだ日には我が家の近くからも見える山でもあります。 |
大岳山 1,266m |
2008年03月08日(土) |
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天気:晴れ |
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到着時間 |
出発時間 |
区間時間 |
休憩時間 |
総合時間 |
御岳山駅(ケーブルカー) 830m |
7:36 |
7:53 |
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長尾平 |
8:23 |
8:23 |
0:30 |
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0:30 |
奥の院分岐 |
8:29 |
8:29 |
0:06 |
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0:36 |
芥場峠 |
9:16 |
9:16 |
0:47 |
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1:23 |
鍋割山分岐 |
9:22 |
9:32 |
0:06 |
0:10 |
1:29 |
大岳山荘 |
10:20 |
10:30 |
0:48 |
0:10 |
2:27 |
大岳山 |
10:50 |
11:53 |
0:20 |
1:03 |
2:57 |
大岳山荘 |
12:16 |
12:16 |
0:23 |
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4:23 |
鍋割山分岐 |
12:43 |
12:47 |
0:27 |
0:04 |
4:50 |
芥場峠 |
12:50 |
12:50 |
0:03 |
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4:57 |
岩石園分岐(東屋) |
13:00 |
13:53 |
0:10 |
0:13 |
5:07 |
長尾平 |
13:37 |
13:53 |
0:24 |
0:16 |
5:44 |
御岳山駅 |
14:18 |
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0:25 |
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6:25 |
合計時間 |
4時間29分 |
1時間56分 |
6時間25分 |
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さぁ出発! |
6時15分ごろに我が家を出発。
天気予報どおり、前日夜の雨もあがり良く晴れた気持ちの良い朝だ。
新青梅街道は思った以上に車が出ていたが、さすがに渋滞もなく順調に進んだ。
この車の中には渓流釣りへ向かう人もいるのだろう。奥多摩川の解禁は3月2日、私は北陸旅行に出掛けたので残念ながら今年は解禁日に行けなかった。
御岳登山鉄道の滝本駅には家から1時間半も掛からず7時20分ごろには着いた。
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ここから雪が(マウスで朝のみやげ物屋) |
ケーブルカーの始発は8時頃だったよねと、駐車場でのんびり支度をしていると、駅のアナウンスが「7時30分発、まもなく発車しま~す」と聞こえてくる。しかも「あと1分で発車で~す。次の発車は7時55分で~す」どうも改札から私たちを見て言ってくれているようだ。←改札の前に駐車場がある。
靴の紐は結ばず、とりあえずザックを持ってヨーゼフとクーを連れて(引っ張って?)駆け出す。おかーさんはヨーゼフのリードが外れてるのも気付かずに出札へ・・・。私は寄り道しているヨーゼフを拾って改札へ。
5、6人しか乗っていない車内に飛び込み、座席に座って、あ~忙しかった! 何とか間に合ってめでたく始発電車に乗ることができた。ホッ!
ケーブルカーは標高差約420mを6分で運んでくれる。
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長尾平 |
因みに御岳と御嶽の使い分けは? 山は御岳山、ケーブルカーは御岳登山鉄道。JR青梅線の駅は御嶽駅、神社は武蔵御嶽神社です。
御岳山駅でちゃんと支度して、予定より早く8時前にいよいよ大岳山へ出発。
先ずは朱塗りの鳥居を潜って御嶽神社の向かって参道を進む。
ビジターセンターを過ぎるとやがて坂はきつくなる。右手に神代ケヤキを見て坂を登りきると両側にみやげ物屋が並んでいる。まだ一軒も開いていない。ここを抜けると鳥居と山門がある。
