2005年10月の山行記録です

 今月はまだ山に行っていない。そろそろ出掛けたくなってきたので、おかーさんと何処に行こうかなんてこの4、5日話していた。
 いろいろ候補に上げて、秋も本番にになってきたので折角だから紅葉のきれいなところにしよう。そこで、今見頃のところを調べると、本白根が良さそうなので行こうかという事になった。

本白根山   2,071m 2005年10月15日
天気:曇り
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 白根レストハウス駐車場 11:08
 逢ノ峰 11:23 11:30 0:15 0:07 0:15
 イモリ池 11:42 11:55 0:12 0:13 0:34
 本白根山展望所 12:38 13:10 0:43 0:32 1:30
 鏡池 13:32 13:32 0:22 2:24
 白根火山ロープウエー山頂駅 14:14 14:14 0:42 3:06
 イモリ池 14:18 14:18 0:04 3:10
 駐車場 14:36 0:18 3:28
 合計時間 2時間36分 0時間52分 3時間28分
さぁ、出発!

会社帰りにちょっと友達にお付き合いして帰宅すると、おかーさんが「明日どうする」と言うので、「天気は期待できないけど行ってみるか」と、早速宿探しを始めた。
 下調べはしておいたので、北軽井沢のペンション「チョコラ」に電話した。幸い空いていて運良くで予約できた。
 そうと決まれば早く寝なきゃ…。

当日、5時に起床。ザックに用具を詰め込み、ヨーゼフとクーの荷物も車に積み込む。ヨーゼフとクーは私たちがザックを用意すると置いていかれちゃ大変と纏わりついて離れない。自分達も行かれると分かると今度は早く行こうとまた大騒ぎ。

 予定より30分遅れの6時30分に我家を出発した。

所沢インターから関越道に入ると、車は結構出ていたがわりとスムーズに流れていた。が天気は悪く、行く手の空は黒い雲が覆っている。そのうち雨も降り始めてきた。
 駒寄PAで休憩し渋川・伊香保ICで関越を出た。
 ここから一路草津に向けてひた走る。途中、中之条を過ぎた辺りで物産展の広い駐車場でヨーゼフとクーの為に2度目の休憩をとる。霧雨だがまだ降っている。

逢ノ峰から弓池を


 国道145線から長野原の先で292号線へ。草津手前で道の駅で3回目の休憩をとり、草津からはどんどん高度を上げ、白根を目指す。白根ロープウエーの駅を過ぎると九十九折の道になる。雨だけでなく霧も出てきて芳しくない。

 とりあえず登り口の駐車場まで行ってみよう、駄目だったら明日登ればいいやと、駐車場へ。

駐車場からは右に草木のない草津白根が、左には本白根へ続く山が。
 駐車場はこの天気でも観光客大勢いて、草津白根へ人の列ができていた。なかにはザックを背負った登山者もチラホラ見られる。

 車を駐車場の隅の方停め、外に出るとやはり結構寒い。私はTシャツ一枚だったので長袖を重ね着する。
 雨はほぼ止んでいたが、まだ霧雨がちょっと残っている。おかーさんと「どうしようか?」と相談。
 でっ、おかーさんの「行こう!」の一言で決定。

から釜

おかーさんはカッパの上下を、私は上だけ着る。もちろんヨーゼフとクーにもカッパを着せて、いざ出発となった。
 私の足元は先日購入したばかりのローカットのトレッキングシューズだ。さて歩き心地はどうかな?

道路を横断すると舗装路と「逢の峰」への登り道とがある。
 私たちは「逢の峰」への道を行く。

 木段を登って行くのだが、土が抉れていて段差も大きいのでヨーゼフは軽く跳べるのだが、クーちゃんには越えられないところもある。途中からは抱いて登っていく。

 振り返って下を見ると「弓池」が、眼を上げると駐車場の向こうに『草津白根』が。「湯釜」を見に行く観光客の列が山腹に連なっている。

このころにはもう雨は完全に上がり、カッパを着ていると汗をかいてきた。おかーさんは寒がりなので平気みたいだ。
 途中で追いついた親子連れのまだ小さい子に「偉いね、頑張って!」と声を掛け先へ行く。
 

