2005年2月の山行記録です

山名:三頭山   1,531m 2005年2月5日
天気:晴れ
ポイント 到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 都民の森駐車場 8:53
 鞘口峠 9:20 9:30 0:27 0:10 0:27
 見晴し小屋 10:11 10:11 0:41 1:18
 東 峰 10:42 10:46 0:31 0:04 1:49
 中央峰 10:52 12:05 0:06 1:13 1:59
 ムシカリ峠 12:16 12:16 0:11 3:23
 三頭大滝 12:54 13:08 0:38 0:14 4:01
 都民の森駐車場 13:30 0:22 4:37
 合計時間 2時間56分 1時間41分 4時間37分
雪の橋を渡る

今年はまだ山へ行って『富士山』を見ていない。

前日、「みんなで富士山を見に三頭山に行こう」とおとーさんが言い、おかーさんが「それだったら『三ツ峠』の方がいい」と言ったけど、ちょっと遠いので結局『三頭山』にした。

天気予報では晴れマーク、今度は絶対見られるぞと期待に胸を膨らまして寝床に就いた。

 5時に起床。8時に「都民の森」に着くには6時半に出れば良いと、支度をして家を出たのは結局“吉野時間”で6時50分。

雪の登山道

 8時半ごろ都民の森の駐車場に着くと流石に冬の真っ只中、駐車している車の数は少なかった。

 靴を履き替え、はやるヨーゼフとクーに「ゆっくり行こうね」と声を掛け、駐車場を出発した。

 たまにはいつも下山路にしている大滝まわりの沢沿いを行こうかと思ったけど、凍っているといけないのでいつもどおり鞘口峠コースにした。

 先ずは舗装路を「木材工芸センター」に向う。歩き出して直ぐヨーゼフがウンチ。いつもこの舗装路でするんだよな、もちろんきれいにピックアップしてリスタート。 

 道の脇には雪が残っている。「森林館」のトンネルは相変わらず寒い。

山頂で

 工芸センターを過ぎたところで道は左右に分かれる。どちらもスポーツ歩道の入り口に着くのだが、左の道は距離が短いけどやや急、右は遠回りだけど緩やかな道になっている。

 いつもは左を行くのだが、今日は右の道(2回目)を行くことにした。

 ここから道はもう雪だ。登りがきつくないのでアイゼンは着けない。

炭焼き窯で年配の男性が何かしている。聞いてみると「灰」を取っているとの事。何でも山菜のアク取りに使うそうだ。

雪で狭くなった登山道を気をつけながら歩く。しばらくジグザグに歩き、山腹を横切るとスポーツ歩道入り口に着く。

富士山

 ここからちょっと登ると鞘口峠に着いた。

 ここからは尾根の急登始まるので、休憩テラスでアイゼンを着けた。着け終わった頃10人ぐらいの男性の団体が登ってきた。

 見晴し小屋までの約250mの標高差をグングン登る。雪のないときは木の根や段差で歩きにくいのだが、雪でならされて段差が少なく普段より歩き易い。

 アイゼン(と言っても土踏まずに着ける簡単な物だが)が食い込んで快調だ。段差が苦手なクーちゃんも元気に登っている。でもまったく段差がないと滑ってちょっと苦戦している。

