2005年7月の山行記録です
山名:北八ヶ岳 2,481m |
2005年7月16〜17日 |
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天気:曇り |
1日目(16日) |
到着時間 |
出発時間 |
区間時間 |
休憩時間 |
総合時間 |
ロープウエー山頂駅 |
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10:18 |
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北横岳ヒュッテ |
11:02 |
11:12 |
0:44 |
0:10 |
0:44 |
北横岳南峰 |
11:25 |
11:29 |
0:13 |
0:04 |
1:07 |
北横岳 |
11:33 |
12:14 |
0:04 |
0:41 |
1:15 |
亀甲池 |
13:26 |
13:38 |
1:12 |
0:12 |
3:08 |
双子池・雌池 |
14:13 |
14:23 |
0:35 |
0:10 |
3:35 |
双子池ヒュッテ |
14:30 |
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0:07 |
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4:12 |
合計時間 |
2時間55分 |
1時間17分 |
4時間12分 |
2日目(17日) |
到着時間 |
出発時間 |
区間時間 |
休憩時間 |
総合時間 |
ヒュッテ |
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6:25 |
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雨池・ロープウエー入口方面分岐 |
6:33 |
6:33 |
0:08 |
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0:08 |
雨池分岐(戻った時間) |
8:20 |
8:22 |
1:47 |
0:02 |
1:55 |
ロープウエー分岐 |
9:12 |
9:20 |
0:50 |
0:08 |
2:47 |
雨池 |
9:27 |
9:50 |
0:07 |
0:23 |
3:02 |
麦草ヒュッテ |
11:01 |
11:45 |
1:11 |
0:44 |
4:36 |
白駒池 |
12:15 |
12:15 |
0:30 |
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5:50 |
高見石 |
12:51 |
13:27 |
0:36 |
0:36 |
6:26 |
渋の湯 |
14:48 |
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1:21 |
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8:23 |
合計時間 |
6時間30分 |
1時間53分 |
8時間23分 |
2日間の合計時間 |
9時間25分 |
3時間10分 |
12時間35分 |
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白とピンクのシャクナゲ |
久し振りの山中1泊で、『北八ヶ岳』へ行った。メンバーはお馴染み東雲ハイキングクラブの皆さんだ。
「ボクたちもー」と纏わりつく、ヨーゼフとクーをなんとか宥めすかして6時20分に家を出た。
「スーパーあずさ1号」は立川駅には停まらないので、八王子駅まで行った。
八王子に着くと、もう加藤さんたちは来ていた。ほどなく「スーパーあずさ」がホームに到着。早速みんなで乗り込み、新宿から乗車の本隊と合流した。今日も二ケタの参加者があり、総勢13名となった。
車内で簡単な朝食をとった後、うつらうつらしているうちに電車は、1時間半ほどで茅野駅に着いた。
駅前に出ると、梅雨明け前の空は曇っているものの何とか持ちそうだ。
タクシー3台に分乗して一路ピラタスロープウエー乗り場に向った。
ロープウエーは100人乗りで、2,237mの山頂駅まで約470mの標高差をたった7分で運んでくれる。山麓駅から歩けば1時間半は掛かるだろう。私たち熟年夫婦にとって、体力と時間の両面で大変助かる。
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ゴゼンタチバナとコケモモ |