山門を潜り石段を上ると、神社へのさらに長い石段と左に長尾平への分岐になる。
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陽だまりハイク |
いつもは神社に参拝してから行くのだけど、初詣にも来ているし今日は省エネで左の長尾平への道へ。
途端に両脇に薄く残雪があり、真ん中の歩くところも凍っている箇所がある。正月に来たときはこの辺に霜柱(氷花)があったのだけど今日は全然なかった。
緩やかな下り坂を5分も行かずに長尾平の入り口に着く。
長尾平からさらに下って行くと5、6分で天狗の腰掛のある奥の院への分岐に着く。
ここも奥の院へのコースはパスして芥場峠への道を選択。
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雪道を行く(スクロールします) |
以前同じ時期に来て、雪解けと霜柱が融けてグチャグチャの日当たりの良い道と、日陰で雪と凍った道とが交互に出てきてアイゼンをその度に着けたり外したりした思い出がある。今回はクーちゃんもいるのでそれは避けたい。などと胸の中で言い訳をして迷うことなく決定。
やがて鬱蒼とした杉林を抜け、雪も完全に消えた奥の院から鍋割山へ続く尾根の南斜面を、お日様にあたりながら平坦な道を行く。
ヨーゼフとクーのリードを外して、しばらくは春の陽だまりハイキングを楽しむ。クーは先頭を行く私の側をついて来るけど、ヨーゼフは相変わらず寄り道が多い。
そのうち段々雪道になってきて、20分ほど行くと再び樹林帯に入り、前方に東屋が見えてきた。
東屋からは左の沢の右岸沿いに岩石園(何ヶ所か滝がある)への道がある。ここから先はもう雪道になった。
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ここからアイゼン |
東屋の先で木橋を渡り右岸を進む。
少し先で道は左へ鋭角に曲がり緩やかに登って行く。
150mほどで道は右へ90度曲がり、今度は奥の院~鍋割山の尾根とは谷を挟んだ高岩山側の北斜面を登って行く。先ほどまでより傾斜はややきつくなるがそれでもまだ緩やかだ。
右側は谷になっているので安全のためヨーゼフとクーにリードをつける。ヨーゼフもクーも良く覗き込むので踏み外したら大変!
登山道の真ん中は雪というより圧雪されていて凍っているので山側の雪のところが歩きやすい。
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アイゼンの2足歩行と素足の四輪駆動 |
やがて芥場峠へ着いたが日陰なので日当たりの良い鍋割山から下りてくる分岐点まで行くことにした。
10分足らずで鍋割山分岐へ着いた。
ここで休憩。日当たりが良くポカポカして気持ちが良い。ヨーゼフとクーも暖かいので気持ち良さそう。
10分ほど休んで出発。
ここから一旦やや下る。道が凍っているのでなるべく端の雪のあるところを選んで歩く。
ここまで他の登山者は見かけていない。下り終えて登りに掛かるころ、後ろから一人の登山者がやって来た。
グングン下ってきたかと思うと2度滑って危うく転びそうになった。でも何とかこらえて転倒を免れた。素晴らしいバランスだ。若いっていいな~、私も数年前?まではバランス感覚が良かったけど最近はダメだな。
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山頂で(マウスを置くと) |
ブルーシートで囲った作業小屋?(我が家ではこの地点をブルーシートと呼んでいる)を過ぎると傾斜がきつくなり、岩も出てくる。登山道は凍ってアイゼンなしでは犬連れでは尚のこときつい。
ちょっと前からおかーさんが「アイゼン着けよう」と言っていたけど「まだいいよ」と言っていた私も、この登りはさすがに必要性を感じ装着することにした。
久し振りなので斜面でつけるのにちょっと手間取ってしまった。でもおかーさんはつけるの速かったな~。
アイゼンをつけて足元がしっかりすると凍った登山道をガシッガシッと再び登り始めた。
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山頂から |
うん、なかなか調子良いぞ!ヨーゼフとクーは四輪駆動なので強い。
しか~し、少し先に行って登山道が右にカーブすると、あれっ、雪がない!今度はここでつけたばかりのアイゼンを外した。
しばらく雪なし道をを進む。そのうち鎖や鉄階段を昇ったり下りたりする。あとからきた単独行がアイゼンつけたままガシャガシャと階段を昇り降りしていた。
この岩場を過ぎるともうすぐ大岳山荘だ。と思っているうち左前方に大岳山荘の新築部分が見えてきた。そういえば前来たとき工事していたことを思い出す。それにしてもちょっとモダンなレンガ色の建物だ。
大岳山荘には11時前に到着。ここはトイレもあるので一休み。
展望台へ行こうと思ったら、板を横に渡して進入禁止になっていた。残念!