雲取山(左端)と石尾根

 ヨーゼフはと言うと、こちらはかなり快調だ。先に行きたくてウズウズしている。

 ヨーゼフはいつもそうだが、道草が多い。下を見下ろしたり、匂いを嗅いだり、そういう時巻き取り式のロングリードは便利だ。

 見晴し小屋付近まで来ると眺めが良くなって来た。だが遠くのほうは気温が上がっているのか霞んでいてあんまり良くない。また富士山はダメかなと思い始めた。

 見晴し小屋から一度下って尾根を登る。いつもここはクーが苦戦するところだ。でも1回抱いただけであとは雪のお陰でスムーズに歩けた。

氷の下を流れる沢

 東峰はテラスやベンチもあるが、ここではみんな休まないのか雪が積もっている。私たちも写真を撮っただけで中央を目指す。少し下って登り返すと中央峰に着く。

 最後の階段(実際は雪で段差なし)を登り切ると一辺に目の前が開ける。

 左前方にちょっと霞んではいるものの『富士山』がその姿を現していた。

 思わずあとから登ってくるおかーさんに「富士山が見えるよー」と叫んでいた。

 ここまで1時間50分掛かった。いつもはヨーゼフとクーを連れても1時間20分ぐらいなので、30分遅かった。今日はゆっくり歩いたのとやはり雪道だったからかな。

 山頂には一人の男性登山者がいるだけでベンチは選り取りみどり。

凍結した三頭大滝

 富士山を真正面に見られる特等席に陣取り、早速富士山を写真に収めた。

 おかーさんはヨーゼフとクーの為にシートを敷いてあげる。私はコンロを出しお湯を沸かす。 お湯が沸く間に北側の「雲取山」から続く石尾根の山並を眺め写真に撮る。

 ヨーゼフとクーに水と食事を与え、私はラーメンを作る。今回は中華三昧の「坦坦麺」を持って来た。

 期待して食べ始めたら、これがちっとも辛くなくまあまあの出来、やっぱり私は塩系がいいかな。

 今日はラーメンだけに終わらず、けんちん汁、食後のコーヒー、そして目の前には『秀峰富士山』と豪華な昼食休憩となった。

 我家が休憩していると、そのうち登山者が何組か登ってきた。みんなヨーゼフとクーを見つけると一様に驚いていた。

 帰りはどのコースを下るか迷っていたが、大滝から沢沿いを登ってきた人に様子を聞くと、登山道は凍っていなそうなのでムシカリ峠を通って三頭大滝へ下ることにした。

 普段より多めになってしまった昼食休憩を切り上げて、12時過ぎに下山開始した。

笹尾根

 ムシカリ峠への道を下っていると娘さん連れの家族が登ってきた。何とこのパーティーはスノーシューを履いていた。すれ違う時はスノーシューの威力で向こうが避けてくれて、雪の上をスイスイ歩いていった。

 ムシカリ峠からは沢へ向って下って行く。

 ヨーゼフとクーが抱っこを要求してきた。足が冷たくなったのだろう。しばらく抱っこしてあげた。

 5回ほど沢を渡り東屋を過ぎると三頭大滝まではもう近い。

 沢は表面が凍っていて、その氷の下を水が流れているような状態だった。これはひょっとすると三頭大滝も凍っているかなと期待が膨らむ。

 東屋を過ぎてさらに3回と最後に橋を渡ると大滝休憩小屋に着いた。滝見大橋の傍らにあるベンチにヨーゼフとクーを座らせると、陽が当たって気持ち良いのか二人とも寝そべっていた。

 肝心の滝は期待通り凍っていた。早速写真に収めた。

 ここでアイゼンを外し、あとは所々雪が凍っていたが、木屑を敷いた広く平らな道を淡々と歩き、途中展望台?から笹尾根、遠くに生藤山を見て駐車場まで下った。




 山名 : 鐘ヶ嶽 561m 2005年2月19日
天気:雨
ポイント 到着時間 出発時間 区間時間 休憩時間 総合時間
 広沢寺温泉入口 9:11
 鐘ヶ嶽入口 9:18 9:26 0:07 0:08 0:07
 22丁目 10:11 10:21 0:45 0:10 1:00
 浅間神社 10:43 11:00 0:22 0:17 1:32
 鐘ヶ嶽 11:03 11:08 0:03 0:05 1:52
 山の神トンネル上分岐点 11:23 11:23 0:15 2:12
 林 道 11:40 11:40 0:17 2:29
 七沢荘 12:28 0:48
 合計時間 2:37 0:40 3:17

鐘ヶ嶽入口

 東雲ハイキングクラブの2月例会で、丹沢前衛の『鐘ヶ嶽』に行った。

 天気予報は雨、その通り前夜から雨が降り出し、当日起きると雨が雪に変わったらしく道路以外は白くなっていた。

 晴れていればヨーゼフとクーを連れて車で行こうと思っていたが、これで二人は留守番になってしまった。

 「天気が悪いからしょうがないね」と可哀想だけどカミさんと二人、傘を差して家を出た。

 7時10分ころ集合場所の小田急改札口に着くと、まだリーダーの田原さんだけだった。

鐘ヶ嶽(鐘ヶ嶽入口より)

 すぐに次々にメンバーが集まり、7人で31分の急行に乗り込んだ。

 途中から3名が合流、本厚木駅で1名待っていて、これで本日は総勢11名が参加した。

 雨はまだ降っている。どうも今年は天気に祟られる。『三頭山』以外は雪に降られ、今日は一番嫌な雨だ。

 それでも降りてきたら温泉が待っているので、気を取り直してバス停に向う。

 バスには私たちのほかは3名ぐらいしか乗っていなかった。運転手さんはバスには珍しい女性だった。

 「広沢寺温泉入口」で私たちが下車するとバスは乗客がゼロになった。そりゃそうだよね、この天気でこの時間じゃ、よほどの用事でもなきゃ出かけないわな。

山の椿

 バス停から雨の中広沢寺温泉方面へ舗装路を歩く。

 緩い勾配の坂道を登って行くと、すぐに広沢寺温泉との分岐点「鐘ヶ嶽入口「に着いた。ここには簡易トイレ
が2つある。この先下山するまでトイレは無いので、トイレタイムをとった。