(上)浅間山、(下)日光白根と男体山

15分ほどで「逢の峰」に。東屋があり、7,8人のグループが休んでいた。
 私たちもザックを置き、私は合羽を脱ぐが、おかーさんは着たまま。

 東屋からちょっと戻る感じで左に回り込むとリフトの降り場に出た。2、3人の人が休んでいる。


 リフト降り場を左に見て過ぎると下に小さな池と左の方にはロープウエー山頂駅の建物がある。舗装路が横に走っていて、その先にリフトが真直ぐ上っている。その右側に登山道が見える。「ああ、あの道を行くんだな」と草つきの急斜面を下りて行く。

転ばないように慎重に下り舗装路に出る。ここに週回路の案内板がある。
 周りを見るとナナカマドを始め赤や黄に染まった木々がきれいだ。

スキー場の下部に付けられた道を行く。ここで水を忘れたことに気がついた。お茶や午後ティーは持ってきていたのだが、水がなければ上でカップトン汁を食べられない。やさしいおかーさんがロープウエーの駅に行って買ってくると言うのでお言葉に甘えヨーゼフたちとしばらくここで遊んでいた。

 10分ほどでおかーさんが戻ってきたので再び出発。

道はスキー場から林間に入っていく。すると雨が降り出してきた。少し歩いて様子を見たが、止みそうにない。

鏡池

 結局またカッパを着る羽目になってしまった。

少し歩くと道は木道になった。雨が降っているけどヨーゼフとクーは元気に歩いている。クーは合羽を着ているのでちょっと歩き難そうだったが、それでも木道なのでチョコチョコ歩いている。

 登りは長くなくやがて道は平坦になって来た。木道も終わり左側が開けてきた。
 
 そのうち眼の前がパッと開け、砂礫の斜面が広がっている。この頃には嫌な雨も止んでくれた。
 ポッカリ開いた大きな釜。から釜と呼ばれているところだ。釜の向こうには岩が屹立している。

黄葉

釜に沿って反時計回りに道が続いている。砂礫の斜面には今はもう枯れた?コマクサがそこここにある。8月に来たら見事なものだろう。

 一度下り登り返すと丁度半周した辺りで分岐点に出た。真直ぐ行くと「万座方面」、左に行くと「展望所」と書いてある。
 私たちはここを左に道をとり「展望所」に向った。
 
 後で分かったのだが、この選択が間違いだった。万座方面に向うなだらかな登山道に最高地点があったのだ。そのそばに山頂があるのだが、立ち入り禁止になっていて山頂には行かれない。

 木段を5分ほど上るとピークに出た。ここだけ岩がゴロゴロしている。碑があるのだがブルーシートを被せてあった。
 周りを遮るものがなく360度の眺望だ。白い噴煙を上げる浅間山や遠く男体山、日光白根山など、眼下には草津の町が望めた。

「チョコラ」の前から四阿山

お湯を沸かしカップのトン汁とけんちん汁を飲む。ヨーゼフとクーにはジャーキーを。その後草津の町を写真に撮ろうとしたらガスが出てきて見えなくなってしまった。残念!

 30分ほど休んで下山することにした。 下山コースは鏡池回りにした。

 来た時と反対側の空釜の淵を行く。直ぐに樹林帯に入ると道は下りになる。時々水溜りがあり、ヨーゼフとクーを抱いて渡る。

 やがて右手の木の間越しに池が見えてきた。樹林が切れたところに案内板が立っている。池には右に伸びた道を下って行くことになる。私たちは登山道から眺めるだけにして先へ向った。

 あとはひたすら樹林帯を下る。そのうち山腹を回るように平坦な道になる。
 右にロープウエーが見えてくる。梯子の掛かった涸れ沢を渡ると右側が大きく開け、きれいに色づいた紅葉(ほとんどが黄葉だが)が眼に飛び込んできた。本当にきれいだ。一番の目的が果たせて満足感が湧き上がる。しばらくおかーさんと二人で見入っていた。ヨーゼフとクーたちも?

