登山口より男体山

　東雲ハイキングクラブの忘年山行で奥久慈の『男体山』に行きました。今回は貸し切りバスによるハイキングだ。

　６時２０分の東村山発の電車に乗り、所沢で乗り換え、秋津で再び乗り換え、ＪＲ武蔵野線で集合場所の南浦和には７時５分に着いた。
　７時２０分の集合だったので一番乗りかと思ったが、もう何人かの参加者が集まっていた。

　ほどなくバスも来て、全員集合。今日の参加者は総勢２２人、早速バスに乗り込み予定通り出発した。

　バスは外環道から常磐道へ、途中２回の休憩をとって那珂ＩＣで常磐道を降りると一路登山口のある大円地へ向かった。

登山口の道標

　車中では田原リーダーが編さんした、東雲ハイキングクラブの10年史がみんなに配られ、過去の山行ビデオを観賞したりで快適なドライブを楽しんだ。

　ところが一般道から登山口への道に入ると道は段々細くなり、ついには車幅一杯になってしまった。
　みんなの不安をよそに、運転手さんは絶妙のハンドル捌きでこの難関をクリア。メンバー一同感心しきりだった。

　簡易トイレのある道端の駐車場でバスを降り、車道を少し下ると『男体山』への登山口があった。

大円地

　ここからはこれから登る『男体山』が見通せる。山頂辺りは切り立ったなかなか急峻な山容だ。

　民家と茶畑の間を抜けて進むと、健脚コースと一般コースの分岐があった。健脚コースを左に分け、私たちは一般コースを進んだ。やがて道は杉林の中に入っていく。
　さらに進んで行くと杉林を過ぎて自然林になっていく。

　そのうち大きな岩の通り過ぎると柄杓が置いてある水場があったが、水不足なのか流れはなかった。
　やがて鞍部に出る。ここが大円地越で、東屋がありベンチもあった。だがこの東屋は柱を押すと揺れるほどで、ちょっと危ない感じだった。

山頂で

　それはともかく、ここはケヤキが群生していて珍しい植生だそうだ。

　１０分ほど休憩して山頂を目指した。
　ほどなく尾根に出ると、小さなピークを一つ越え、後は最後の登りだった。

　両側が切れ落ちた細い登山道を進み、パラボラアンテナを左に見ると山頂はもう直ぐだった。

　この付近はかつて山火事があったのか、立ち枯れた木々が目についた。

山頂の祠

　山頂には男体神社の奥宮の小さな祠があり、ＮＨＫの小屋もあった。
　祠の後ろに回りこむと、そこは９０度に切り立った崖だった。高所恐怖症の私はさすがに脚がジーンとした。

　各々場所を確保して昼食になった。私は今回はラーメンではなく、初めての試みでカレーうどんを持って行った。まあまあだった。

　３０分ほど休憩して下山を開始した。

　山頂直下を少し下ると健脚コースとの合流点があった。

焦げた木々

　焼けた木々を見ながら平坦な尾根道を徐々に下り、滝倉の分岐を過ぎると後はジグザグ道をひたすら下って行く。
　下山すると左に短い参道があり、その奥に「男体神社」がある。
　参道の入り口で無事下山を感謝し手を合わせて、舗装路を登って行くとバスが待っている自動車道路に出た。

　ちょっと物足りなかったかも知れないが、寒くもなく穏やかな天候で、忘年山行には丁度良かった。

　バスに乗り込むと忘年会の会場、袋田温泉のホテルに向った。

袋田の滝

　ゆっくり温泉に浸かり、６時からはお待ちかねの忘年会。
　皆勤賞の表彰（今年は３名、カミサンは５年連続５回目）もあり、大いに盛り上がった。

　明けて１９日は「袋田の滝」、「竜神大つり橋」を見物した後、那珂湊へ行き、鮟鱇鍋や海鮮丼の豪華な昼食をとり、帰路に着いた。
　道路は空いていて、南浦和には４時半ごろには到着、家には５時前に着いた。
　ヨーゼフとクーが狂ったように歓迎してくれた。

洋子