でも単純に有り難がっているだけで良いのかな? ピラタスロープウエーのホームページには、八ヶ岳は国立公園に指定され、しかも山頂の「坪庭」周辺は「第一種特別保護地域」に指定されている為、「ペットは乗車できません」と記されている。この場合、ペットとは犬を想定しているのだろう。私たちは普段、出来る限りヨーゼフやクーと一緒に山歩きを楽しんでいる。ので複雑な気持ちだ。
2,000mを超す高山に簡単に、しかも大量に人を運ぶ道具を作っておいて、「自然保護のためペット連れはいけない」と言うのは何か矛盾していると思うのは私だけだろうか? 本当に自然保護を言うならば、大量運搬道具を作らないか、20分間隔(混雑時は10分間隔)の頻度ではなく、60分間隔にするなりして、総量規制をするべきだろう。犬を排除しても解決策にはならないだろう。
犬は飼い主が管理すれば花を折ったりしない。でも人は花を折ったり、ゴミを捨てたりする人がいる。現に坪庭にもゴミが捨ててあった。
ロープウエーからは、晴れていれば南八ヶ岳、南アルプス・中央アルプス・北アルプスまでもが眺望出来るそうだ。今日は曇りなので残念だ。でも北八ヶ岳特有の縞枯れは見られた。下には尾根伝いに登山道も覗いている。
山頂駅に着くと、トイレに行って身支度を整え、坪庭の入口で記念写真を撮った後、いよいよ横岳に向けて出発だ。辺りはガスっていて幻想的だが、眺望が効かないのでちょっとガッカリ。
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イワカガミとマツの花? |
整備された遊歩道を快調に歩く。周りは大きな溶岩石がゴロゴロしている。ハイマツや岩の間にはシャクナゲがシロやピンクの花を咲かせている。自然の作った芸術を観賞しながら10分ほど歩いたろうか、分岐点に着き左北横岳とある。ここで坪庭とお別れだ。
シャクナゲの咲く登山道を一旦下る。沢に掛かる小橋を渡ると、登りが始まる。樹林帯を汗をかきながら登っていく。時々右手に開けたところもあったが、相変わらず眺望は良くない。
40分ほどで尾根道に出た。右に行くと三ツ岳・雨池峠を経て縞枯山方面、ここを左に進むとあっけなく「北横岳ヒュッテ」に着いた。
ヒュッテ前で小休止。ヒュッテの売店でゴゼンタチバナをあしらった可愛いバッヂを記念に購入。
ひと時休んだ後、山頂を目指して最後の急登に掛かる。再び樹林帯をみんな元気に登っていく。この辺からゴゼンタチバナが目につくようになる。この先シャクナゲとゴゼンタチバナはずっと一緒で、よくお目にかかった。
ヒュッテから15分足らずで小広い山頂へ到達。しかしここは南峰で、7,8m高い北峰へ即向った。
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エビの尻尾 |
途中、強風で枝が見事に東南東方向に向いている「エビの尻尾」を写真に収めているうちに山頂に着いた。
昨年、病に倒れ、楽しみにしていたスイス遠征に行くことなく、闘病の甲斐なく亡くなられた小山。生前、最後に登った山がここ北横岳だった。
北海道や東北を始め、一緒に山に行ったころが想い出される。亡き山の仲間に合掌。
風が出てきたので樹林帯にちょっと入り、登山道の脇で昼食休憩をとった。
休憩後は今夜の宿泊地双子池へ向う。
山頂には登ってきた他に2本の登山道がある。どちらも双子池へ出られるが、右(北東)へ行けば「大岳」を経て双子池へ。
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神秘的な亀甲池 |
私たちは左の道を行き、亀甲池を通っていく。
急斜面をどんどん下って行く。道は次第に深い樹林帯に入っていく。周りは苔むしている。倒木に苔がびっしり貼り付いている。道も岩や木の根が滑りやすく、慎重に歩を進める。中にはスローモーションのように尻餅をつく人も若干名いたようだ。
見事な苔や何箇所かで咲いていたイワカガミにホッとしたり、悪戦苦闘しながらも1時間を超えてウンザリたし頃、突然前方が開け池が出現。やっと「亀甲池」に到着した。
ひっそりした山中に水をたたえる神秘的な池。それまでの鬱蒼とした樹林帯から抜け出て、心が洗われるようだ。暫しボーっとする。良かったなーこの池は。
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アヤメとハクサンフウロ |
ひとつの池に出たということは、また山を越さなければ次の池には行けない。覚悟して再び樹林帯をのぼっていく。
思ったほどに登りはきつくはなかったが、尾根を乗り越え下って行くと亀甲池より大分大きな池、双子池の雌池に出た。