白糸の滝

ロープウエー山頂駅の横を通り、イモリ池へ戻った。ここからは出発地点の白根レストハウスとロープウエー駅間を結ぶシャトルバスの走る舗装路を通って、弓池畔を巡りレストハウス駐車場へ戻った。

 うっかり最高地点には行かれなかったけど、景色も良かったし来て良かった。今度はコマクサの季節にまた来るよと言って白根山をあとにして今日の宿、北軽井沢のペンション「チョコラ」に向った。

 「チョコラ」では私たちの他に3組が泊まっていて、夕食の後はワンたちの交友会が開かれた。ヨーゼフはいつも通り他のわんちゃんたちと遊びたがっていた。クーは吠えもせずおとなしくしてくれてた。
 翌日は道路沿いの農園で野菜をたっぷり買って、白糸の滝を見物して帰宅した。




 今日は、前から楽しみにしていた中野君家族との旅行だ。何処にしようかいろいろ考えた結果、どうせなら山に登ろうということで、桜をおぶっても行けるところ「入笠山」に決定。
入笠山   1,955m 2005年10月22日
天気:曇り
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 ゴンドラ山頂駅 10:48
 ゴンドラ山頂駅 11:12 11:12 0:24 0:24
 湿原入口 11:17 11:17 0:05 0:29
 山彦荘 11:24 11:24 0:07 0:36
 マナスル山荘 11:36 11:36 0:12 0:48
 入笠山 11:58 12:40 0:22 0:42 1:10
 マナスル山荘 12:54 12:54 0:14 2:06
 山彦荘 13:10 13:10 0:16 2:22
 ゴンドラ山頂駅 13:26 0:16 2:38
 合計時間 1時間56分 0時間42分 2時間38分
林道脇の黄葉

金曜日の夕方、二家族の荷物とヨーゼフとクーの荷物でトランクを満タンにしたレガシィで先ずは八王子駅へ。ここで中野君を乗せて中央高速へ。途中、双葉サービスエリアで夕食をとり、諏訪南インターチェンジで高速を降り、一路原村のペンション「Jay」へ向った。ところがナビでは「Jay」が検索できず、近くの施設「八ヶ岳自然文化園」を目的地にして行った。
 9時ごろ「八ヶ岳自然文化園」には着いたものの、辺りは真っ暗で何にも見えない。狭い道をバックしたり15分ぐらいウロウロした挙句やっとペンションに到着できた。
 
 ゴールデンレトリバーのJayくんに出迎えられ多荷物を部屋へ運び込んだ。
 私たちの部屋は隣り合わせで、コネクティングルームになっている。お互い行き来できるので、早速桜はトコトコあっちへ行ったりこっちに来たりしている。ヨーゼフとクーもチョロチョロ桜のあとについて行ったり来たりしている。
ハクサンフウロが咲いていた

 今夜の泊り客は私たちだけ。早速お風呂に入り、あとは下の談話ルームでオーナー夫妻とビールを飲みながら歓談した。

 明けて翌日、6時前に起床。隣の部屋はまだまだ夢の中のようだ。
 心配した天気も雨も降らず何とかもっている。おかーさんとヨーゼフとクーを散歩につれて出た。
 ペンション村を抜けて別荘地を歩く。まだ紅葉には早かったが、自然の中の散歩は気持ちが良い。ヨーゼフとクーも気持ち良さそうに歩いていた。

 8時に朝食をとって登山口のスキー場、富士見パノラマリゾートへ向かった。途中のコンビニで前回で味をしめたカップのトン汁やおやつを買って行った。
入笠湿原で


 スキー場の駐車場に着くと、マウンテンバイクを楽しむ人たちでいっぱいだった。
 8人乗りのゴンドラに乗り込み、窓から眺めるとバイクが山肌に付けられた細いコースを飛ばしてくる。ジャンプスポットもあり、見ていて飽きない。

 そうこうするうちにゴンドラは山頂駅に。

 靴の紐をしっかり締め、さぁ出発。
 駅舎を出て樹林帯に入る。熊笹の生茂った道を10分ほど進むと林道に出た。向かい側に樹林帯に分け入る道があったが、道標には何も書いてない。
 それではと、だらだらのぼりの続く林道を進んだ。そのうち建物が見えてきた。
桜、ヨーゼフにおやつ

 あれっ? なんか見たような建物だと思っていたら、ロープウエーの山頂駅だった。何のことはない、一周してしまったのだ。みんなで大笑いでした。

 林道を戻ると鉄塔ところで左に「すずらん群生地」と案内板があったが、これはやり過ごし先程の林道に出た地点に着いた。こっち側からは道標に左「入笠湿原」とちゃんと書いてあった。