 これから登る『鐘ヶ嶽』が民家越しに良く見える。

 再び舗装路を、満開の梅の花を見ながら民家の間を歩いて行くと、左側に階段のある登山口に着いた。

 階段を登ると登山道になり、所々雪の残った山道を登って行く。傾斜は緩やかだが次第に汗が出てくる。

 道は尾根筋になり、途中厚木方面が開けた展望の良いところを通る。その先には両側に椿が咲いてきれいだった。

尾根道

 やがて道は尾根筋を外れ、上杉公内室の墓への分岐にかかる。3分ほどで行けるそうだが今回は寄らずに先へ進む。

 大きめの岩が出てくると再び道は尾根に出て、丹沢方面の展望の良い場所(22丁目)に出た。

 中でも大きい岩に碑が建っていたが、文字が読み取れない。大菩薩の字がかろうじて読めた。

 山頂は展望がないのでここで写真を撮りましょうとのリーダーの声で記念撮影。

 しばらく尾根道を行き、27丁目を過ぎると道は石段になった。一際大きな岩の横を通るとあとは一直線の急な石段が待ち構えていた。

浅間宮

 全部で350段ぐらいはある石段を登り切ると鳥居があり、これを潜ると浅間神社の境内に出た。

 山頂は直ぐだが、ここで休憩をとることになった。まだ時間が早いのでみんな食事をするほどではなく、みかんを食べたりしていた。

 しばらく休憩して山頂へ向った。

 神社の横を一登り?すると山頂に出た。

 山頂は周りを樹林に囲まれ、展望はないがちょっとした広場になっていた。ただ道標と羅漢さん?が2体あるだけでベンチ等はない。

山頂の標識

 早々に下山を開始。雪と泥で滑りやすい道を慎重に下って行く。

 やがて鞍部に出る。不動尻方面と広沢寺方面との分岐点になっている。山の下には山の神トンネルがある。

ここで道は大きく左にターン。九十九折に山を下って行く。途中ロープと鎖の付いた場所もあり、滑って転ばないようこれまた慎重に歩を進める。

15分ほどで下り切り、林道脇の広場に出たここにも簡易トイレが設置されていた。

林道は右に道をとる。左には山の神トンネルが口をあけている。

山の神トンネル

舗装された林道を七沢に向う。途中ゲートを通り抜けどんどん下り樹林帯を抜けるとそのうち民家が出てきた。

復元中の棚田や養魚場、左に鐘ヶ嶽を振り返りしながら行くと広沢寺温泉に出た。

計画ではここで温泉に入る予定だったが、狭いとのことで七沢温泉に変更したのでさらに歩く。

民家の庭先に咲く梅を眺めたりしながら行くうちにやっと七沢温泉に到着した。ここの駐車場から鐘ヶ嶽が展望できる。

入浴料1,000円と休憩室利用料500円を支払い七沢荘の温泉に入った。

梅の花

迷路のような廊下を通り、露天風呂に近い大広間・憩いの間にザックを置き、早速露天風呂に飛び込んだ。

寒風吹く中、ぬるめの湯に浸かり疲れを癒す。温泉はいいなー。

風呂から出ると休憩室で各自持って来た食料を広げ、自販機の缶ビルと缶チューハイで乾杯!

その後3台のタクシーに分乗して本厚木駅へ。駅ビル内の「鳥銀」で反省会をしてから小田急で帰路へ着いた。

天気が悪く展望は得られなかったが、疲れも程ほどで温泉にも入れたし、まずまずの山行でした。




鎌倉アルプスと大楠山
2005年2月26〜27日
天気 : 曇り一時雪、晴れ
 今回は葉山に一泊して、初日は瑞泉寺から登り、天園〜大平山、十王岩を経由して建長寺へ下る通称『鎌倉アルプス』を巡り、2日目は葉山・前田橋から『大楠山』に登り、ゴルフ場に沿って阿部倉温泉方面に下り、県道27号線の大楠山登山口に至るコースを歩いた。
瑞泉寺 10:05 〜 10:55 天園 11:40 〜 11:52 大平山 111:55 〜 12:399 半僧坊上の展望台 12:49 〜 13:56 鎌倉駅

 東京駅を7時42分発の横須賀線に乗り、鎌倉駅に9時半過ぎに着いた。
 今日の参加者は11名。タクシー3台に分乗して瑞泉寺へ。瑞泉寺手前にある道を右に入った左側にある登山口から山に入る。ここはうっかりすると通り過ぎてしまいそうな所だ。
 