ちょっとたたずんだ後、池畔沿いに半周ほど回り込むと雄池と雌池の間にある「双子池ヒュッテ」に着いた。
ヒュッテ前には3,4人の先客がいた。私たちグループは、一人大枚500円のオプションで、1階の大部屋ではなく2階の個室を4室に分散宿泊となった。
居場所が決まれば、あとはお決まりのミーティングの始まりだ。ビール、ワイン、焼酎に梅酒と飲みものには事欠かない。
ヒュッテ前のベンチに座り、眼の前の雄池を見ながら話に花を咲かす。池畔にはホンモノの花、アヤメやハクサンフウロが咲いている。
夕飯までのひと時(いやっ、三とき?ぐらいか)を、楽しく過ごした。写真を撮ろうとしてバックして「草つき斜面滑落事件」もあったが・・・
6時からの夕食は、山菜の天婦羅とトン汁。みんな美味しいと言っていたが、私は例のごとく御飯が食べられずトン汁のみだった。ただし、トン汁を2杯頂いたが・・・
【2日目】
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双子池 |
明けて、2日目(17日)、私は前日夕食後即寝だっので、4時過ぎには目が覚めてしまった。腹減ったなー。天気は昨日より良さそうだ。
5時に「ごはんですよー」の声が小屋に響き渡り、早起きでスタンバイしていた私たちは、早速食堂に行く。
いっぱい食べるぞーっと意気込んでいったものの、昨日の分は取り戻せず、茶碗一杯にとどまる。でも味噌汁はちゃんとおかわり、2杯頂きました。
6時半におじさんに挨拶してヒュッテを元気(この先のハプニングも知らず)に出発。
ヒュッテ裏の車も入れる林道からの取り付き道路を進むと、すぐに林道に出た。
左に行くと大河原峠へ出る。私たちは右に曲がり、先ずは「雨池」に向う。
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エニシダと何?(下) |
今日は双子池〜雨池〜麦草峠〜白駒池〜高見石〜渋の湯。登り下りはあるもののそんなにキツイ登りはないとのことだ。
林道を右に進むとすぐに左に大きくカーブしている。真っ直ぐにもやや細いが道がり、雨池・ロープウエー入口とかいてあるがちょっと先に鎖で進入禁止になっている。ここでちゃんと確認しなかったのがやや多すぎるウォーミングアップになってしまった。。
林道の道なりに左へ行き、快調に下って行った。途中太いホースで水を引いた場所では冷たい水に触れたりして、橋を渡り広い林道を更に下って行った。
ヒュッテから45分ぐらい経ったころ、リーダーがおかしいと気づいた。地図を出して確認する。ナント私たちは八千穂村へ繋がる林道を歩いていたのだ。
地図では尾根を越える道はない。結局戻るしかなかった。快調に下った林道を黙々と登り返す。途中、橋のところに古い道標があり、沢沿いに尾根を越せる古い登山道があるようだったので、リーダーが様子を見に行った、この間私たちは休憩させてもらった。
橋の袂で待っていると10分程で戻ってきた。行かれないことはなさそうだが藪こぎになるので、このまま林道を戻ることにした。
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浅間山(上)と荒船山 |
分岐点には8時20分。2時間弱回り道をしてしまったが、いいウォーミングアップになったと、みんなまだまだ元気だった。
これを教訓に特に個人山行の時は確認をきちんとするようにしよう。
再出発は、車一台が通れるほどの岩でゴツゴツした林道を進んだ。次第に左が開けた高台を行くようになる。右の山側には落石防止のフェンスが張ってあるが、大きな岩がそれを突き破って道路上に落ちている。上を見ると大雨や地震があれば直ぐにでも落ちてきそうな危ない岩が重なっている。
左にはずっと先、雲の上に霞の中に「浅間山」が、左前方には「荒船山」が望めた。
道には馬糞のようなものが、土には爪の跡のような筋が・・・ 熊じゃないの? なるべく賑やかに歩くようにする。
そのうち林道は細くなり林間に入っていくが、昨日のコースのように鬱蒼という感じではなくまだ明るい。
途中、ロープウエー乗り場方面への分岐を過ぎ、50分ほどで右に道が大きく右に曲がり、左に細い登山道を雨池に下る分岐点に着いた。道なりに行けば雨池と麦草峠の中間辺りにに出られる。
ここで長ーく伸びた隊列を整える。
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雨池と木道 |
相変わらず滑りやすい樹林帯の道をそれでも順調に下ると大きな雨池に出た。ここで大休止をとった。みんな大きい石に座り、思い思いに行動食をとった。
雨池を右回りに半周して「八柱山」への登山道を左に分けるあたりから樹林帯に入る。ここからは木道になっていて歩きやすかった。