 道標に従って再び樹林帯に入っていく。すぐに前方が開け、木道が設置された湿原に出た。湿原は草紅葉できれいだった。

 湿原を渡ってまた林道に出る。ここには「山彦荘」という山荘が一軒ある。
山頂で

 林道には大きな地図の描かれた案内板があった。林道を10mほど行くと、左に「三頭山」同様の木のチップを敷き詰めた道が林の中に続いている。

 足に気持ちの良いこの道を進んで行くと再び林道と合流、その先に「マナスル山荘がある。
 ここで「一休みする?」と聞くと「休まないで行く」と言うので先へ進んだ。

 今までは登り下りがほとんどなかったが、ここからは山頂に向ってずっと登りだ。5、6分行くと分岐点になった。左の道は「岩場迂回コース」と書いてある。私たちは近道だろうと岩場のある道の方を選んで進んだ。
 一ヶ所飾りのように鎖があったが、使う必要もなく、そのあとも手を使う場所はなかった。
 登りはそれほど長くなく、しばらく歩くと山頂に到達した。
山腹の黄葉


 山頂は大勢の登山者で賑わっていた。
 風が出てきたので、やや下の岩の陰に場所をとって早速お湯を沸かした。コンビニで買ってきたカップ豚汁にお湯を注ぎ体を温めた。もちろんヨーゼフとクーにも桜がジャーキーのおやつをあげた。

 そのうち桜の機嫌が悪くなって来た。寒くなってきたのかも知れない(下山時に分かったのだが、眠くなったからだった)。それではと記念写真を撮って下山することにした。

 下山は迂回コースにしようと思っていたが、結局登ってきた岩場コースを下りた。
Jayの前で

 マナスル山荘まで15分足らずで下りて来た。

 マナスル山荘からは最初林道を歩いたが、やっぱり樹林帯の木のチップを敷いた道の方が気持ち良いので途中から樹林帯の道にした。

 入笠湿原からは行きとは変えてすずらん群生地の斜面を登った。

 ゴンドラ山頂駅には1時30分ごろ戻った。

 Jayへの帰路、富士見高原にある漫画家の折原みとさんが開いている、ワンコOKのレストラン「八ヶ岳わんこ物語」でパスタの昼食をとった。因みに杏子はケーキセットを食べていた。
草原を疾走するヨーゼフとクー


 翌日は快晴、「八ヶ岳自然文化園」に行き残念ながら主峰「赤岳」は「阿弥陀岳」に隠れて見えなかったものの、「硫黄岳」から「編笠山」まで南八ヶ岳を眼の前に仰ぎ、めったに見られない景色を堪能した。

 今回は桜をハイキングに連れて行った。これを機に桜が山を気に入ってくれて、いつか一緒に歩いて自然を楽しみたいものだ。


   




 久し振りに東雲ハイキングクラブの山行に参加しました。
 天気が心配でしたが、時々お日さまが顔を出してくれて、楽しい山行になりました。

日ノ出山   902m 2005年10月29日
天気:曇り
到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 滝本登山口 8:44
 馬頭観世音 9:15 9:15 0:31 0:31
 クロモ上見晴台 9:40 9:40 0:25 0:56
 日ノ出山 9:51 12:16 0:11 2:25 1:07
 馬頭観世音 12:45 12:45 0:29 4:01
 登山口 13:05 0:20 4:21
 合計時間 1時間56分 2時間25分 4時間21分

 今日は東雲ハイキングクラブの10月例会で奥多摩の『日ノ出山』に行った。
馬頭観世音

 と言っても皆さんは御岳〜日ノ出山〜つるつる温泉のコースだけど、私たちはヨーゼフとクーを連れて行くので、つるつる温泉側の滝本からの往復コースにした。日ノ出山には何回か行っているが、御岳から吉野梅郷へのコースだったので、今回のコースは初めてだ。

 前日までの天気予報はあまり芳しくなかった。雨だったらヨーゼフとクーはお留守番で我慢してもらおうと思っていたが、朝起きてみると幸いな事に曇ってはいるものの雨は降っていなかった。

 クラブの皆さんは奥多摩1号で9時に御嶽駅に着き、そこからバスとケーブルカーなので山頂には10時過ぎると思い、10時に山頂に着くように予定を立てた。
大岳山


 例のごとく、朝ザックを出しているとヨーゼフとクーは自分達も連れて行ってもらえると、入れ込んでいる。
 家を7時過ぎに出発。今日は今月来たばかりのジムニーで行くので、これも楽しみだ。