登山道脇に咲いていた椿
石段のから滑りやすい岩混じりの急登を行くと、やがて右に貝吹き地蔵を見て尾根に出る。
 両側は木に遮られ見晴しはあまり良くない。それでも所々木の間から鎌倉市街とその先に海が顔を出す。3方を山に囲まれた天然の要塞、鎌倉の様子がうかがえる。
 登山口から1時間弱で天園へ到着した。ここは南が一気に開け、ここまで木の間越に垣間見た景色が一望できる。岩の上に乗って見下ろすと鬱蒼とした山腹の森の先に鎌倉の町が、その先には相模湾、そして伊豆大島が霞がかった海に浮かんでいる(残念ながら写真には再現できず)。
 この先の茶店で大休止。ビールとおでんで寛いだ。
 天園から一旦下り、しばらく行くと右側にゴルフ場が出てくる。広場があり、トイレも設置されていた。ゴルフ場のクラブハウス前から波打った岩を登り切ると『大平山 157m』の山頂だ。何だか山と言う感じはないが、とにかく鎌倉アルプスの最高地点、横浜方面が展望できる。
 大平山を下り十王岩へ向う。
 急な登山道を下り、尾根を行く。所々例の滑りやすい岩が現れる。それ程ではないのだが一応慎重に下る。十王岩までは小さなアップダウンを繰り返す。
 十王岩からは鎌倉の町が見下ろせる。真ん中に一直線に伸びた若宮大路が印象的だ。
 ここから少し行くと建長寺へ下る道に出る。
 入口には拝観料300円、ハイキングで通行する人も必要ですと記されていた。
 ここには木製の展望台があるが北鎌倉の町並みが見渡せる。
 長い石段を下って行くと「半僧坊」に出る。鴉天狗がいっぱいあった。
 さらに進むと「建長寺」に辿り着く。
 このころにわかに小雪が舞い始めた。鎌倉で雪とは初めての体験だ。しかしこの雪は直ぐに止んでしまった。
 建長寺を散策したあとはバス通りに出て「鶴岡八幡宮」へ向った。
 建長寺は団体さんが一組いたぐらいだったが、鶴岡八幡宮は大勢の人で賑わっていた。
 本宮の石段の脇に見事な桜が咲いていた。雪の後は桜ご対面。なんとも変化に飛んだ日だった。
 鶴岡八幡宮を出ると若宮大路と並行した「小町通」のお店を覗きながら鎌倉駅に向かい、駅前のお店で軽く反省会をしたあと、今夜の宿の葉山へ向った。

前田橋 9:15 〜 大楠山登山口 9:31〜 11:05 大楠山 12:00 〜 12:30 横横道路下 12:38 〜 12:53 大楠山登山口バス停

 2日目は『大楠山』に登る日だ。
 葉山公園前からバスで前田橋まで。ザックを持った人で混んでいて、我々は誰も座れなかった。
 海を見ると富士山が車窓いっぱいにその姿を見せてくれた。
 写真は朝食前に海に行ったカミサンが撮った富士山。右の方には丹沢山塊が。
 
 バス通りから左に入りしばらく行き、橋を渡って右に折れ、遊歩道のある前田川沿いに行く。
 公衆トイレを左に見てさらに行くと、やがて登山口に着く。
 橋を渡って山道に入ると、丸太の階段になる。それ程急ではないが、どうも階段は苦手なのとやや昨夜の宴会の名残があって歩きにくい。
 小さなアップダウンを繰り返して、1時間ほど行くとレーダー塔が見えてきた。
 

 咲く頃に来たら良いなと思う、両側に桜の木が並ぶ道を登り切ると菜の花畑に出た。梅や桜も咲いていた。
 ここを過ぎるとレーダー塔の下に出た。ここから一登りで山頂なのだが、生憎工事中のため丁度反対側まで右に大回りしてから、最後に木段を上がると山頂だった。
 展望台に登ると三浦半島や横浜方面、房総半島が見渡せた。ただこの展望台は結構高く、螺旋階段は足元が丸見え。高所恐怖症の私は脚がジーンとして、手摺りにしがみつく状態を強いられた。
 恐怖の体験後には、ビールや持って来たラーメンなどで楽しい食事タイムとなった。
 人気のある山なのか、食事中にどんどん人が増えていった。横須賀に近いせいもあるのだろう、外国人も結構登って来ていた。
 下山は木段を下った先で、来た時とは逆の左に道をとり、ゴルフ場の脇を下り。
 ゴルフ場の先の分岐で阿部倉温泉方面に下り、横横道路を潜ったあとは、ひたすら住宅地を右に左に通り、大楠山登山口のバス停に辿り着いた。
 写真は分岐の先を過ぎた頃、道端に咲いていたすみれ。

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