坂を上りきった所で先程の林道に出た。ここを左に少し行くと、右に麦草峠への登山道があった。
再び山の中に入ったが、またまた鬱蒼とした苔むした道なので慎重に歩いた。しばらく登るとやや下り、そこからまた登りになった。登り切ると一旦笹原を通る。バイクの音が聞こえ始めたが、またまた樹林帯に入りなかなか麦草峠に着かない。
まだまだ先なのかなと思いながら行くと、そのうち木道になるとすぐに樹林帯を飛び出し、茶水池に着いた。目の前の国道の先に丸山の裾が広がり、麦草ヒュッテがある。林道に出てから45分ぐらい掛かった。
麦草ヒュッテ前で大休止。トイレに行ったり、ソフトクリームを食べたり、ベンチに座ってちょっと縞枯のある茶臼山を見たりして時間を過ごした。
国道を「白駒池」に向う。麦草峠を越えダラダラ下って行くと大きなドライブインのある白駒池入口に着いた。
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オダマキとニッコウキスゲ |
「白駒池」には600メートルと案内板に出ている。観光客を縫って緩やかな道を登っていく、途中十字路があり右に高見石への道が、ここを直進すると入口から15分ほどで池畔にある白駒荘に出る。
ヒュッテの前は大勢の観光客で賑わっていた。ここにはボートも浮かんでいた。
ヒュッテ前を通り過ぎると右へ高見石への登山道がある。最初は木道を登っていくが結構急登だ。疲れた体にはこたえた。でも気力を振り絞ってリーダーに遅れないよう頑張った。高見石小屋には白駒荘から約35分で着いた。あー良く頑張った。
小屋前にザックを置き、カメラと水を持って高見石に。大きな岩を下りの人を避けながら登る。上に着くと眺望があり、とても気持ち良かった。
「茶臼山」の向こうに「蓼科山」、ちょっと前通ってきた麦草峠、眼下には白駒池が静かに浮かんでいる。来て良かったと思う瞬間だ。
小屋前に戻るとちょっと休憩後、さあ下山開始。リーダーが「1時間ちょっとなのでノンストップで下りましょう」と気合を入れた。
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高見石にて |
樹林帯の苔で滑りやすい道を下って行くと。やがて前が開け、急降下が始まる。これはすぐに終わるが今度は大きな岩がゴロゴロした「賽の河原」に出る。
「編笠山」から青年小屋への下りを思い出す。岩は向こうの方が大きく傾斜も急だが、距離はこちらの方がありそうだ。
ちょっと下りてから後続を待つ。賽の河原に出てくるところを写真にパチリ。そのうち、おかーさんが「私遅いから先に少しづづ行ってます」と歩き出す。加代さんも一緒に歩き出した。ノンストップでいくと言っていたので、私と加藤さんもボチボチ「行ってます」とリーダーを残して折り始めた。
賽の河原を下り切ると再び樹林帯に入って行く。しばらく行くと沢沿いになり、右岸から左岸に橋を渡る。さらに沢沿いに進み枝沢を渡り、やや開けたところで再び右岸に渡る。しばらく行ってまたまた左岸に渡り登って下ると右前方に赤い屋根が木の間越しに見えてきた。最後の橋を渡と渋の湯にようやく着いた。
コースタイムでは1時間10分となっていたが、私たちは1時間20分を費やしていた。それも、結構なペースで下りた積りだったのに。
下の道路にはバスが停まっている。14時52分発、今日最後の茅野行きのバスだ。ここまで2時間程度予定より遅くなっていたので、私たち夫婦は早くヨーゼフとクーのところに帰ってやりたかったので、温泉に入らず帰ることにしていた。
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賽の河原 |
30分ぐらいしてから本隊が渋の湯に到着した。ここで温泉に入るみなさんと別れ、私たちはタクシーを呼んでお先に失礼した。
タクシーの運転手さんと山の話をしながら茅野市街に近づくと急に渋滞が始まった。何でもお祭りがあるとのことだった。
結局、駅には4時半前。31分発のあずさがあるので切符を買おうとしたが、指定が取れないので次の5時06分発のあずさに乗ることにして、駅前のビルでお土産を買い、喫茶店で食べたかったかき氷を食べて時間を潰した。
家には7時半前に着いた。いつもの通り、ヨーゼフとクーの興奮状態が治まるまでは大変だった。
ヨーゼフ、クー、お留守番ご苦労さんだったね。
番外話をひとつ。 今回は前から欲しかった、買ったばかりの一眼デジを初めて持って行った。忘れっぽい私は2度置き忘れそうになった。2度ともメンバーに気づいてもらい事なきを得たが、それ以降、休憩後の出発する度、「カメラ持ったーッ」の掛け声にはマイッタ! 私も年取ったなーと思う今日この頃です。
山名:日光白根山 2,578m |