 青梅から秋川街道を五日市に向かい、つるつる温泉入口の案内板を右に曲がり、平井川に沿って曲がりくねった道を行く。
 やがて道はYの字に分岐、右へ行くとつるつる温泉、ここを左に滝本川に沿って進む。道は狭いけど舗装路なので走りやすい。
 そのうち林道はゲートで一般車は通行止めとなる。車を道端の狭いスペースに停めて支度をする。こういうとき軽は便利だ。
山頂で


 雨が降りそうなので、ヨーゼフとクーにはカッパを着せた。ゲートの先の日ノ出山登山道に入る。登り始めて直ぐに小さな社があった。ここから九十九折の急登だ。木の根が出てるところもあるが、それほどの段差ではないのでクーも元気に歩いて行く。

 薄暗い樹林帯を10分ほど歩いて行くと、一旦右側が開けるがまた直ぐに檜の樹林帯になる。

 30分歩いたろうか、登山道の右側に大きな岩の間に馬頭観世音のホントに小さな祠があった。
 大きな岩は「顎掛岩」の説明板があり、「日本武尊が蝦夷征伐の帰りにこの岩に顎を掛け、関東平野を見渡したと伝えられている」と書かれていた。ここから関東平野が見渡せたのかなー?
御岳山


 たまにクーが立ち止まるが、少し待ってやるとまた歩き出すのでさらに先へ進む。
 やがて先程の行き止まりの林道から登ってくる(日ノ出町の資料によると新道)道を合わせると、右にクロモ岩の表示がある。ここを左に進むとやがて尾根に出る。南側が開け「クロモ上見晴台」に出た。

 山頂に行けばもっと見晴らしが良いので、一休みしないで山頂を目指した。左側が開けて『大岳山』を見ながら進む。  左前方には木の間に「東雲山荘」の赤い屋根が見える。『大岳山』を写真にとって山頂への階段を登る。ヨーゼフとおかーさんには先に行ってもらい、私はクーちゃんとゆっくり行く。そのうち石の階段になり、クーには段差があるので抱いて登った。
雲取山


 石段を登りつめると山頂だ、予定の10時前に到達できた。山頂広場には先行者は一人しかいなかった。いつも人で賑わっているのに今日は貸切状態だ。

 風が出てきたのでちょっと寒さを感じる。東屋に荷物を置き、360度の展望をゆっくり味わった。    
 先行者も下山して誰もいなくなっのでヨーゼフとクーのリードを外して遊ばせてあげた。

 そのうちチラホラと何組かのグループが登ってきた。でも10時半を過ぎても東雲の皆さんは登ってこない。おかしいなと思って何組目かのグループの人に聞くと、電車が事故で遅れているそうだ。皆さんが乗ってくる「奥多摩1号」は運休になったそうだ。その人たちも途中から普通電車に乗り換えて来たそうだ。道理でなかなか来ない訳だ。

 それじゃ先に食事しておこうと、用意をする。
ヨーゼフとクー

 結局皆さんは私たちが着いてから1時間半ぐらいした頃、傘を持った祖父江さんを先頭に17名が到着した。

 早速用意して置いたおかーさん手作りの「けんちん汁」を温めた。
 あまりにも大勢だったのでみんなに行き渡るか心配だったが、量はちょっと少なくなってしまったけど何とかみんなに賞味してもらえた。評判も良かったので、持ってきて良かった。
 吉田さんもお稲荷さんやチーズケーキなど美味しいものをいっぱいを持ってきていて、私たちもご馳走になった。そのほか澤の井やワインなどちょっとした宴会状態だった。私は山では呑まないのだが、同期の田中君が今月定年なので、今日は日本酒、ワインと少しずつ頂きました。

 2時間半近い大々休止して下山となった。

 クーは下り始めの階段は抱いて下りたのだが、そのあとも歩きたくなさそうだったので、カッパを脱がしたらグングン歩き出した。どうもカッパが嫌だったらしい。それで登りのときも時々止まっていたのだろう。
アケボノソウ


 危険なところがないので、途中からヨーゼフとクーをノーリードにしてあげた。二人とも先を急ぐので、私より先に行かせないよう気を使った。

 登山口の滝本に着くと、皆さんには悪いけど、私たちは車で一足お先に「つるつる温泉」へ。ヨーゼフとクーには車で待っていてもらい、温泉に浸かり大広間で軽い反省会をしてから帰宅した。もちろん運転はアルコールは飲めないおかーさんがしました。

 天気も時々晴れ間をみせてくれ、久し振りのグループ山行は楽しかった。
 ヨーゼフとクーも元気に歩きました。

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