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コガラが(マウスで拡大) |
ここでも10分休んで山頂を目指す。ここからは20分ぐらいで着くはずだ。
社に頭を下げてから進み始めると先行者が滑ってかなり歩きにくそうにしている。
またアイゼンの出番となった。今度はさっきつけているのですんなり装着完了。
山頂やや手前にちょっとした岩場がありここをクリアしたところで下山者と会った。聞いたらこの先はアイゼンなしで行けると教えてくれた。ここでまたアイゼンを外す。
ここまで来れば山頂は目と鼻の先、雪も少なく5分足らずですんなり山頂へ到着した。
山頂は雪はまったくなく完全に乾いていた。
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ま~だ (マウスでいただきま~す) |
3、4人の登山者が休んでいた。
南側が開けていて、左から大山、蛭ヶ岳~檜洞丸、その右に富士山と三ツ峠山。近くには三頭山と御前山。
今日は天気が良いので富士山がきれいだ。でも丹沢方面、特に大山は気温が高いのか霞んでしまっている。
ヨーゼフとクーにお昼を用意してあげる。私たちはインスタントのトン汁とおこげスープにお湯を入れる。
今日は鳥がいないなと思っているとそのうち小鳥のさえずりが聞こえてきた。
ここは冬には小鳥が登山者に餌をねだりに来るのだ。今回大岳山に来たのも小鳥と会いたかったからだ。
用意してきたひまわりの種を手のひらに乗せて差し出しているとやがてシジュウカラがやって来て掌に止まりひまわりの種を咥えて飛び去って行く。
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山頂直下 |
いつもはおかーさんがやる(と言っても3、4回ぐらいだけど)ので今回は私がやってみた。
頭の黒いコガラもやって来てひまわりの種を持って行く。交替しておかーさんも掌を差し出す。
増えてきた登山者がこれを見てみんな驚いている。私たちだって初めて他の登山者がやっているのを見て驚いたものだ。それ以来ここに来るときはパンか小鳥の餌を持って来るようになった。
結局1時間ほど休憩して下山することにした。余ったひまわりの種は山頂標識の上に置いて。
歩き始めてすぐクーがストライキ。ヨーゼフとおかーさんは先に行く。それでもクーは歩かないので仕方ないので抱いて下山開始。おかーさんとヨーゼフに追いつくと、クーが抱かれているのを見てヨーゼフがおかーさんに抱っこを要求。ヨーゼフは首尾よくおかーさん抱かれた。
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慎重に |
下りは怖いので岩場の手前でアイゼンをつけて岩の横の雪のあるところを慎重に下る。登って来たグループが犬を抱いた私たちに「オッ犬だ」と言ってから「メチャ凍っているから気をつけて」と声を掛けて行く。
アイゼンの威力で滑る道もスイスイ下って行く。がっ、大岳山荘までは登りより時間が掛かってしまった。この時間でもまだまだ登ってくる人たちがいる。
大岳山荘からアイゼンを外そうと思っていたけど、まだ急なところがあるのでそのまま下った。
雪のないところはなるべく石のないところ進む。「ブルーシート」を左に見て鍋割山分岐へ登り返す。
このころからヨーゼフとクーもまた自分で歩き出した。
鍋割山分岐で一休み。おかーさんに「鍋割山~奥の院を通って行く?」と聞くと即「行かない」と返事が返った。
それじゃとすぐに出発。雪のない分岐点から樹林帯に入ると再び雪道。ここを抜けて芥場峠へ出て来た斜面をトラバース気味に雪道を下る。
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御岳山駅近くの蝋梅 |
橋を渡って2、3分で岩石園への分岐にある東屋に到着。
ここでアイゼンはお役ゴメン。
陽だまりハイキングコース?を通って30分足らずで長尾平へ。
まだ時間が早いのでここでまたまた休憩。今日の下りは良く休む・・・
あとは御嶽神社の鳥居から土産物屋の間を抜ける。「休んでいらっしゃ~い」と声が掛かるけど舗装路を淡々と下る。
ケーブル駅近くで参道脇に下界ではもう終わっている蝋梅がちよっと咲いていた。
ケーブルの御岳山駅に着くとちょうど発車間際だった。朝と同じ・・・
すぐに飛び乗ったら座席はいっぱいで今度は座れなかった。
滝本駅には2時27分に着いた。
駐車場でヨーゼフとクーの服を着替えさせる。ヨーゼフは足だけだったどクーちゃんはお腹まで真っ黒だった。 帰りの車中ではヨーゼフとクーはいつも通り静かにしていた。時々ヨーゼフが前の席に来ようとしたけど断った。
帰宅後いつものようにヨーゼフとクーは私に丁寧にシャンプーされたことは言うまでもありません。
今日はポカポカと天気も良く、富士山もきれいに見え、何より小鳥たちと会えた楽しい山歩きでした。
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