2005年7月30日 |
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天気:晴れ |
1日目(16日) |
到着時間 |
出発時間 |
区間時間 |
休憩時間 |
総合時間 |
ゴンドラ山頂駅 |
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8:05 |
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七色平分岐 |
8:35 |
8:42 |
0:30 |
0:07 |
0:30 |
休 憩 |
9:20 |
9:27 |
0:38 |
0:07 |
1:15 |
白根山 |
10:29 |
11:20 |
1:02 |
0:51 |
2:24 |
避難小屋 |
12:15 |
12:22 |
0:55 |
0:07 |
4:10 |
五色沼 |
12:35 |
12:46 |
0:13 |
0:11 |
4:30 |
弥陀ヶ原 |
13:20 |
13:30 |
0:34 |
0:10 |
5:15 |
七色平避難小屋 |
14:08 |
14:14 |
0:38 |
0:06 |
6:03 |
ゴンドラ山頂駅 |
14:39 |
|
0:25 |
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合計時間 |
4時間55分 |
1時間39分 |
6時間34分 |
さくらの会の皆さんと『日光白根山』に行きました。
以前登った時は菅沼からだったけど、今回は丸沼からロープウエーを利用するのでヨーゼフとクーも連れて行くことにした。
さくらの皆さんは前夜泊なので、7時半にロープウエーに乗り場で落ち合うことになった。
4時に起きて5時に家を出発する予定だったが、3時に目が覚めてしまった。お陰で少々寝不足だけどいつも出発が遅れる吉野家にしてはピッタリ5時には出発できた。
ヨーゼフとクーも一緒に行かれるので、朝から元気に走り回っていた。車の中でもヨーゼフは運転席と助手席の間から前を見ているし、クーは届かないので後席ドアの窓から流れる景色を見ていた。
関越道は結構車が出ていたが、渋滞もなく順調に進み、途中2ヶ所の休憩を入れて6時15分に沼田インターを出て、予定より早く7時10分ごろには丸沼に着いた。
皆さんが泊まっているペンションに顔を出し、私たちはロープウエー乗り場に行った。
乗り場にはもう登山客が結構支度をしていた。私たちも靴を履き替えたりして支度をして皆さんを待った。
みんなが集合して7時半にはロープウエーに乗り山頂駅に向かった。丸沼スキー場が出来た時に来ているけど、そのころとは随分変わって大きなスキー場になっているのを感じた。
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山頂で |
山頂駅の周りはロックガーデンとなっていて矢倉を組んだ展望台があったり、庭園風に整備さている。驚くことにここにはあの「コマクサ」が群生?している。本来ここには自生していない種だが、誰かが移植したものが増えたものだそうだが、これだけ咲いているとちょっとありがたみがない。「唐松岳」や「五竜岳」、「鹿島槍」で見たときの感激はなかったなー。
8時ちょっと過ぎに真正面に見える(ややガスっていたが…)『白根山に向って出発。
鳥居を潜り、ゲートを開けて道幅のある林道みたいな登山道を樹林帯に入っていく。5,6分も歩くと道は次第に細くなり、登山道らしくなってくる。木の根が出てきてクーちゃんはそのたびに元気にジャンプしてクリアして行く。
やがて徐々に傾斜が増してきて、汗が噴出してくる。岩混じりになってくると左に「大日如来」がちょこんと鎮座している。ここを過ぎると道は平坦になり、すぐに七色平との分岐点に出た。ここで一休み。
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暑いなー! |
ここからさらに樹林帯を木の根や岩を乗り越え右に回りこむように進んで行く。何組かのグループを追い越していくと、「おっ、ワンちゃんも頑張っているね」などと声を掛けられる。まだまだヨーゼフとクーも元気一杯だ。
やがて道は左に曲がり、急登になる。シャクナゲがきれいに咲いている。ここを登り切ると森林限界を越え、一気に視界が開けた。正面に山頂付近の岩場が望める。天気は上々、気持ちよい風に吹かれながら山頂を目指す。
ここから足下は小砂利の歩きにくいザレ場になって来た。おかーさんがやや遅れ始めた。ヨーゼフが時々心配そうに待ってくれる。
なんとかザレ場を登りきると小さな祠のある山頂の一角に出た。ここを通り過ぎ、ちょっと下ってから頂上に向う。
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山で出会った鹿クン |
頂上は大勢の登山者で賑わい、ただでさえ狭いので写真を撮るのも順番待ちになるほどだった。
写真を撮ったら早々に退散。先程通った祠のある場所に戻った。ここは広いので休む場所の確保はたやすかった。
ちょっと早いが昼食休憩の大休止。陽射しが強いので傘を差してヨーゼフとクーに日陰を作ってあげる。
そのうち北の方に黒い雲が湧いてきた。何だか雲行きが怪しくなって来た。ここで予定通り五色沼、弥陀ヶ池をを回るか、真っ直ぐ戻るか考えどころになったが、結局予定通りとなった。私たちは迷ったけどみんなと一緒に行くことにした。
そうと決まれば、と言うことで急いで支度して出発になった。5分ほどお鉢(私たちはショートカット)を回り、眼下に見える避難小屋に向って急傾斜のザレ場をジグザグに下る。
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五色沼からの白根山 |
すぐに岩が出てきたのでクーちゃんは抱っこして下った。最近クーちゃんはやや太り気味、腕が段々痺れてくる。「クーちゃんダイエットしないと駄目だネ」と言うが、本人は楽チンなので満足そう。
樹林帯に入り、傾斜が緩くなった頃鹿に遭遇した。登山道のすぐ脇でしきりに何か食べている。邪魔しちゃ悪いので人間どもはそーッと通る。こちらは犬もいるが、こっちを見ても全然慌てない。時々こっちを見ては悠然と食事に掛かっている。よっぽどお腹空いてたのかなー。
そうこうするうちに避難小屋に到着。一服入れる。小屋の周りにも4、5頭の鹿が遊んでいた。
小屋からは15分足らずで五色沼に。丸沼からとはまた違う白根山が眼の前に見える。沼の前は広々としてのんびりしたくなる。
五色沼沿いにちょっと歩きひと山(峠?)越えると弥陀ヶ池だ。クーちゃんを抱いているのでみんなから遅れてしまったがとにかく池にたどり着いた。
「菅沼」から登った時、ここからが苦しかったのを思い出す。
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五色沼で疾るヨゼとクー |
ここから少し登ると左に白根山、右に座禅山の分岐がある。私たちは真っ直ぐ下山路を進んだ。急傾斜をグングン下る。30分ほど下るとT字路に突き当たる。ここを左に折れ、七色平に向う。七色平の木道を渡りきると避難小屋がある。一休み後、朝通った分岐に出、右に曲がって大日如来を通り、後はひたすらゴンドラの山頂駅に向かって歩け歩け。
3時前にはゴンドラ駅に着き、レストハウスで生ビールを一杯!
ゴンドラを降りると皆さんと別れ、私たちは岩鞍高原のペンション「シェルティ」へと向った。私は助手席でまどろんでいたが、ふと目覚めると大雨の中を車は走っていた。スミマセンおかーさん。
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ヒメカイウ |
ペンションではヨーゼフとクーの全身を洗い、私たちもお風呂でサッパリした後、ヨーゼフとクーを連れてダイニングルームへ。まだ若い超美人のオーナーとスキーの話をしたりして、楽しい夕食をとった。
私はビールと「水芭蕉」を2本飲んで部屋に戻るとバタンキューでした。ああ満足!
翌日はヨーゼフとクーを連れての散歩から帰って朝食をとっていると、時岡さんから「吉野さんたちと一緒に花を見に行く」電話があった。私たちは武尊へ「ヒメカイウ」を見に行く積りだったが、近くに「ゆり園」があり、朝の散歩の時に見たゆりがきれいだったのでそっちも良いなと思っていたが、一緒に行くことにした。
尾瀬武尊の東俣駐車場で待ち合わせ軽い散策の積りで行ったが、これが結構な山歩きになってしまった。最初は田代湿原の往復の積りだったが、うっかり武尊山の登山道を行ってしまい、結局周回路を一周してしまった。山支度(私はジーパン)ではないので歩きにくく、大汗をかいてしまった。
でも、田代湿原の入口近くの群生地ではもしかしたらもう見られないかと思っていた「ヒメカイウ」を見ることができて感激した。なんでも事前に調べたところでは、「ヒメカイウ」は北海道では見られるものの、本土ではほとんど見ることができない貴重な花なのだ。水芭蕉の仲間なのでとてもよく似ているが、花?に黄色い花粉?がなく、姿も全然小ぶりで可愛い。でもサトイモの仲間なんだよなー。
東俣の駐車場で温泉に行く皆さんと別れ、我家はそのまま帰途へ着いた。
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